未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧

100年先へのメッセージ…

徳島の社寺本堂改修計画で再利用する「降り鬼」4体のうち1体だけ復元製作することとなり、銀古美の焼成術によって200歳の古鬼に負けず劣らず見事な風格で焼きあがった! size/H:370 W:590 (㎜) 寂び感のあるビンテージな質感に上品さも併せ持ち、100年先…

春祭り!!

今日はここ瓦の町の春祭り… 今年も子供檀尻唄の御師匠さんとして、2月から毎週火・金の夜に稽古を付けてきたが、ちびっ子達の唄も一人前になってきたところで今日の晴れ舞台を迎えた! 昨夜の宵宮から、本日本宮の春日神社への参詣…今春も一生懸命に稽古した…

mission possible!

「愛媛の家」には13m超の片流れ棟があり、今回は「棟素丸」に6寸垂れを付ける特注依頼。 今日の銀古美の窯出しで無事に焼きあがった。 棟素丸は本葺き素丸と違って“チリ”を付けられないためオールフラットな仕上がりが求められる…つまり“逃げ”がない(汗) そ…

いま美しく、将来さらに美しく…

淡路島「東浦の家」…銀古美の瓦葺きが完成! 額縁の金属屋根のシャープな輪郭を殺すことなく、桟瓦の葺き晒しで軒を仕上げ、中付け袖のつくる影で厚み感を消し、浮遊するような“薄い瓦屋根”を演出した! 棟もオリジナルの“影積み”。 1段目の熨斗を15㎜ほど幅…

“日本的美しさ”と“芸”のある屋根を…

東京都江戸川区「明福寺」山門新築計画。 丁寧に作り込まれた建具も入り無事完成。 こけら葺き、或いは銅板葺きのように繊細なシルエットの“木瓦”の屋根が、上品かつ風格良く風景を描き出した! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [木瓦葺き仕様] ・軒瓦座/t…

想いのこもった屋根をつくるために…

今日は徳島の本堂改修現場で花粉と黄砂をモロに浴びながら瓦揚げ(笑) まぁ、どっちも未だに縁のない黄色いパウダー…まったく問題なく仕事に集中できているのがありがたい(^^) 正面平部の上のほうに、現在進行形で名入れしていただいている寄進瓦を葺くためス…

大工さん、焦らせてすみません…(笑)

徳島の社寺本堂改修現場では、ようやく200年ぶりに破風板と狐格子が新調された! 大工さんが打合せ通りの落ち寸法で箕甲を仕上げるなか、追いかけっこのように裏面から瓦葺き…ツヤを抑えたマットな質感の銀古美が、本領発揮の素朴な景色を描き出した(^^) 屋…

京都鴨川建築塾 第22期

今年度のカリキュラムにおいて恐縮にもお声がけいただき、フィールドワークとして瓦レクチャーとともに淡路「瓦」ツアーを案内させていただきます。 意匠性だけでなく、性能だけでもなく、町並みや文化も守っていけるような「木の家」の総合力を身につける……

主婦の味方…瓦窯(^^)

高砂市 鐘楼の葺き替え計画。 銀古美の本瓦葺きで諸々準備中のなか、経ノ巻の乾燥の仕上げは窯前で最後の追込み! 冬でも窯場は夏…春が来ても夏(笑) 洗濯乾燥に頭を抱える全国の主婦の味方(^^) 芯まであったまれ…もとい、芯まで乾け鬼瓦。 ようやく来週には…

大阪・関西万博 EXPO2025

Φ:30 / 60 / 90 / 120 / 150 / 180(㎜) t:13 / 15 / 18(㎜)ランダム 「円坐-maruza-」をひたすら梱包中…もう間近に迫った大阪万博会場へ届ける。 割付け不要×レイアウト自由なこの瓦は、仕上げ材として左官のように柔軟な表現力を発揮する。 広い会場内の…

硬い瓦で柔らかい線を描く…

徳島の本堂改修計画から… 掛け巴に続き、薄反り熨斗の選別。 測定器によってメモリ数値別に総枚数1,200枚を20種類以上に選別仕分け。 これを陸棟、降り棟、隅棟でイメージする理想の曲線を描くため適材適所で使い分ける。 ちょうど建築士会チームによる工場…

散髪前と散髪後…

襟足の“きわ剃り”はビシッと揃わないとね(笑) 「淡路島の家」は本日で地葺き完了。 魅せどころだった軒の桟瓦の斜めカット仕上げは、まず押切りでアバウトにカットして葺いておき…あとは大奮戦≒大粉戦の末に不揃いな“襟足”を綺麗に散髪し、シャキッと決まっ…

春はあちこちで“祭り”の季節です(笑)

もはや“袖丸”祭り!! すべて直近で銀古美の瓦葺き予定。 ⚪︎和歌山 水上楼閣:5寸幅 袖丸 100枚 垂れ5寸:右10/左10 垂れ4寸:右20/左20 垂れ3寸:右20/左20 ⚪︎高砂 鐘楼:4.5寸幅 袖丸 70枚 垂れ3寸:右20/左20 垂れ5寸:右15/左15 ⚪︎愛媛 住宅:棟用…

どれだけたくさん見て聞いて言葉にするか…「瓦」

本日は愛媛県建築士会チームを迎えて、銀古美の物件見学から、熱々のナポリピッツァ祭りから、情熱の瓦レクチャーまで…充実の一日(^^) 一日で「瓦」ってワードを何百回言っただろう? 設計者の皆さんも何百回見て聞いて言葉にしただろう? こうして日常にお…

「 tiny house 」

桑名にある家具工房併設の小さな建築。 昨日、完了検査に立ち合った! 木と珪藻土と瓦と…そんな地球由来の伝統的な素材で出来上がった小さな建築は、微笑ましいぐらいに可愛い。 施主が家具作家だけに窓枠など建具はさすがの自作だ(^^) ここ数年で増えつつあ…

銀古美 “シャギー”な仕上げ!

「淡路島の家」で板金屋さんによる額縁ガルバ施工が終わったので、ようやく瓦葺き! 軒を桟瓦の葺き晒しでシャープに魅せる仕様に合わせるため、ケラバは中付け袖。 シャギーな意匠がほどよく影をつくりだし、金属屋根の上に薄い瓦屋根が浮遊するイメージだ…

粋な瓦屋根、芸のある瓦葺き…

東京都江戸川区「明福寺」山門新築計画。 丁寧に手刻みされた木組みに屋根がかかり、いよいよ”木瓦“葺き着工! まずは敷き平を押切りし、桟木に留め付け。 そして1列目の木瓦が出寸法90㎜で並びだした! これから薄く繊細な木瓦が葺き重なり、こけら葺きのよ…

雨の日のレシピ…

徳島の社寺本堂改修計画。 雨の今日は工場で箕甲“掛け巴”の選別。 瓦頭のノサ(鈍角)・カギ(鋭角)を一本一本測定し、適材適所に振り分け綺麗な曲線を描くための大切な下準備。 現場では野地もようやく仕上がり、この200年前の破風板も無事に新調された! 来週…

瓦窯元の冬場“あるある”

今朝の瓦づくりでのワンシーン。 週明けで窯の熱がないと、流れてくる乾燥素地の表面に流し掛けしている「ハケ土」が乾かないまま降りてくるので、軍手がベトベトになってしまう(笑) 「ハケ土」とは… いぶし瓦の製造においてメイクでいうファンデーションの…

ありがとう、富山!

金曜〜土曜にかけて、徳島〜羽田トランジット〜富山へ 到着早々、美しい富山の味に迎えられた(^^) そして、銀古美を届けた先々で描かれている風景とも久しぶりに再会できた。 今回は堀さんの会社の総会に呼んでいただき、能登で黒瓦をひたすら葺き続け復興に…

窯を焚く…

今日も火入れ… 「窯を焚く」って、この400年の歴史ある瓦の町では当たり前のように言い慣れ、聞き慣れた言葉だが、まず他ではありえない会話であり、風景なのだと思う。 これは火入れから暫くして蒸気が立ち昇っているところであり、まだ煙ではない。 乾燥さ…

三術の共演

今週金曜から富山へ…「瓦復権へのシナリオ」と題して少しばかり講演させていただく。 復権のためにプロフェッショナル(作り手と葺き手)同士が共有しないといけないことがある。 一つは工業製品としての土俵からの脱却。 強度を含めた数値的性能は昔の未熟な…

福岡「波津の家」

海沿いの鄙びた風景にとけ込む瓦屋根建築。 景観的規制のある土地はさすが美しく、ゆえに必然の瓦屋根は銀古美の素朴な表情と、また主張を抑えた謙虚な仕様をもって、その求められる多くの役目をもはや器量いっぱいに全うする。 玄関には甃(しきがわら)。 住…

仕上げは“ギア5”へ…

昨夜もこの村に響いた太鼓と拍子木の音。 今年も子供檀尻唄のお師匠さんとして2月18日から毎週火・金の夜稽古が始まった! 毎年人数が少なくなる中で、ふるさとの伝統を背負ったちびっ子達は皆精一杯声を張りあげている。 五十而知天命(五十にして天命を知…