未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

2026-01-01から1年間の記事一覧

ファーストプランは瓦で…

今日は建築を設計しつくるチームの皆さんを迎え、瓦レクチャーから、コースターづくり体験、そして工場見学にと…どっぷりと“かわらじかん“。 設計者にとって”素材を知る“って大切ですね。 さらにその素材の背景にある作り手の想いや纏わる物語など…性能や価…

沖縄 赤瓦再考…

80年前の手作り赤瓦をお預かりした。 吸水率を検査し、再焼成し、再使用の可能性を探る。 *吸水率[ 平瓦:17.88% 丸瓦:20.89% ] こちらでは常に当たり前として取り組んでいる瓦の再焼成…沖縄ではその文化がないという。 「 food loss 」ならぬ「 kawara …

有識者達の声…

昨日から沖縄赤瓦漆喰施工チームを迎えている。 今日は終日、瓦の再焼成・再使用についての検討のため実例現場をアテンドし、逞しく再登板している瓦達の生命力と向き合い、その雄弁に語りかけてくる有識者達の説得力ある知見に触れる。 持続可能性を模索す…

絵になる小屋…

土曜日に久しぶりに訪れた“淡路島の小屋”。 木と土と瓦のミニマムな建築は、時を経て素材も成熟し清廉とした姿で佇む。 数値・数値で雁字搦めで装置のような建築より、なんとも美しく生命力に溢れる! そんな建築はやっぱり絵になるなぁ(^^) 設計/ヒラマツ…

瓦の土で日干しレンガづくり!

瓦の土を運びます…ということで、軽トラが潰れそうなのでユニック車に委ねました(笑) 昨年Galleryで瓦レクチャーを聞いてもらった“洲本木匠塾”の学生たちが、今日から瓦の土で日干しレンガづくり⤴︎⤴︎⤴︎@HOOKさん こちらもピザ窯づくりがゴール! ピザの前に…

瓦が描く景色…

今日の銀古美の窯出しから… 徳島の古民家再生計画用の50㎜角瓦タイルが、とりあえず4,500枚程度焼きあがった! 壁用/t:10㎜、土間用/t:18㎜ 鉄分含有量の個体差や寝かし時間の差などで変化した乾燥時の濃淡グラデーションが、そのまま景色として描けたよ…

石場建て木瓦葺き…薪小屋

神社建築と教会建築の折衷デザインが美しい石場建てnaya-house。 岡山へ行ったついでに久しぶりに立ち寄ると、同じく“木瓦”を葺いた薪小屋が建っていた! 石場建て木瓦葺き…なんとも贅沢な薪小屋だ! 豊かな暮らしを演出する美しい建築たち… 日本の風景はこ…

建築の未来創り…

今朝は岡山 杣耕社さんの現場へ… とても美しい里山風景に、“銀古美”の屋根のシルエットが軽やかな石場建ての建築2棟が建ち上がった。 竹かんむりに土、瓦、木と書くまさしく“築“の字が建つ姿は美しいなぁ! 再生中の古民家も合わせて大工の研修棟と、国内外…

【 木瓦 −kigawara− 】color/terracotta

情熱的で美しい朱-aka-に焼きがった木瓦。 銀古美よりさらに高音でキンキンに焼いたこの木瓦は、素焼きだが吸水率5〜6%前後と超硬派! *銀古美焼成で7%前後 「木瓦」は単価は高いが、ここにきて設計相談が国内だけでなく海外からもあり、この瓦でしか描けな…

河内長野の家

10月に火入れ式をさせていただいた「河内長野の家」。 [火入れ式シーン] ▶︎ https://gajin.hatenablog.com/entry/2025/10/22/181327 棟の端から端まで35m、面積約400㎡近くあるとても伸びやかな屋根が、まさしく甍の波を描くように地葺きを終え、仕上げの…

この土でしか描けない景色をつくる

徳島の古民家再生計画用の50㎜角瓦タイル。 続々と成型するも寒くてなかなか乾かず… 10,000枚までの道のりはまだまだ長し。 壁はt:10㎜、土間はt:18㎜ t:10㎜は、反りやすいが乾きやすい。 t:18㎜は、反りにくいが乾きにくい(笑) それにしても、この土色…

− Imperial Hotel Kyoto −

国の登録有形文化財「弥栄会館」を継承した帝国ホテル 京都が3/5にいよいよ開業される。 昭和初期のモダン建築 弥栄会館がホテル本館となり、新たに増築された北棟はお茶屋様式の意匠を纏い、そこに葺かれた“銀古美”の屋根が祇園の中心で初々しくも謙虚に歴…

「木瓦」の表現力…

「木瓦」で寄棟屋根の新築計画を4件相談受けるという…しかもどれも隅棟の輪郭を消し、シンプルなシルエットを描きたいという要望。 写真は福山の「MM residence_fukuyama」 お世話になっている藤井製瓦工業さんによる施工で、こちらでは隅の木瓦を全て丁寧に…

まずは煩悩を払うところから…^^;

本日、鳴門の神社建替え計画における契約。 淡路島にとても深い縁(ゆかり)のある社殿は1738 年に建ち、1868年には村社となった。 もう建っているのもやっとの拝殿が、このたび矩勾配が美しい清廉とした姿で新しくなる。 ここでは瓦を運びあげるため参道から5…

~久々知のアトリエ~

翼を広げ、今にも羽ばたきそうな瓦屋根。 とても美しい佇まいに思わず息をのむ。 ようやくお邪魔出来ました(^^) 木と土と漆喰と紙と煉瓦と銀古美…生命力溢れる素材達で作られる建築は本当に瑞々しく、清々しく、そして美しい! この度はこのような素晴らしい…

カワラ≒カイロ

こんなに寒い季節には、壁も床も日射で“瓦”に蓄熱させて、カイロのようにあったかさを持続させてみてはいかがでしょう! *年が明けてから、この設計相談が結構続きます。 ついでに屋根も瓦なら、仕事や学校から帰ってきて向き合うと尚更ほっこりするでしょ…

【 日曜随想 】

このたび地元広報誌「かわら版」から依頼を受け寄稿させていただいた。 ここにシェアしますので、長文ですが“まちづくり”“ヒトづくり”に関心がある方はどうぞご笑覧ください(^^) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ふるさとは 近くにありて 想うもの」 ふるさ…

“坐る” とは…

本日も超寒いですが、超々熱い“かわらじかん”が続きました(^^) Gallery土坐-tsuchiza-の“坐”の文字に込めたコンセプト通り、この土の空間で人と人が並んで、あるいは向かい合って土のうえに坐る。 “坐る” とは、まさしくそんな姿を描いた文字。 大人もちびっ…

クソ寒い日にはクソ熱い話…笑

今日は朝から“かわら先生”。 BNIのメンバー皆様を迎え「かわらのおはなし」! 瓦づくりに込める想いとともに“大義”を伝えてほしいとのことで、伝統産業の小さな窯元の親方風情が恐縮ですが…幅広くご活躍されるビジネスリーダーの皆様にその目的や理念をお話…

next mission!

徳島の伝統建築を店舗にリノベーションする計画で依頼を受けた50㎜角瓦タイル。 壁はt:10㎜、土間はt:18㎜ トータル10,000枚以上を目指して製作中。 乾いたものを目地なしで並べてみるとカッコいい! これを銀古美で焼いてグラデーションのあるビンテージ…

“燻す(いぶす)”ということ…

昨年は特に「銀古美」の製造に追われ、その間に「いぶし瓦」の在庫も逼迫し、中には欠品した規格判もあったが、ようやく昨年末からいぶし瓦の製造も並行して焼成が続いている。 よく聞かれます…「瓦って焼いた後、どうやって銀色に塗ってるの?」 「いえいえ…

家と家型と…「表札」

昨年の5棟に続き、今年6棟の住宅が風景を創りつつある淡路島の計画。 先日のドアノブに続き、表札が焼きあがった! ドアノブと同じく建物の意匠をモチーフにしたデザインが可愛らしい(^^) 置き並べると集落のような風景を描く…。 ふと、毎年ゲスト講師でお邪…

美味しそうな素材♪

日干しレンガに続いて、次は日干し「soil」! 製法上、soilはこうやってイタリアンタイルのように塊りのまま数週間単位で自然乾燥なのだ。 ”天日干し“って響きがなんだか美味しそうでしょ! 瓦は土から生まれる素材だから天日干しって似合うし、絵ヅラ的にも…

monokawara 「はじめの一歩」

朝活…瓦づくりの合間の小さな瓦づくり! 久しぶりに両手両足4つすべてでの依頼。 完璧にかたどられた朱色の手足型に赤ちゃんのお行儀の良さを感じるとともに、この瞬間を大切に残そうと本当に丁寧に採取されたご両親の深い愛情を感じるなぁ(^^) そんな想いに…

銀古美「木瓦 -kigawara-」

細長く薄い手割り板を葺き重ねた木羽のような瓦。 さざなみのような柔らかい谷の連続が雨の道として仕事をしつつ、光の角度による陰影の変化で屋根に豊かな表情をつくる。 都城のタナカホーム様 新社屋「ameterrace」前に“木瓦”の屋根が風景の仲間入り。 乱…

Casa BRUTUS 2026年 2月号

[こだわりの家づくり] 建築家 堀部さんの自邸が特集され、暮らしに自然ととけ込み、もはや風景へと昇華した銀古美の活躍ぶりを見ることができる。 永い時間軸をもつ伝統素材だけがつくり出す世界観…とくに離れの本瓦葺きからは、ご本人からも「いつも悠久の…

色彩>形状

特注の細長いボーダータイルの窯出し… w:300/h:30/t:10 (㎜) 約3,000本の目視選別をミッションコンプリート! 突きつけで仮並べして具合いを確認。 短手方向への反り、長手方向への反り起くり… 手作りだけにさすがに多少は個体差もあるが、微細な目地を…

冬色トーン…

今朝は淡路島北端で進行中のホテルプロジェクトの現場へ…その帰りに滞在型農園施設計画の進捗を伺いに。 足場も取れ、方形の可愛らしい屋根の点在が風景を作りだした。 すぐ近くの昨年度計画地も俯瞰したが、冬枯れの彩度の落ちた里山景に素朴な質感の銀古美…

土の色は風景の色…

サムサニマケズ…先週から瓦づくりは始まっていますが、窯積みした乾燥白地のベージュと茶色のコントラストが面白い! 年末から寝かし置きしていたものは、土に含まれる鉄分が空気に触れることで酸化して茶褐色になり、さらに置いておくともっと黒い焦げ茶に…

No camera,No life.

15年ぶりに新しい相棒。 FUJIFILM X-E5 −The Refined Classic− クラシックとは単なる歴史の模倣ではない。 文脈を無視した革新性もまたクラシックとは呼べない。 歴史に深い敬意を持ち、本質を見失わず洗練させる。 コンセプトがまさしく目指すべき瓦の世界…