未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

日曜随想…

今朝は地元神社の清掃から始まる。 毎週日曜日に“隣保”ごと順番に集まり、誰のためでもなく淡々と粛々と…何百年と変わらず続く。 黙々と落ち葉を掃く姿はどこか神聖であり、また清々しく、そして美しい。 その通り自らも心身清浄の境地に至り…改めて“清掃”と…

銀古美「木瓦」の表現力…

鳥取 大山町に石場建て高床式の木組サウナ小屋が完成! 日本海と大山を見晴らす絶景サウナ…“木瓦”の屋根がシンプルなシルエットを描き、伝統構法の結晶だが、プロポーションがとても可愛らしい(^^) また一つ“木瓦”の表現力を引き出していただきありがとうご…

100年後に直せる素材と技術…

淡路島の家…高台から海を見晴らす主屋と蔵、そして牛小屋の3棟リノベーションPrj 。 築130年の古建築が、ゲストハウス&カフェ、陶芸工房&ギャラリー、そしてオーナーの住まいとして再生。 2年ほど前のオープン以来ようやく来れたが、あの壮絶な解体〜大工工…

年寄りの体を洗う仕事が続きます(笑)

またまた屋根から降ろされた経ノ巻と唐獅子の隅蓋…からだを水で洗い潔める“沐浴”です! 高松の街中に佇む神社の改修工事が始まった。 それにしても最近は古鬼瓦の焼き直しが多い! =新しい瓦が出ない(笑) でも、こうして想い入れのあるアイテムを修復したり…

大地を纏う…

薪ストーブの背景で“大地”を描く瓦タイル「soil」…ビンテージな質感が新しい空間に落ち着きを与える。 東京のお客様から写真が届いた! 土を焼いただけ…そんなシンプルな素材が“瓦”というもの。 土壁は難しくとも、土を焼いただけの「soil」が土壁をつくり、…

東林院 弥勒堂新築プロジェクト

設計者達プロジェクトチームと一緒に、屋根各部の“反り”の比率検討で、現在工事中の神社新築現場へ…。 引き通し勾配、流れ長さ、軒出寸法…絶対の正解はないが、悠久の歴史と経験により積みあげられた確かな法則はあり、それが導き出すプロポーションに対する…

綺麗な音色が焼きのバロメーター♪

今日の銀古美の窯出しから… 今回もいろいろ焼きあがっていますが、尺角の甃(しきがわら)も多数…。 甃は、窯場にも冷気が届く冬場の窯出し時には“冷め割れ”要注意だったが、今の時期はそれほど心配なく、叩いても“音色”レベルに心地よい澄んだ良い音だ(^^) 音…

Archi Cafe vol.37【幾何学 -geometry-】

建築家ら多様なメンバーが集まり、テーマについて絶対的な正解を求めず自由議論することを醍醐味とするアーキカフェ… 今回のテーマは「幾何学」 ユークリッド幾何学/ニュートン幾何学 ・自然≠幾何学≒定形 ・自然=非定形 ・非定形⇒フラクタル性 ・自然≒フラ…

− LIVE HOUSE GATTACA −

土を焼いただけのピュアな素材感が美しい、現代感性と伝統が融合したプロダクト…日本伝統の“青海波”と“唐草”でデザインしたオリジナル瓦坐-kawaraza-が完成! 波も植物も…自然物にインスピレーションを得て生み出されたデザインは美しい! 和瓦の形状しかり…

時を経るほど美しくあれ…

鳴門の東林院 弥勒堂新築プロジェクト…見本一式を現場事務所へ届けて打合せ。 “銀古美”の焼成術でビンテージかつ上品に焼きあげた本葺き仕様で、いぶし銀とはひと味違う風格ある世界観を表現し、新しくも懐かしい風景を描きたい! 仮に100年後の改修計画の際…

”無いものは作ればいい“

先日「木瓦」の火入れ式を執り行った福山の家“MMプロジェクト” ▶︎https://gajin.hatenablog.com/entry/2022/03/12/185032 この端正な建築に見合う木瓦の屋根意匠として、設計者との相談により“デザインのないデザイン鬼瓦“を手作り製作! またこの鬼瓦が跨ぐ…

雨の日の瓦葺き職人達の流儀…(笑)

「瓦屋殺すにゃ刃物は要らぬ、 雨の三日も降ればよい!」 とは、昔からよく言われますが… 現代では瓦コースターづくりで手先を鍛える修行がトレンドです(^^) もちろん“仕事”なので、ニッカポッカスタイルが基本(笑)…でも、普段から焼けた瓦を扱わせたら天下…

「共に生きる」

建築家 新居さんご夫妻の建築展 「共に生きる」@むかしむかしと昔と今と 徳島での打合せのあと、最終日の今日なんとかお邪魔できました! 築130年の茅葺き建築が改修され、とても美しい佇まいと共に懐かしい風景がつくられており、その地に受け入れられ、そ…

美しきアナログ世界…

来月上棟予定の神社新築プロジェクトでは、各部の巴関係すべてに“紋”を入れるが、箕甲の反り具合と屋根勾配に従い、すべての紋が地面に垂直となるよう原寸板をもとに角度出し作業中…これが難しい(汗) それにしても、つくづく瓦づくりと瓦葺きに携わる僕らは“…

木木木!!!!!

“木瓦”が目指すのはこの自由過ぎるテイスト! 焼きものなんだから、もっと個性いっぱいに遊んで暴れないと(笑) もう12年も前に火入れ式をし、改修させていただいた“鳴門の家”を振り返り、木瓦study! ーーーーーーーーーー #銀古美 #木瓦 #柿葺き #栩板 #栩…

「瓦一択」へのアテンド…

昨日は東京から瓦屋根検討中のオーナーを、今日は京都から建築家をお招きし、それぞれ相談や打合せ、そして土の採掘場など瓦の島をアテンド… 素材の原点、永く持続してきた理由、物語や浪漫など僕ら作り手が込める想い…この国において1,400年も続いてきた“瓦…

持続可能な素材と仕事…

讃岐の家…上屋根に引き続き下屋根の古鬼瓦も淡路島まで強制連行し、洗浄&焼き直し! 今日の窯出しで、真っ黒に被ったススを刷毛で払うと…黒ずんで草臥れていた肌が、また見違えるほど綺麗ないぶし銀に蘇り、幾時代もまたぎ風雪に耐えた瓦がまた100年活躍する…

不易流行…

神社新築現場から…通常5寸幅ある軒巴と素丸瓦ではなく、屋根のスケールを考えひと回り細い4.5寸幅をチョイス! 淡路島の本葺き素丸には、5.5寸/5寸/4.5寸/4.2寸/3.5寸/3寸と多様なサイズがあり、適材適所で使い分けるこの目利きによる目利きのための仕…

100歳の説得力…

淡路島の家…100歳の古民家改修相談を受けて現調! 建築の“築”の字の構成要素である木と土と竹と瓦の家は、“装置”のような現代住宅と違い、地球由来の素材達の生命力に溢れ、なんだか優しい包容力があり、古くとも風景において俄然絵になる。 現代式の高断熱…

break time…淡路島の流儀

ようやくの休みは、自宅庭で淡路牛&淡路玉ねぎメインのBBQ!! え?どうしてそうなるのって!? 登山家ではなく瓦師の名言… 「そこに瓦があるからです!!」(笑) 瓦で焼くのは淡路島の流儀…網と違い、焦げずに遠赤効果でふわっふわに仕上がる! そのへんで育…

オペ出来ました!!(^^)

神社改修工事にかかる140年前の水板の龍…瞳が落ち、ツノも折れ、痛々しい姿で降ろされたが、外科、眼科、整形外科、ついでに美容外科(笑)…と、いろんなドクターの手にかかり、部分復元とともに本体も焼き直し、無事にオペ完了! よ〜く見ると、本来鋭く睨み…

鎌倉プロジェクト…3棟目「常若社」

大きな屋根の瓦葺きも終わり、相模湾の海原が鎌倉山まで続くかのような雄大な甍の完成。 棟積みは、まず“櫛面土瓦”を留め付け、熨斗1段目の長距離走(笑)。2段目は通常より逆チリで1段目より外に出すオリジナルの“影積み”仕様…1段目が影となり、より軽快でシ…

火入れ式「花鳥風月」

本日は東京から淡路島へ将来移住される方の古民家改修における瓦の火入れ式。 込める想いをご家族皆さんで和気藹々と書に表され窯底へと… 一枚の瓦として屋根に葺く記念瓦には日付とともに皆の名を刻まれ、海外にいるご家族のメッセージも英語で(^^) そして…

今年もGW(Golden Work)真っ最中!!

今日の“銀古美”の窯出しから… もう来年の工期のプロジェクト分までオーダーを受けているため、待ったなしの焼成が続く古彩色仕上げの甃(しきがわら)(汗) なのに今回はロス多し…⤵︎⤵︎⤵︎ 土の機嫌、乾燥の具合い、炎の気まぐれ…自然に翻弄されかなりの枚数の“反…

瓦産地の維持と意地!!

讃岐の家…上屋根の瓦葺きが完工! 草臥れていた古鬼瓦も、再焼成して綺麗ないぶし銀となり、無事に威風堂々再び大棟に返り咲いた(^^) 組棟仕様はまさしく装飾瓦文化の讃岐らしく何種類もの棟瓦を組合せ、元屋根の雰囲気を損なうことなく仕上げることが大切。…

火入れ式「 神楽殿 」

神社の改修プロジェクトで尾道から棟梁はじめ関係者皆さまをお迎えし、厳粛かつ和気藹々とした空気に包まれ火入れ式を執り行いました。 窯に入れる書には「神楽殿」と書かれ、記念瓦には総代皆様の名を刻まれました。 そして火が入り手を合わせる。 人が祈る…

【 建築100年の計 】

本堂・客殿新築計画の原寸打合せ@淡路工舎 倉庫の床全体を使った原寸図をもとに各部瓦の納まりを確認。 仕様は“銀古美”…鬼はすべて古代鬼面で、方形の本堂露盤は三尺角で決定。 準備を待つ木材たちが、現代住宅建築ではまず見ることもないスケールばかりで圧…

1/5scale 五重塔プロジェクト

今朝、宮大工の工房にて…職人集団の打ち合わせは机も椅子も全て手作り(^^) モノをゼロから生み出せる人間は、たぶん無人島でも強い(笑) 基壇も丁寧に仕上がり、この下の石部分も含めると相輪の先まで全高(地上高)は8mを超える。 一歩一歩…プロジェクトは進ん…

【 再定義 】

“銀古美”の焼成術が表現する、上品で“古美”た本瓦葺き屋根…オープンから早や一年が経ち新しくも懐かしい風景となる。 「Azumi Setoda」 明治初期1876年に建てられた建築が受け継がれ誕生した、アマン創業者・エイドリアン・ゼッカ氏が手がける宿。 日本独自…

淡路島「梅木屋」

淡路島の西海岸沿いにある宿「梅木屋」。 昔の旅館の趣を残したままリノベーションされ、田舎の実家に帰ったような“懐かしさ”が滲みでるこちらの宿の瓦看板を作らせていただいた。 400角甃(しきがわら)に彫ったシンプルなロゴデザインは、宿の平面図がモチー…