未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

“住んでみたい場所”に住んでいる贅沢!

本日、快晴の現調&実測@「淡路島の家」 ゲストハウスへのリノベーション計画で、和瓦から洋瓦への改修相談…ここは素焼きの「木瓦」で素朴な欧州仕様か、オリエンタルなテイストを提案してみよう(^^) それにしても素晴らしい見晴らし…。 さすが年間1,400万人…

瓦屋根の映える家…

先月火入れ式を執り行った「淡路島の家」が上棟。 木と土と瓦屋根の家。 今回“銀古美”の仕様は、ケラバが中付け袖で棟は手作りの甍覆(いらかおおい)。 それぞれ順に焼きあがってきた! 軒の出が1,200㎜出るので翼を広げたように大らかなシルエットを描きそう…

日曜随想…

丸い瓦「円坐 -maruza- 」のdesign concept 自宅から歩いてすぐの海岸に無数に散りばめられるグレーとオレンジの海瓦。 400年の歴史あるここ瓦の町の海岸では、むかし舟積みで出荷する際に例えば海に落としたり、海沿いに多かった窯元の瓦が海に流され、遥か…

# 淡路島カプセルホテル(笑)

今日はリムジンに鬼瓦様御一行を乗せ、窯場にあるカプセルホテルまでご案内しています(^^) こちら少々“すし詰め”ですが、1,000℃以上の灼熱の炉内でどうぞごゆっくりお寛ぎください(笑) 江戸時代初期の創建という歴史ある水上楼閣の建替え計画。 遺構や明治・…

まさしく珍百景!?(^^)

1/5 scale五重塔project…テレビ取材がありました! 今日、工房にて3時間にわたり棟梁たちと放送後の対応打合せ…というより伝統建築の未来会議(^^) 「性能、耐久性、互換性、美しさ、持続可能性…どこをどう考えても、建築のプロフェッショナルとして今後も瓦…

適材適所…

倒れかかっていた淡路島の小さな御堂… 見事に建て直されました! とても小さい屋根なので小さい瓦の出番だ^^ 通常は一坪3.3㎡に56枚 or 53枚必要なJIS規格判が一般的だが、門や塀、祠など小さい屋根には小さい瓦のほうがバランスがいい。 この御堂では淡路島…

またナイスイン♪の声が響き渡りそうです(^^)

またまたオーダーの瓦パターが完成! 今回ヘッドはtype“銀古美”…めちゃくちゃビンテージなツラ構えです! 見た目のインパクトはもちろん半端ないが、打感も半端ない…伊達や酔狂じゃなく、瓦師×石工(研磨)×クラブ開発技術者…いろんなプロフェッショナルが本気…

風景をつくり、風景にとけ込む…

自然と調和するとても美しい建築にお邪魔しました! 【横内敏人建築設計事務所 “若王子アトリエ”】 https://www.yokouchi-t.com/ 恐縮にもお声がけいただき、京都鴨川建築塾を見学させていただいた。 横内さんの仕事には瓦屋根が多いが、実は得意先屋根工事…

「天竜杉×銀古美」京都 岩倉の家

今日は京都まで…“岩倉の家”で銀古美の瓦葺きが大詰め。 ケラバは京都では意外にも珍しい“中付け袖”仕様…陽光の動きで変化する陰影が綺麗だ! さて、残材など軽トラの荷台てんこ盛りに撤収…ズラッと並ぶ瓦の切断面が、いぶし銀の瓦と少し違うのが分かるかな?…

〜寄稿「屋根再考」〜

5/8号「日本屋根経済新聞」で恐縮にも2面ものスペースを割いて掲載いただきました。 *全文はこちら(写真あり)▶︎ https://gajin.hatenablog.com/entry/2024/03/10/190645 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この国で1,400年も持続してきた逞しくも美しい素材が、…

ローカルな美あってこそ…

ロサンゼルスから「木瓦」の相談きたー! 現地のクライアントがご所望とのこと… まさか大谷くんの自邸計画なんてことはないよな〜(笑) なんにせよ「木瓦」はローカルな美を纏い、グローバルな可能性に満ちている(^^) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ #銀古美 #…

沖縄赤瓦プロジェクト

今から約300年以上前にこの地に屋敷を構えた上江門家(イージョウケ)…この沖縄伝統民家改修プロジェクトの赤瓦葺きが完工! 鉄分の多い淡路土だからこそ出せる濃い“朱”が、まだ初々しくも沖縄の美しい土着風景をつくる。 手作りの滴水型軒平など“つくる苦労”…

瓦の”本質の価値“を伝えたくて…

GW最終日もこの淡路島の南西の端っこにある瓦工場までたくさんの方々にお越しいただきありがとうございました(^^)400年にわたる淡路島の瓦づくり…その歴史浪漫の一旦に触れていただけたのであれば幸いです。 瓦のコースターはグラスの結露を魔法にように吸っ…

なんなら家具も作ります(^^)

一枚一枚手作りし、亀裂が入らないよう土が締まるまでゆっくり時間をかけて乾燥させたスツール用の坐面瓦がなんとか焼きあがった。 よく見ると、通常の瓦と比較すると2箇所の切込みがない。 釘穴や水返しなどの細工がなく潔いまでの素朴なシルエットは、かえ…

銀古美「甍富士」初登場!

先月、木瓦で美しく仕上がった倉敷の家。 連休明けの2期工事で長い塀の笠木瓦を新しくする。 使用する塀瓦は今回初登場の「甍富士(いらかふじ)」…今日、銀古美の窯出しで初めて焼きあがった! シルエットはシンプルで綺麗だが、継ぎ目を隠すものがないので、…