2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧
本日は香川から施主ご家族と設計者方々をお迎えしました。 家づくりに込める想いは「家内安全」。 記念瓦には日付けと共にご家族皆んなの名前と、お腹のなかの“赤ちゃん”も(^^) そして火入れへ… “土を焼く”という、およそ人のチカラの遥か及ばない次元での“…
乾燥時は美白だった肌が、超ビンテージでシブい面構えに焼きあがった!! 生まれたてが、いきなり100年の時を経たようなエイジング感と風格…これが“銀古美”という焼成術の醍醐味! 加古川の某寺 観音堂新築計画で、方形屋根の四隅に立つ鬼面…阿・吽だが4体と…
先日火入れ式をさせていただいた京都の珈琲店計画。 火入れ式「無為自然」の様子… ▶︎ https://gajin.hatenablog.com/entry/2024/11/04/163644 もう間もなく瓦葺き予定につき、“木瓦”の軒先葺き始めに必要な“敷き平”づくり。 押切りで3寸程度カットし、釘穴を…
今日大阪から届けられた古瓦についての打合せから…64判という小さい規格に、3.5寸径の“蛇の目”万十の組合せが迫力がある。 「泉州谷川瓦 田中兵造製」 泉州谷川瓦のルーツは古い! 江戸時代に各地に船で渡り活躍していた瓦師集団で、四国88箇所の社寺の改修…
雨の一日……こんな台風のような風雨であっても音もなく雨を受け流す“瓦の働く姿”はとても風流だ。 この水の流れる位置を“谷芯”という。 和瓦の谷芯は中央より少し右側に寄った位置。 この谷芯を境にした瓦の全幅における左右比は1:√2(1.414)。 この比率を知…
極細マッチョを維持するため(笑)ほぼ毎晩ジョギングをしているが、いつもの時間帯にオリオン座が昇りだした…冬が来た。 もう14年ほど前に、まだ肉眼で天の川が見えるほど美しい淡路島の夜空に魅かれ、一眼レフで星のキセキを描き続けたなぁ。 撮りためた星景…
勤労できることに感謝を込めて…本日、広島の海を見晴らす高台で”パズル“の答え合わせをしています(^^) 片面9,450㎜…歴史絵巻が見事に繋がりました! 改修中の屋根でも、90年の時を越えて物語が紡がれつつあり…素朴な質感の銀古美が、これまたイイ”勤労“をし…
桑名の家具工房新築プロジェクトで“銀古美”の瓦葺きが完工! 以前オーナーさんと設計者で淡路島にお越しになり、イメージに適う実例で検討した甲斐があり、新しくもどこか素朴で懐かしい雰囲気に仕上がった。 まずは瓦面土を丁寧に留めつけ、軒〜ケラバまで…
大阪 堺の社寺本堂と山門の瓦葺きが完工。 大手術により修復した明治時代作の三尺露盤も、無事に再びいぶし銀に煌めきだした! 本瓦葺きで仕上げた山門では、修理・再焼成し綺麗に蘇った経ノ巻や唐獅子も再登板。 サイズ・バランス的に頭の巻物が長く、めっ…
「伝統」を削ぎ落とし、研ぎすます… 鳴門の128歳古民家再生計画。 教科書にはない表現が、新たな言語で伝統を再定義する。 [ 瓦仕様 ] ⚪︎大屋根:銀古美 平瓦×古素丸(*軒役物なし) ⚪︎下屋根:銀古美 桟瓦(*軒役物なし) ⚪︎鬼瓦:古鬼瓦を全て修復・再利用…
今日は静岡、滋賀、京都、大阪、福岡から上質で高性能な建築をつくる設計のプロフェッショナルな皆様を迎えての瓦レクチャー! 続いて工場見学から、粘土採掘場や近隣建築例にもご案内し、“瓦というモノとコト”、そして“作り手の想い”を熱量たっぷりにぶつけ…
瓦タイル「soil」乾燥中… 先々で大きなプロジェクトを予定しており、“ところてん”のように土練機で押し出し×押し出し、毎週どんどん×まだまだ練り出していく。 ん!?誰や、上を歩いたの!? とても分かりやすい証拠を残す犯人(笑) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…
加古川の某寺 観音堂新築計画。 “銀古美”の本瓦葺きで仕上げる方形屋根の四隅の鬼面が乾いた! 淡路島の瓦土はとても肌理細かいので、焼く前の肌はツルッツル…ある意味“美白”な鬼瓦(笑) これが銀古美の焼成術で、先に焼成済みの牡丹や桃の隅蓋のように来週に…
今日は要請があった京都の設計事務所へ個別に瓦レクチャーに…。 ガイダンスから、多様な施工例をもとに実際の計画における瓦仕様検討など実務・実践的な打合せまで…気付けば3時間も経っており、でもその分とても有意義な時間をもてた。 設計者との価値観×美…
尾道の家…「水板」の選別、まだやってます^^; ワイヤーブラシでの水洗いに2時間。 超難関パズルの並べ替えに日を跨いで5時間(笑) 結果、どうしてもハマらないパーツが3枚。 それと棟の表列と裏列のどこにもどうやってもデザインが続かない3枚組あり…っと、こ…
先週に続き本日も火入れ式… 岡山の家、“銀古美”での計画で火入れ式にお越しいただきました。 家づくりに込める想いは「素」。 素の形、素の材料、素の心…この度の建築に込められたというその“想い“とともに瓦を焼くため書を窯へと…。 続いて、一枚の瓦として…
今日の工場でのワンシーン… 尾道で始まった大きな古民家改修現場から、陸棟で永年悠々と泳いでいた「水板」を預かってきた! さっそく午後から2時間以上かけてワイヤーブラシでひたすら土と漆喰と苔を洗い落とす。 幸い今日はあったかくてよかった(笑) 洗い…
徳島の山あいで築70年の古民家改修を着工。 きっと叫べば“やまびこ”が聞こえるレベル(^^) 母屋の屋根が90坪+蔵屋根が20坪。 どちらも土葺きの瓦を撤去し、下に葺かれていた杉皮が70年ぶりに顔を出したが、これが見事に生命力に溢れまだまだ瑞々しい! さす…
「淡路島、瓦と建築の今!」 〜 淡路島を巡る特別ツアー 〜 本日JIA近畿支部の皆様をお迎えし瓦レクチャー…毎回もっと実務実践的な内容をお伝えできればと思うのですが、いつも情熱の演説みたいになってしまう^^; 今回もそんな作り手の想いに触れていただき…
本日、久しぶりに取材でした。 淡路島観光協会 観光戦略室 渾身のプロジェクト…「知られる観光地から選ばれる観光地への転換」を基本理念とした「淡路島ならではの本物体験」に関係する取材。 [contents] ある一人の瓦師の『飽くなき挑戦』 400年の歴史を…
「 神戸北野サッスーン邸 瓦門 」 ある新聞への原稿執筆中につき、文脈的に必要な神戸異人館街での過去撮り写真を整理。 和洋折衷とは、洋“風”でもなく、和“風”でもなく、物語ある本物の洋と和の共演。 下手な迎合やイミテーションではなく、純然たる和と洋…
高砂市 某寺…鐘楼の降り鬼が落ちたが、これを機に葺き替えすることに。 またしても“銀古美”の本葺きで決定! 落ちた鬼から家紋を回収するために訪問。 この紋入りで経ノ巻をすべて新しく製作する。 素丸と軒巴はひと回り細い4.5寸径で。 棟も薄熨斗の反りで…
新建築2024.11で、銀古美の大屋根が印象的な“脇役に徹する建築”「時の納屋」が掲載されています。 設計:堀部安嗣建築設計事務所 借景ならぬ貸景… 借景=Takeよりも、貸景=Give これからの建築は、大きいも小さいもそんな謙虚で優しい思想でつくられていっ…
今日は京都の珈琲店計画における“木瓦”の火入れ式。 プロジェクトに込める想いは「無為自然」 その想いを書に表し窯へと入れ、続いて焼く前の木瓦に日付と名を刻まれ、建主自ら窯詰めしていただいた。 そして火入れへ…。 手を合わせ祈る…人が何かを願う姿は…
日曜日、15人のスイス人にドイツ語で用意した資料で瓦レクチャー! とりあえず一言……そして〆の一言 Guten Tag/こんにちは Danke schön/ありがとう 中世の面影をとどめるスイスの首都ベルン。 1405年の大火後に再建された旧市街の、赤茶色に統一された瓦屋…
今日の銀古美“木瓦”の窯出しから… 190㎜の地瓦より幅1.5倍 285㎜ある“袖瓦”。 ただでさえ薄い木瓦…390×285㎜あるこの大判は、贅沢に面積を与えて寝かして焼く。 木瓦は千鳥葺き仕様なので、地葺きの際に両袖一列置きにこの“袖瓦”が必要になる。 ただ葺き足ピ…
加古川の某寺 観音堂の解体。 大工さん達はすでに木を刻んで準備万端なので、基礎ができれば11月中に上棟する。 今度新しく建つ姿は方形屋根。 瓦仕様は“銀古美”の本葺きで仕上げる。 二尺五寸露盤も、桃と牡丹の隅蓋も焼成済み。 あとは鬼面4体をただいま乾…