2022-01-01から1年間の記事一覧
仕事納まっていませんでした^^; 大晦日に大切なミッション…先日焼きあがった古代鬼面を参拝者にお披露目し御寄進いただくため展示に来ました! 長閑な里山景に清廉堂々と佇む木組みの姿は、方形の本堂と、切妻起り屋根に唐破風が付く、屋根面積約200坪もの立…
2022年も「瓦で建築をやってみよう」という建築士はじめ様々な方々にお声がけいただいたおかげで、一枚一枚の瓦づくりを通し、それが連なり屋根となり、さらに幾重にも折り重なり風景となり…そしてその折り重なる屋並みのもとにある人の繋がりもきっと折り重…
香川 天竜杉の合掌づくりから… 矩勾配の瓦葺きはもはや絶壁クライミング(汗) 諸々ハードルが高いなかでの、緊張感を纏うような袖瓦の綺麗な合端(削り合せ)は、切妻瓦屋根の魅力の醍醐味…まさしく“一糸”乱れぬ瓦の衣を纏う! その4,000枚もの瓦の衣に覆われよ…
淡路島の家…破風と軒の板金仕舞い待ちだったが、ようやく“銀古美”の瓦葺き開始! キュートなプロポーションの家に、一文字軒瓦と袖瓦でシンプルなシルエットを描いていく。 一見すると軒の出が無いようで、海側に一間(1,900㎜)の深い軒があり、広いウッドデ…
鳴門の東林院 弥勒堂新築プロジェクトが本日ようやく瓦葺き完工! 火入れ式に始まった瓦づくりと屋根づくりは一つの区切りを迎えた。 [火入れ式 −密厳−] ▶︎https://gajin.hatenablog.com/entry/2022/09/02/173119 銀古美の焼成術による瓦一枚一枚の表情が…
東林院 弥勒堂新築プロジェクト… 先日、鳴門では滅多に出会えない雪景色!! おかげで昔話のように情緒深い瓦景を描き、 同じくおかげで工事はストップだ(笑) あとは陸棟の熨斗積みを残すのみ… このサプライズな真っ白のクリスマスプレゼントを溶かして年内…
最後の最後にこんなに寒くなるとは!! おかげで“ハケ土”溜まりをエアーで吹きながらの積込み作業…(泣) いぶし瓦の製造では、メイクでいうファンデーションのように乾燥素地にカフェオレのような「ハケ土」というとても粒子の細かい2種類の土を水で溶いたも…
100年以上確かに持続してきた建築と向き合うと、改めて素材のチカラと先人の叡智がつくりあげてきた美しさには圧倒される! 住宅は決して“装置”ではなく、母体のようにもっと大らかで柔らかく、温かくて優しい、また時に冷たく厳しくもすべて受け止めてくれ…
和歌山…まちの歴史的風致を形成するかつて酒蔵の店舗棟だった明治後期の登録有形文化財建築改修計画。 土、木、竹、漆喰、瓦という素材と手仕事のチカラで、無事に百世の安堵を感じる面影が丁寧に継承された。 屋根では風雪に耐えた古瓦も一部再利用し、平瓦…
香川 天竜杉の合掌づくりから… 棟の熨斗積み端部には別注「素丸止め」との指示があったので、大至急で作った2つを窯元あるあるの“窯干し”で超速乾燥! 日々この1,000℃超の熱源があるありがたさ… 少年時代も洗ってびしょびしょのサッカーシューズをよく速乾さ…
monokawara - nameplate - 不思議なことに、まったく同じタイミングでまったく同じようなデザインの表札依頼があり、かたや晴れやかないぶし銀、もう一方はビンテージな銀古美と、同じ土にして焼きあがった質感の対比が面白い! 設置すると裏面は見せないが…
大至急で焼成中の大きな棟冠「京箱」も、一窯目が無事に銀古美特有の”寂び“のあるビンテージな質感に焼きあがった! 選別〜仮並べから精度も問題なさそうだ^^ 図面上では10数箇所のコーナーに、T字の交差点もあり…特注製作の役物たちも乾燥を終え待機中。 …
「瓦」のつく漢字(笑) 遡れば古く中国から。 途方もなく遥か昔からある漢字…それだけ「瓦」というものが生活に身近な存在であったということ。 確かに永く続いてきたものの生い立ちや背景を紐解けば大いなるヒントがあり、その叡智に謙虚に耳を傾け、教えを…
”銀古美(ぎんふるび)“の焼成術がつくるのは土を焼いただけの瓦が本来“必然”で描く“偶然”の表情。 下屋根70年前の古瓦とともに、春夏秋冬 里山の豊かな彩りにシンクロする。 均一・均質が求められ工業製品化し過ぎた瓦は、皮肉にもこの焼き物としての本質的な…
香川 天竜杉の合掌づくりで瓦葺き開始! 矩勾配は上から見ると迫力満点…スキーのラージヒルで勾配32〜35度程度なら、この45度はもはや絶壁(笑) 瓦上げは桟木に乗っけるように慎重に…結束テープは葺きながら切っていかないと強風で滑り落ちる危険性アリ(汗) …
天竜焼杉に銀古美…素材にこだわった上質の住宅が完成! 設計施工/株式会社 群栄美装 ……………………………………… [ 銀古美 瓦仕様 ] 軒:桟瓦+手作り軒面土 隅:手作り桟瓦とんび 棟:甍覆+甍覆巴 リビング床一部:甃(しきがわら)尺角 ……………………………………… 焼杉、瓦…地…
今朝も夜明け前から、こうして淡路島の大地の恵みをいただき瓦を作らせていただいている。 瓦とは…土にほんの少しの水を混ぜて練り、焼くだけ。 素材は地元の土だけ。淡路島では約200万年前のキセキの積層からこの恵みをいただく、なんの混じりけもないピュ…
Gallery土坐で人気の瓦アクセサリーも冬アレンジをせっせと手作り中〜^^ 冬らしく清廉としたクリアな世界観を表現したものや、きらめく街に見合う上品なゴールドのあしらいなど…冬アレンジを揃えています。 瓦の島である“淡路島” 島の恵みが土ならば、それは…
本日の窯出しから… 毎年恒例、書家とのコラボレーション…来年の干支「卯」の書が瓦コースターとしてテーブルシーンに華をそえる! 美しい書が土に転生し、焼かれ、書の生命力を損なうことなくいきいきと表現出来ました(^^) 限定製作につき、まさしくプレミア…
京都ホテルプロジェクトから… 銀古美が幾層の甍を描くホテル本体屋根よりも塀工事が先になるとのことで、年内納品を目指し窯入れするのは、伝統的“京瓦”の『京箱』と呼ばれる棟冠瓦。 一つがかなりの大きさにつき窯に入る枚数も限られ…全部で400枚近く必要な…
新潟のオフィスファサードに銀古美の焼成術が生む「さび」の景色が描かれた。 釉薬ではない無垢肌の銀古美は、木や土などの素材と相性が良い! 屋根ではなくとも、千年続く「瓦」という素材の逞しさと柔らかさ、そして包容力と豊かな情緒を手に触れる位置で…
空の色?海の色? いえいえ、瓦の色です! 穏やかな“凪”の景を映すように豊かなブルーに焼きあがったのは、東京の料理店からのオーダーによる八寸径の丸皿。 もう一つは少し厚みのある角台の器…ターコイズブルーが上品だ! 日々いぶし色の瓦ばかりを見慣れ、…
“木瓦”で大いに挑戦させていただいた「福山の家」の竣工撮影にお邪魔しています。 門ガレージも完成し、CGパースがそのままリアルな建築として実現している! 本日は平木さん直々に、細部まで妥協のない設計コンセプトをレクチャーしていただきながら贅沢な…
昨日今日と、静岡から設計&デザインチームを迎えて淡路島アテンド。 瓦の島にゆっくりと流れる豊かな“島じかん”を一緒にシェアした! 聞くのと見るのでは全く違うと思う。 風土、風景、素材、歴史、作り手の想い… 画像より、文章より、リアルなモノとコトバ…
東林院 弥勒堂新築プロジェクトも、ようやく隅の古代鬼面が立った!! 棟積みは薄熨斗の反りで目地を取りつつ、屋根の反りをベースに、少しの色気と勢いをつけて伸びていく。 妥協なく現場加工で手作りしたシャープな削ぎ熨斗など…葺き師の丁寧な仕事があり…
葉枯らし天然乾燥の天竜杉による矩勾配の合掌づくりが大迫力な、瀬野さんによる香川のプロジェクトでまもなく“銀古美”の瓦葺きが始まる。 伝統的手刻みによる建築には、自然への敬意と素材への感謝、そして作る喜びと覚悟に満ち溢れ、いつも神聖な空気感を纏…
淡路島の社寺本堂・客殿プロジェクトから… 先日、奇跡の精度で完成した三尺露盤に続き、跨ぎ鬼、唐破風鬼、隅鬼、ニノ鬼…と古代鬼面10体もそれぞれ“銀古美”の焼成術により風格よく焼きあがった! “いぶし銀”と違って、“銀古美”は出来たてほやほやであって既…
日曜日…神戸から大学生達と観光企業・行政チームを迎えて「かわらのおはなし」。 多様多角な視点から既存のモノとコトを掘り下げ再考する取組みは、新時代の新たな価値観に応え、新たな時代を泳ぐためにも大切だ。 1,400年持続してきた伝統は、おそらく再考…
シンプルにデザインした瓦の傘立てが人気… 今回はクライアントのロゴを彫って完成! トップはH:300から対角H:270に向かって緩い勾配を設け、内部底は傘の自立を補助するディンプル仕上げ。 洗練されたフォルムだが、土もの・焼きものらしくその物質的重厚さ…
遥か長〜い連結瓦上げ機が続く先に現場(笑) 4月に火入れ式をさせていただいた尾道の神社改修プロジェクトは、神楽殿、社務所と続き、最後は祝詞殿の本瓦葺き。 勾配計算〜文様の角度出し作業をアナログにこなし製作した箕甲“掛け巴”も、無事に六角文様が垂直…