未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『新建築 住宅特集』 2022年7月号掲載

−西千代田町の家− 設計:山田誠一建築設計事務所 【project】http://www.yamada-architect.jp/projects/nishichiyoda.html 【movie】https://shinkenchiku.online/movie/5040/ ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 軒先で際立つ和瓦の伝統的シルエットが、…

日本の建築は「素材」に還ろう…

京都で新築住宅の瓦葺き開始… 軒先・ケラバ共に桟瓦の葺きさらし仕様で、シャープで軽やかなシルエットが描き出された! 綿密な打合せで各部割付けも完璧←ここ大事! 瓦割りがきちんとしてると屋根の美しさが断然違うし、また雨仕舞い等の性能も、さらに将来…

テレビ出演のお知らせ…

今日はNHKさんの取材…8年ぶりに垂水さんと再会でした(^^) 瓦のこと、瓦づくりのこと、monokawaraのこと、その先で創りたいもの…窯の熱気に包まれながらも(汗)いろいろお話しでき、その後はしっかりと瓦コースターづくり体験でさらに汗をかいてもらいました(…

素材にいっぱい触れよう!!

一発勝負だった1,000㎜径の1/4扇型瓦を届けてきた! 瓦のテーブルベンチ…さすがに完璧な真円にはならずとも、手作りのゆるい輪郭が“瓦らしくて良し”としてもらおう(笑) 淡路島プロジェクトもいよいよ佳境…内外装を包む「木瓦」と瓦タイル「soil」が、銀古美…

瓦ブーム…キテます(笑)

先月、東京で参加したゴルフコンペでのワンシーン… なんと!!瓦パター率上昇中⤴︎⤴︎⤴︎ この帰りにさらに2本のオーダーも頂いた^^ そのうちメジャーなプロゴルファーの手に!? 瓦ブーム…キテます(笑) “時代は繰り返す”というだけあって、建築への瓦ブームも…

絵になる瓦屋根…

銀古美「木瓦」 細長く薄い手割り板を葺き重ねた木羽のような瓦。 柿(こけら)葺き,木賊(とくさ)葺き,栩(とち)葺き…中世以降、社寺建築や書院,客殿に用いられてきた木の屋根。日本建築を上品な風格で魅せるこれら木の屋根を、一枚一枚を銀古美特有の寂び感…

単弁八葉蓮華文

種蒔太師 東林院 弥勒堂新築プロジェクト 軒巴の瓦頭文様の検討…八葉の蓮華紋に三股の杵をあしらうデザインで着地。 ベースはやはり歴史の証人たる古瓦。 改めて古代の瓦に刻まれた仕事を見るたび、先人の感受性の高さやデザイン力に感服する! “銀古美”の焼…

北陸からの便り…

富山のログハウスが完成! ダイナミックな木の家に、銀古美の瓦屋根が“長く続いたもの”として安定の安心感を担保します。 洋館や異人館もそう…多様な価値観を受け入れつつも、俯瞰した時の日本らしいアイデンティティある意匠や風景を表現できるのは瓦屋根だ…

絵になるかどうか…

梅雨… しとしと…と、音もなく雨を受け止め流す瓦屋根は、絵になり詩になり唄になる。 “絵になり詩になり唄になる”かどうか… 建築基準法の一つとして義務化すれば絶対に良いと思う(笑) #景観法 #梅雨 #再生可能エネルギー #持続可能性 #サステナブル #低炭素 …

かわらぬ愛を…

瓦で誓う“kawaraぬ愛”…それは瓦の島にある一つの流儀。 June brideとはまさしく…100角窯変瓦タイル敷きの島の教会「しまおと」では今年もウェディングが続き、結婚証明書として毎回お届けしている瓦プレートも続々と焼きあがり、ささやかながら“瓦で幸せのお…

さて…なにが出来るか?

一辺55cmの扇型を乾燥中〜! 成型後の粘土状態では大きすぎて触ることが出来ないので、ある程度締まってから裏返し、切りっぱなしでトゲトゲしい縁をサンドペーパーで面取り。 4枚必要のところ8枚作り、3枚に亀裂が入ったので予備はラスト1枚に(泣) 残り乾燥…

やがては大きな瓦へと…

朝日放送テレビ「おはよう朝日です」 リポーター二人によるGallery土坐でのガチンコ女子バトル…関西全域と徳島でご覧いただいた方からたくさん連絡いただきました! さっそくメールでの問合せや、旅行サイトからの予約も…「瓦というもの」を知り、触れて、感…

monokawara −wall clock−

久しぶりのオーダーの瓦時計…厚みの限界まで薄くスライスした粘土を、針の回転面積を計算して、当たらないようにアールを緩めて焼きます。 余計な装飾を省いたこれ以上ないシンプルな銀色の瓦時計…とても上品で洗練された雰囲気です^^ 時計であって時を忘れ…

与謝野作事組の仕事…

鬼と瓦師の背比べ… 背丈は勝ったが、体重は大負け(笑) *最後の写真はオチです囧 伝統的木造建築の伝承を担う「与謝野作事組」による世界初の“湾曲積層梁”による建築プロジェクトからの依頼で製作した、このスケールに見合う特大の瓦看板が焼きあがった!! …

monokawara −はじめの一歩−

誕生記念の手足型瓦「はじめの一歩」も無事に焼きあがり、今回はフォトフレームにセットしてこんな感じに仕上がりました! もうたくさん作ったけど、日本の赤ちゃんは大体平均7〜8cmほどの足サイズ^^ オーストラリアの赤ちゃんのを一度作ったことがあるけど1…

大和言葉の美しさ…

今朝の窯場でのワンシーン…今まさに1,000℃を超えた世界で炎が土に働きかけ、“銀古美”特有の古彩色と堅牢な肌をつくっている瞬間! 炉内では火が縦横無尽に暴れまわり、瓦一枚一枚に働きかけることで土もの・焼きものらしい景色を描く銀古美瓦は、新しくも懐…

−テレビ出演のご案内−

朝日放送テレビ「おはよう朝日です」 6/15(水) 7:37頃〜 “けさのクローズアップ”コーナーで、リポーター二人によるGallery土坐でのガチンコ土遊びが紹介されます。 ディレクターさんによると、ほんの短いシーンとなったそうですが、お時間あればどうぞご覧く…

素材に帰ろう…

富山での講演が無事終わった! 瓦というモノとコト、作り手の想い、一歩先のビジョン、さらに二歩先に創りたい未来を語った60分…←オーバーして80分(笑) 風雪に耐え、生き残ってきた叡智の結晶ともいえる生命力ある地球由来の素材のチカラとは改めて素晴らし…

その地にしかない価値…

講演依頼を受け、富山に来ました! 富山建築業ネットワーク様主催のセミナーです。 TKN/https://www.toyama-kenchikugyo.net/ 瓦というモノとコト、作り手の想い、一歩先のビジョン、さらに二歩先に創りたい未来…一人でも多くの人に伝えなければならない今…

誕生記念の手足型瓦「はじめの一歩」

次女に第一子が産まれ、かれこれ3人目の孫に会えた(^^) この足型をとって、じぃじ自ら「はじめの一歩」を彫ってやった(笑) 個性と可能性がいっぱい詰まった小さな足…これからしっかりと大地を掴んで一歩一歩力強く歩んでいってほしいものです! 元気に大きく…

私を◯◯に連れてってー!

欧州の設計事務所から“木瓦”の相談!! ぜひ瓦ごとヨーロッパに連れていってください(^^) #木瓦 #ヨーロッパ建築 #ヨーロッパ #architecture

甃の窓…

銀古美「甃-shikigawara-」が、市松模様の外壁とエントランス〜外構アプローチで使用された徳島の旅館プロジェクトが竣工。 甃と白漆喰の市松模様が伝統的であって現代的な可愛らしさも併せ持ち、同化したスクエアな窓が夜景で浮かびあがるのが美しい! その…

早くマスクが取れますように…

神社新築現場では梅雨目前で棟積みの追込み! 薄熨斗の”反り“が、陸、降り、隅と躍動感のある輪郭を描き出す。 鬼は「蛇の目 経ノ巻」…経ノ巻(きょうのまき)って各部に名前があるんですよ! デザインは地方や作り手、そして時代によって様々…それが”永く続く…

銀古美「中付け袖」

今日の銀古美の窯出しから…久々の“中付け袖”! 通常の袖瓦と違い、袖の垂れが端部から5分(約15㎜)ほど内側にあり、刻み平のような意匠で影が生まれ上品な仕上がりになる玄人好みの役物だ。 製造難易度の高さもあって瓦の役物としての単価倍率も高いが、個人…

真理への敬意と挑戦!!

福山の家 “MMプロジェクト”…端正で美しい入母屋建築の“木瓦”葺きが進む。 一枚一枚鉄分含有量に差がある土に、炎が干渉して生まれるナチュラルな濃淡グラデーションが、瓦本来の“焼きものらしい”景色を描き、手作りした“デザインのないデザイン鬼瓦”も、達観…

original sign “アゲアゲ⤴︎⤴︎笑鬼“

本当に人気の鬼面表札…今回のオーダーはディテールにこだわり、ツノも牙も上を向けてほしいとのこと⤴︎⤴︎ 気分もアゲアゲで、どうやら“いぶし銀”の美肌も絶好調のご様子!! それにしても、見てるこちらまで笑顔になるほどイイ表情…まさしく笑う門には福がや…

1/5scale五重塔プロジェクト

軒唐草の割付けは2寸! ただ、五層それぞれで少しずつ違ってくるので検討…手作りの切隅寸法で調整だな^^ この至高の建築に下手なものは持ってこれない…小さな小さな瓦にも、まだまだ深い熟考を重ねる。 1/5寸法の瓦の試作段階は終え、全部で25,000枚程度を…