未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

さすらいのトラック野郎 参上!

久々に瓦の積込み風景を… 伝統の荷積み「バラ積み」がまだ当たり前の商慣習…一枚一枚、一束一束、丁寧に手積み! 桟瓦の上には、邸別に必要分だけの役瓦を、降ろす順序、葺く順序を考えながらせっせと積み込んでいきます。 今日の僕の担当は人気の古彩色“銀…

break time…

瓦紋で作る型押しパスタ…イタリア料理のコルツェッティ。 〜日本の伝統紋様×イタリアン〜 以前、お客様に教えていただきました! 「瓦」というモノとコトをもっと身近に…しっかりと“噛みしめて”みてください(^^) #コルツェッティ #イタリアン #イタリア料理 …

「瓦」の表現力!!

-Design works * kawara - もう8年前!阿波の家…玄関土間のモルタル下地が出来たので、円坐−maruza−のデザインレイアウトにお邪魔してきました。 土色の珪藻土壁とダイナミックな梁が印象的な吹き抜け二階から見下ろす完成したレイアウトパターン!! 表現…

世界の瓦屋根…

ネットで見かけた中国の建築…民俗的で文化的で物語性があり素材感も美しい、まさしく琴線に触れる瓦屋根デザインだ。 mock-upで、マットな古彩色“銀古美”で焼いた平瓦の表裏を交互に葺くと実現できそう! ほぼ一つのパーツだけで完結するシンプルな組み合わ…

南の土地からの贈りもの…

お世話になっている徳島の得意先親方から活き活きの伊勢海老がたくさん届きました!! とりあえず“男の料理”…土や瓦と違って動くので難しい^^; 命をいただくことに感謝の気持ちを込めて、一丁前に捌かせていただきましたm(_ _)m ではでは、いただきます〜(^^…

瓦師 時々内職…

ホテルからの急ぎのオーダーで「箸瓦 -hashigawara-」づくり! 型を用いない朴訥なカタチはすべて手びねり…これがまた指が攣りそうになる(汗) 流線のアレンジも入れつつの…仕事の合間に一つ、また一つと。 もう20年続く、この用の美ともいえる“デザインのな…

古彩色「銀古美」…合端(あいば)作業!

まもなく瓦葺きに入る屋根面積100坪ほどある端正なデザインの建築…葺き師による軒の一文字瓦300枚と袖瓦200枚の合端が続きます。 焼き物特有のねじれや反りを選別し、行儀の良い子とそうでない子を見極め、時にじゃじゃ馬のような個体も大奮(粉)戦しながら躾…

自然は偉大なるアーティスト!!

昏から橙、琥珀、鉄錆、焦茶へ…そして青碧にも見えたかと思えば、薄墨から漆黒へと。 瞬く間に変化していく秋の夕景のような色彩グラデーションは、人の手では決して描けなくとも、土と炎がいとも簡単に表現する。 窯変焼きの瓦ピースがつくるこんな壁も面白…

これも一つの“瓦と紅葉”…

昨日はお世話になっている工務店のコンペでした⛳️ 瓦屋根と紅葉は、テッパンの絵になるコラボレーション! ゴルフ場でも、あちこちで思わずハッとするほど美しい紅葉シーンがあった。 もちろんパターは鬼瓦…このゴルフ場にある瓦(パター)と緑、瓦(パター)と…

書家×瓦坐-kawaraza-

毎年恒例、書家とのコラボレーション…来年の干支「丑」の躍動的な書が瓦コースターとしてテーブルシーンで活躍します! プロフェッショナルによる“書”と、土を焼いただけの“瓦”は、共に生命力に満ち溢れます!! 限定製作につき、まさしくプレミアムな逸品で…

適材適所…

高松の神社新築工事…棟梁の彫り物はいつも繊細で躍動感にあふれる! 拝殿の大棟積みは、これでもまだ道半ば…下甍から熨斗が最終16段積みあがります。 もはや跨げない“絶壁”!!(^^) 拝殿の主屋根は本葺き九寸判、向拝唐破風屋根は八寸判で適材適所の仕様…猫…

火入れ式「安住の地」

徳島の家…小さな子供たちもしっかりと立ち会っての火入れ式。 “土地と住まい”の安寧を祈念した書は達筆で、家づくりに込めるご家族の真摯な想いが伝わります。 吉日と家族の名を刻まれた瓦は屋根に葺かれ、想いと物語は次世代へと紡がれる。 最後に火が入り…

日本的美しさ…

讃岐の家…切妻二枚が交差する屋根の一枚が“銀古美”の瓦葺き完成。 棟を包む甍覆の巴は、神社における“神明造り”にインスピレーションを得たデザインですが、シンプルであって禅とミニマリズムの世界感を表現。 安っぽくなりがちな棟冠瓦の一本伏せ意匠に、“…

【 テレビ放送のご案内 】

NHK「Live Loveひょうご」 放送日:11/16(月) 18:30〜19:00 (放送エリア:兵庫県内) ▶︎ https://www4.nhk.or.jp/P5588/NHK「ぐるっと関西おひるまえ」 放送日:11/17(火) 11:30〜12:00 (放送エリア:近畿2府4県と徳島) ▶︎ https://www4.nhk.or.jp/P2702/ 瓦…

−kawara putter project−

今回組み上がった2本は、どちらもネーム彫りのオーダー…内1本はグリップもスーパーストロークにカスタム! *ついでにトリコロールカラーのヘッドカバーを用意しました^^ 一本一本すべて手作り…物語の宿る瓦パターは、日本のあちこちできっと楽しいゴルフシ…

【熨斗(のし)の意味って知ってますか?】

古彩色瓦“銀古美”の熨斗瓦選別。 一枚一枚、反りや起り(むくり)の行儀を確かめながらの選別。 今日は少しだけだが起りの個体が出てしまった。 熨斗(熨斗鮑)とは、神仏への供え物という思想に原点がある。 大切なものを熨斗紙で包む…建築の棟を包む瓦を“熨斗”…

ニッポンの家づくり…

今朝も早朝6時から瓦づくりを開始し、仕上げは日の入りギリギリで「淡路島の家」新築現場へ”銀古美“を積んでトラック野郎(^^) いい家です! 棟木、梁、桁、母屋…木の大きさ・太さは理屈ではなく人に絶対的な安心感を与える。 この構造に負けない、同じく住ま…

時間軸…

無機質な街並みでふと出会う柔らかい土の質感…こんな素材のファサードには惹かれる。 70年の歴史あるテーラーの外壁を包むビンテージ瓦タイル「soil」。 “銀古美”の焼成技術が創りだす世界観は、時間軸を壊さず美しく繋ぐ! ・ #瓦 #リノベーション #大栄窯…

【 Made of earth 】

古彩色“銀古美”の瓦葺き…軒も桟瓦仕舞いで潔いシャープなラインを描き、面土部分は手作り軒面土瓦が美しく収まる。 二枚の大きな切妻屋根の交差部も、無事に“雨の道”がつくられました! 俯瞰で見ると、銀古美らしく千枚千様の焼き色が、光の移り変わりで脈打…

break time…

色づく季節、瓦も紅葉せり。 秋雨に濡れその色気を一段と増す古瓦は美しい。 絵になり詩になり歌になる…土を焼いただけの瓦なればこそ。 #紅葉 #瓦 #古瓦

火入れ式 − 栄 −

今日は屋根改修に伴う火入れ式。 長年暮らしを守り続けた瓦が役目を終え、このたび新しく葺き替えられる。 ご家族で家の“歴史”に想いに馳せ、“未来”に想いを込め、厳粛に、和やかに、儀式に臨まれました(^^) 込めた想いは「栄」…昔大工棟梁だったというお爺…

灯り瓦 − pyramid −

ずいぶん昔にデザインしたシンプルな瓦ランプシェードですが、久々のオーダーはH:600㎜の大きな四角錐(ピラミッド)! 季節的にクリスマスツリーのイメージと重なり、どこか神聖な空気感を纏う。 ココロあたたまる灯り…“瓦”が創ります(^^) #ランプシェード #…

愛情ごと梱包しています(^^)

今日は終日 古彩色瓦“銀古美”をひたすら手詰め&手巻き! 手厚くあちこちに真心段ボール…愛情込めてつくった瓦は、愛情込めて葺いてもらうために、愛情込めて梱包して送り届けます(^^) こちらは美しい数奇屋デザインの屋根を包む予定…軒瓦は一文字、棟は熨斗…

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今日の“銀古美”の結束・梱包風景から… 新聞を有効利用して一枚一枚真心梱包していく過程で、窯元あるあるですがチラチラと見流す程度のはずが記事の内容が妙に頭に入ってきます。 コロナ、マスク、修学旅行の中止、芸能人の自殺…さすがにここ半年以上、本当…

雨の日に瓦再考…

京都でお世話になったちょうど100年建築の文化財改修…軒瓦も出来るだけ再使用し、新旧共存の姿が美しい。 100年経とうが、こうして現在の瓦と一緒に違和感なく施工出来るこの互換性こそが、まさしく建築建材としての本当の意味でのサステナブルな魅力! さか…

− 地球のディテール −

10年前に兵庫県主催の環境未来島プロジェクトで提言させていただいた「木・土・紙・石の家プロジェクト」…古来より自然と密接に関わりながら生命を維持してきた人類の英知が結集した建築の一つのカタチ。 “大自然”を五感に感じながら「生かされている」とい…