未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「想い」を纏う屋根・・・

2017.11.3 火入れ式の家も無事に屋根工事が終わりました。 大きな切妻屋根はまるで瀬戸内の穏やかな海のように風景にとけ込みます。 晴れの日には青白く、雨の日は艶黒く、夕暮れ時には黄金色に染まり…四季折々、時々刻々 空の色を映しながら、その土地に永…

淡路土 古代いぶし瓦「銀古美‐antique smoked silver-」

年末の挨拶回りしながら現場にもお邪魔してきました。 土のように素朴な質感が風景を創る、古色に焼き上げた「銀古美」の屋根。いぶし銀の瓦とはまた違う、逞しくも洗練された上品な雰囲気を纏うのが印象的でした。 室内へと自然光を届けるガラス瓦も綺麗で…

monokawara ~はじめの一歩~

Christmas eve eveに、ほっこり心あたたまる手仕事^^ 生まれたばかりの赤ちゃんのプニプニした足!誕生記念足型瓦の製作です。 いつも7cmぐらいの子が多いんですけど、この子は8cm超! きっとビッグベビーなのか?将来ビッグになるのか?勝手に想像しながら…

サンタクロースも最大積載量(*^^*)

重伝建地区プロジェクト!みんなが「夢」見てる時間に出発して、サンタクロース気分で「夢(甍)」満載の大栄號は、年内最後の物件改修で漁港到着〜 現場で撤去された廃材も舟で戻ってきます!で、廃材降ろしが終わったらこのプロジェクトのルーティーン…漢た…

世界のなかの淡路島にある瓦の町…

NHK国際放送のオンデマンド配信が始まりました!30分番組…もちろん全部英語ですが、なぜかスーッと入ってくるのでぜひご覧ください^^マブダチのモデル アランとの英会話は必見です(笑)鬼瓦、カラテ瓦…同世代の瓦師みんなによる多様でオリジナルなチャレンジ…

グローバルコミュニケーション!!

香港から来日されたライターさん…日本伝統工芸の本を書かれるそうで、撮影にインタビューにと、正午から19時までマンツーマンで濃密な時間を過ごしました。 国境を越えた対話は面白く、伝統・文化や風習についてカタコトの英語でじっくりと理解し合い、そこ…

No fashion , No golf!!

-kawara putter project- 今回は、いぶし銀と銀古美の二種類。 これだけ女子率も高くなり、もはやゴルフはファッションの時代…世界に一つのビンテージな瓦ヘッドには、色気満点の真っ赤なグリップでコーディネート^^ 磨き上げたフェイスも風景を映し、一度…

“根っこ”をつくる仕事…

先日、前橋工科大学 総合デザイン工学科でゲスト講師として登壇いたしました。 建築家やデザイナーを目指す学生に、学術と技術以外の第三の術として、文化論や精神論をベースにした純粋な「作り手の想い」を伝えるべく講義しました! この三術をバランスよく…

平安神宮「京都・時代祭館 十二十二 (トニトニ) 」

深い緑釉の碧瓦が美しい平安神宮境内に、平安遷都1100年を記念して造営された文化・商業施設が誕生します。平安遷都の日にあたる10月22日に、平安神宮で記念祭として行われたことから始まる「時代祭」をいつでも擬似体感することができ、京都の歴史を最新の…

その土地に流れる風…土佐

徳島南端〜室戸〜高知と走った500㎞…惹かれるのはやはり物語のある風景。漆喰壁に水切り瓦が美しい重伝建地区の吉良川町では、古代いぶし瓦「銀古美」の屋根も100年景と調和していました。 藁焼き鰹も含めて、その土地だけに吹く風はやっぱりキラキラと輝い…

その土地に流れる風…中山道 深谷宿

現場めぐり…西日本とはテイストの違う蔵屋根文化に、この土地にしかない空気感とともに歴史と対話してきました。見慣れない瓦ガラは、職人達の譲れない美意識がなせる足詰めの名残り…。 以前施工した石蔵の佇まいは、ただただ美しく…本物でしか醸し出せない…

monokawara -sign- “white & smoked silver”

雪の季節に似合う、白釉が表現する上品で洗練された表情…シンプルな瓦表札が出来ました。 同じ仕様でいぶし銀タイプもあり、二つのコントラストが面白いです。 表玄関と勝手口…どちらにどのタイプが掲げられるのか楽しみですね ^^ size:W250×H70×D15

銀古美-antique smoked silver-「地べた瓦」

土を敷く、地べたに横たわる…そんな「土間」という名に見合う、土の質感たっぷりな銀古美の敷き瓦が焼けました! 同じ土を焼いても、いぶし銀の一枚と比べるとテイストの違いが面白い! もちろん摩耗にも強い堅牢な瓦…やがて大地に還るまで、その前段階とし…

「ふるさとは 近くにありて 想うもの」

「兵庫探訪」でお越しの兵庫県建築士会 北播磨支部の皆さんに瓦講義^^ 丹下健三氏 設計の「若人の広場」を見学後、午後から瓦工場で「日本風景の必需品」の勉強です!風景を構成し、長く残る「建築」というものを生み出していかれる皆さんと、多くを共有でき…

重伝建地区プロジェクト…「修景」

早朝の連絡船で、特注の復元棟冠瓦を届けてきました。 島では年末に向けあちこちで改修工事も佳境…限界集落のはずが、そこかしこで職人たちの息づかいに触れると、どこか活気さえ感じさせるのが面白い。 完工した銀古美の屋根は、違和感なく100年景にとけ込…

円坐 -maruza-で描く物語…

オリジナルオーダーで、青緑釉によるキレイなturquoise blueの円坐が焼けました。 ある公共建築の土間へと、その場所が持つ歴史と物語へのリスペクトを込めたデザインでレイアウトされます。 一つ一つが豊かな表情と景色を持つブルーの円坐…設計者の込めた深…