2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧
宝生寺 唐破風の瓦葺きは、神輿のような極端な照り起りの野地からまずは下地づくり。 敷平と唐草に続き、さぁ最難度の谷瓦施工だ! 過去最大サイズで製作したオバケ谷瓦達も、仮並べで修正箇所の確認…削り代を大きく作ってないと取り返しのつかないところだ…
群馬 前橋に川沿いの桜並木を借景にする寿司店が完成…エントランスから店内全体に、甃(しきがわら)の瓦畳が一枚一枚豊かな表情をもって景色を描く。 “地べた”の感覚って覚えていますか? 土の上、草の上、そよぐ風を感じながら大いなる大地と繋る喜び。 坐る…
先日の堀部安嗣建築設計事務所での瓦レクチャーの際、堀部さんがおっしゃった一言が心に残る。 「道上君たち瓦の作り手が、こうして毎日毎日、何年何十年と、軒と破風の出寸法を取るべき、適度な屋根勾配を取るべき、素材を見直すべき…と、メッセージを発信…
この度の関東行脚で鎌倉「常若-tokowaka-project」の現場へ立ち寄ることが出来た! 日本各地から移築された古建築が鐘楼含め4棟建つ壮大な現場は、自然に謙虚に融和する日本建築の美しい佇まいをもって、もはや時間が止まったように静寂・静謐な空気感に満ち…
長野 東御市の標高700メートルにあるとても美しい土地で、伝統構法のワイナリー建築が完成…関東出張のおかげで無事に向き合えた! “銀古美”の大屋根が、まるで翼を広げたように雄大にこの景色を泳ぐようだ。 やはり軒と破風の出寸法が大きいとプロポーション…
昨夜の前橋工科大学での瓦講義…今年も燃え尽きた! 学生以外に建築家はじめ建築業界人の方々や、なんと卒業生の建築女子も駆けつけてくれ、とても心強かった^^ *実は、建築士になり著名な事務所に勤める卒業生と現在一つのプロジェクトに一緒に取組んでいる…
「銀色の壁と銀古美」の建築にようやく向き合えた。 “蔵”を思わせるプロポーション。 “襖”を思わせる3×6板の連続意匠。 日本の伝統的要素が現代的に表現され、清廉さのなかにどこか愛らしさも感じる。 朝夕晴雨の光の変化で、金属的な銀色から白漆喰のように…
1969年 村野藤吾氏の設計による数寄屋風別館「佳水園」のリニューアルにおいて、銀いぶし「かわら美人」を採用いただいており、この度ようやく竣工写真をいただいた。 美しくリズミカルな折り重なりで魅せる屋根が印象的な数寄屋建築の傑作である。 その世界…
WITH Good Harmony!! 阪急うめだ本店での瓦workshopのお知らせ [ BEYOND THE BORDER ] 日本の伝統を守り地域を元気にする地球と人にやさしい暮らしをする誰もが自分らしく暮らせる世の中にするそんな背景に物語のあるプロダクトをご紹介 活躍される多彩…
ようやく足場が撤去され、本堂の屋根が翼を広げるように躍動する様が美しい! さあ、残すは唐破風の本瓦葺きだ。 照り起りの大きな野地に平瓦を仮並べし、自然で綺麗な曲面を描けるよう桟木で野地の高さを調整していく。 長丁場だった現場もようやくラストミ…
Gallery土坐で待望の「瓦アクセサリーづくり体験」が始まりました! 手作りの瓦ボールをベースに、いろんな天然石パーツ等をアレンジして、ピアス、イヤリングにネックレスやブレスレットと…自分だけのアクセサリーを作っていただけます! また完成後はその…
“身につける瓦”がたくさん生まれています! *モデルさんに撮影協力してもらいました(^^) ただいまGallery土坐では、このほかカジュアル、フォーマル…とon/offいろんなシーンで活躍する瓦アクセサリーが揃っていますので、淡路島にお越しの際はぜひお立ち寄…
秋空のキャンパスに、一枚一枚柔らかい和色のリズムを奏でる瓦屋根が描かれていく! 大阪で大小五つの妻面が折り重なる、まるで“屋並み”の風景を描くような住宅が上棟し、景観保全地区に見合うマットな質感の銀古美で瓦葺きが進行中! 軒や袖のシンプルな仕…
昨日のこと…4人がかりで、さらに棟梁たちにも手伝ってもらいながら細部の微調整を繰り返し、おおかた一日がかりで露盤が据わった! 一部始終を見守り続けた住職の「感無量」の言葉が嬉しかった(^^) 銀古美の焼成術により、西陽をギラギラと反射せず、光が染…
本日、大安吉日…今から宝生寺で露盤の取付け式! 周囲に組まれた土台は、どこか“祭り”の様相。 天気も上々、気分も上々! 瓦づくり、瓦葺き、そして日本の建築はそのしきたり、様式、素材、所作、すべてが美しいと思う(^^) ーーーーーーーーーーー #淡路工舎…
先日の建築家とのディスカッションから… 外部と内部をシームレスで繋ぐ素材があれば、テクスチャの連続性を分断せずに済み、またエイジングの境界も自然だ。 瓦タイル「soil」はそれが出来るね! 均一な工業製品とは一線を画する「soil」なら、焼きものらし…
今日は東京から建築家と施主様を迎えて、近々予定している計画の打合せ…工場見学のあと、「銀古美」の色彩確認とディテールの検討で昼食をとる間もなく現場まわり(笑) ・いぶし銀と銀古美の違い ・軒、ケラバ、棟のバリエーション ・敷き瓦の可能性 ・オーソ…
新しくなった「阿蘇くまもと空港」の外構植栽に、銀古美の瓦がさりげなく“日本の曲線”を描いています(^^) 世界中から訪れる人々が、少しでもこの国のアイデンティティの片鱗を感じてもらえればいいですね! 出来れば屋根に壁に床に…もっと“アイデンティティ”…
夕方、オバケサイズの谷平達をようやく宝生寺の現場へ…さぁ、シミュレーション通り納まるか!?いよいよ唐破風も瓦葺き開始だ! 本堂は露盤土台の熨斗積みまで完成。 客殿も古代鬼面が立った! 長丁場だった瓦葺きも最終章に突入…終わりが近づいてくると、つ…
宝生寺の壁も漆喰仕上げの下準備が進む。 竹小舞から荒壁、裏返し、貫伏せ、大直し、中塗り…と、長い時間をかけてつくる壁はその通り長い時を生き抜く。 その通り、この土は150年前から建っていた元の本堂に使われていたものを練り直し再利用している。 これ…
淡路島北部の海を見晴らす計画地。 今日は屋根以外の各種瓦アイテムの打合せで初めて現場を訪れた。 まずは1棟目が上棟し、これから順に全8棟の方形屋根が愛らしい建築がこの里山景に点在するように建つ。 本プロジェクトでは、古き良きではなく“新しき良き”…
連休など関係ない通常運転の今日も、瓦づくりを終えてから夕方 宝生寺の現場へ…雨のなか三尺露盤を9つのパーツに分解して下準備。 頼むから誰も壊さないでくれよ〜^^; 窯場ではデカく見えた露盤も、現場に持ってくると小さく見える(汗)…それだけ本堂と客殿の…
桂離宮 −Katsura Imperial Villa− 400年前の先人の美意識に圧倒される。 “木瓦”づくりに活かすため向き合った古書院、中書院、新御殿は、葺き替えられた順によって柿葺きのエイジングが変化する様が美しい。 真・行・草 千利休いわく…「真を知り行・草に至れ…
宝生寺の本堂隅棟も3本目まで登頂… ニノ鬼の位置はどうかな? 違和感を感じなければ正解だ(^^) 原寸図をもとにラスト4本目を施工中だが、昔と違って棟の内部はいろんな副資材で混雑状態^^; 1,400年という悠久の瓦史を振り返ってみても果たしてこれが絶対の正…
“屋根”の瓦と並行して“床”の瓦もどんどん焼きあがる! 甃(しきがわら)は一枚一枚の寸法と行儀を確認しながら、積みも積んだり只今47段…もはや甃のミルフィーユ状態www よく設計者からのご相談において踏み割れの質問をいただくが、この状態で最下層には1,300…
今宵は徳島でアーキカフェに参戦! 夜な夜な建築家達が集まり、毎回テーマについて絶対的な正解を求めず自由議論することを醍醐味とする集まり。 再生可能、古民家再生… 「再生」と聞けば瓦でしょうw 再生の対義語は、廃棄、停止、破壊、崩壊… 感覚的にネガ…
宝生寺での棟積み下ごしらえのワンシーン… 決して“重さ”の測定じゃなくて、熨斗瓦の“反り具合”の測定だw この超アナログな“反り熨斗”測定器(笑)で選り分けた熨斗瓦が適材適所でパフォーマンスを発揮し、社寺建築の流麗な曲線を描いていく! 料理において食材…
先日のUPからあっという間に完売しかけたので、追加製作のカボチャの収穫です! なかには品種の違う赤いのも!? 土色のカボチャは乾燥後の状態…これから銀古美のビンテージな質感に焼きあげる。 朱色のは素焼きで可愛く仕上がった! ご予約を受けている順に…
急遽、徳島へ本堂改修相談で実測に… さすが200年と風雪に耐えた風格は圧巻だ! 棟頂部の勾配はなんと尺五寸以上!? 心頭滅却すれば高所もまた低し…(苦笑) 強がって漢気を見せてたつもりだが、めちゃくちゃ怖かった〜^^; 銀古美の本葺きと簡略の両方で見積り…
宝生寺の本堂棟積みもとりあえず一本登頂。 ニノ鬼の位置に悩んだが、現場で遠景×全景で確認しながら自分の目利きで隅棟全長の1/4.5の位置にした。 昔から1/4〜1/5の範囲が目安とされているが、その通り先人の美意識は数値ではなく感覚の世界で、普遍の真…