未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

適材適所…

香川 神社改修工事…瓦割りの打合せ! 荒壁も大切に修復・維持され…土と木と竹だけの構造があらわになると、力強さにもまして“優しさ”と“安らぎ”を感じる。 その他、あちこちの修繕にはそれぞれ古瓦に合わせた多様なサイズが必要なので実測。 適材適所…屋根の…

original sign – 笑鬼 –

笑鬼(しょうき)の表札が人気です!! こちらは数パターンで提案させていただいたフォントを家族会議でデザイン決定。 クライアントの想いがカタチに! 見てるこちらまで自然と笑顔にさせる、なんともイイ表情(^^) “笑う角には福来たる“…これでますます商売繁…

”盛夏“…盛り上がる夏

昨日今日と、(一社)全日本被災屋根復興支援協会を設立されたメンバーのお二人を迎えて瓦の未来会議! 淡路島で、海の幸と山の幸(瓦)を囲んでの瓦談義…製工プロフェッショナルが一体となって、本質の魅力と二歩先のビジョンを共有し合う時間はとても有意義で…

〜起り(むくり)熨斗〜

今日の古色焼き“銀古美”の窯出しから…熨斗(のし)瓦を一枚一枚目視選別。 ほとんどが行儀良く焼きあがるなか、今回数枚だけ“起り(むくり)”の個体が出た! “反り”とは逆のアール…意図して作るのは意外に難しい。 日本建築特有の流麗な曲線美である「照り起り(…

究極の選択…!!

今日は設計者との面談…いぶし銀の“かわら美人”とマットな古彩色の“銀古美”との違いについて。 “かわら美人”は、空の色をそのまま映すほど透き通るような晴れやかさ。 かたや同じ土を焼いた瓦でも、“銀古美”は土もの・焼き物らしい素朴な質感が魅力。 製法や…

“土”壁をつくる…

土壁は難しくとも、土を焼いただけの“soil”が土壁をつくる。 2,980円/㎡が生みだす上質。 *全国津々浦々にお届けしている“soil”の施工写真をぜひ送ってください(^^) 瓦タイル「soil」(color : 晩景) *T:13/15/18 x H60 x W240 *72枚=1.0㎡ *online stor…

淡路島の家…石垣土塀改修工事

今日の“銀古美”の窯出しから…求める伝統的意匠と無二の佇まいを妥協なく実現するため、引っ掛け爪を削除した特注平瓦の試焼! mock-upをつくって確認…熨斗瓦の代わりにこの平瓦を用いることで、厚み五分(約15㎜)という薄い棟デザインが完成する! これが分厚…

太れない理由…囧

今朝のワンシーン! 今まさに1,000℃を超えた世界で、“銀古美”独特の古彩色をつくっている瞬間…煙道から豪快に暴れだす炎です^^; 朝6時の時点で工場内37℃…この時点で一日この先が思いやられ、メンタルが卒倒しそうになります⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎ 瓦師が太れない理由が…

別注手作り谷平瓦 −阿波国分寺−

現場での原寸採りを経てようやく製作着手! 測定してきた勾配と焼成収縮率を計算し、“かきやぶり”という技法でパーツを接合する。 汎用の既製品と比べるとまるで違うビッグサイズ(汗) これを例えば「東/い/左」「西/ろ/右」…と、列ごとの勾配の変化に合わせ…

素材のチカラ…

土を焼いただけ…そんなシンプルな素材が「瓦」 晴雨朝夕、日々違った表情で魅せる豊かな素材感が美しい! 新しいのにビンテージで“本物感”満点なくせに、スクエアにトリミングすると………あれ?なんだか絵的に“可愛い” ^^・#瓦 #リノベーション #大栄窯業株式…

四角が丸になるとファンタジー!!

古彩色焼き“銀古美”の窯積み風景から…窯底に敷き詰めていくのは大小様々な“丸”! 厚みは3種類、直径は大きいので27㎝(九寸)径から、最も小さいのは3㎝(一寸)径…これ、けっこう貝柱感満点です(^^) 全部で2,000個近く…まだまだ数窯に分けて焼いていきます。 レ…

パターではありません!!囧

東かがわ市 鐘楼新築工事…古代鬼面が据わりました! このデザインで鬼瓦パターをつくっていますが(笑)、やはりリアルスケールで屋根にあるのがいい!!(^^) 拝み部は、野地勾配より瓦のラインに勢いがつくため結果カネ(尺寸)勾配以上に…この陸鬼には若葉デザ…

「事件は現場で起きてんだ!!」(by 織田裕二)

阿波国分寺を再々訪…先日の谷平・谷巴瓦の原寸採りから実物大の型紙に起こし、仮合わせシミュレーション! やはり「事件は現場で起きてんだ!」の通り、これでもまだ垂れの長さをもう五分ずつ伸ばさないとダメでした…合わせにきてよかった〜^^; その長さ(高…

「かやぶきゴンジロウ塾」

国籍、性別、年齢、その他全てを不問とする、学ぶ意欲のある人々で“楽しくつくる”を大前提とする“ゴンジロウ塾”。 ▶︎ https://www.instagram.com/kayabukigonjiro/ 大工 伊藤さん率いる学生たちメンバーが、昨年の台風で被災した館山市 布良地区の神社を再建…

break time…

【 SUNTORY×瓦坐 -kawaraza- 】 以前、サントリーさんとコラボしたオリジナル樽型コースター。 いただいたお酒でしっぽり大人時間⤴︎⤴︎⤴︎

みんな大好き瓦スツール!!(^^)

土曜日の朝仕事…瓦スツールのオーダーが続きます! これがなかなか地味に手間仕事…真空土練機から出した粘土を切断機で切り、細部をヘラと手指で磨いて程よい丸みに仕上げ、工業製品的なシャープさを消します。 ただ、金型でプレスしないので、いくら磨いて…

瓦の未来創り!!

kawara accessory…本日テレビの取材でした(^^) 長女が対応…手仕事シーンの撮影やインタビューで、緊張して固まってましたが頑張りました!! 僕は工場で「瓦」についてインタビュー…いつものごとく緊張ゼロ(笑) 溢れる“想い”で時間足りません(≧∀≦) また放送…

マイスター達の手仕事…

昨日からの続きで、熊本瓦葺きマイスターの皆さんによる瓦研修…本格瓦コースターづくり体験にチャレンジです!!(^^) 普段から焼けた瓦を扱わせたら天下一品の皆さんですが、焼ける前の瓦(粘土)には悪戦苦闘(笑) でもそこは百戦錬磨の瓦葺き師たち… 途中から…

瓦再考…

本日は熊本県瓦工業組合の皆さんと瓦研修会! 「住宅建築2月号」と「新建築3月号」で特集いただいた“淡路島の家”(設計: ヒラマツグミ)の見学。 瓦仕様はごくシンプル…軒も桟瓦のまま、袖部も桟瓦の葺きさらしで潔いほど軽快なシルエットを描く! 木も竹も土…

火入れ式 −如意成就 門風永扇−

神奈川県 相模原市 香福寺様 某寺本堂改修工事 復元製作した経ノ巻を正面に窯積みし、厳粛かつ清廉の空気感に包まれる窯場で本日“銀古美”での火入れ式! 地球からほんの少しの土を分けていただき、「瓦」とすることで一生の暮らしの安心を守り、それはつまり…

小さい仕事が大きい仕事を創る…

設計相談の場において、小さな屋根模型でプレゼンするためのミニチュア瓦です! 桟瓦に熨斗瓦に丸瓦…それぞれ“いぶし銀”と古彩色の“銀古美”を用意して、棟の段数など目の前でシミュレーション! リアルな素材感がダイレクトに伝わりやすくていいと思いますが…

時を越えた先人との対話…

大雨のなか阿波国分寺 改修現場を再訪…先日の現場打合せにもとづく谷平瓦の採寸です。 下屋根 南面唐破風と北面入母屋の本谷4本…左右それぞれ30列づつ全部で60列の微妙に変化する勾配を測定し、用意した平瓦の幅に合わせた段ボールをあてがい、製作する谷平…

“世界最強”の理由…

東かがわ市 鐘楼新築工事…今朝、4時起きで小雨のなか残りの瓦一式を搬入。 古代鬼面は濡れないよう鐘楼の中へと。 熨斗は“直”に“小反り”に“大反り”をそれぞれ必要枚数…葺き師が綺麗で勢いのある線を描きます。 隅で瓦の重なり断面を見るとよく分かると思いま…

ー 俯瞰 ー

今月も予定している講演資料をつくっていますが、Google Earthで世界をズームするとそこには綺麗な朱(あか)の風景が広がる。 それはほぼすべて朱色の瓦屋根が連なる世界!! フィレンツェ、ベネチア…さらにズームすると朱瓦の建築群の集合体だとよく分かる。…

kawara putter project -turquoise-

今回オーダーで組み上がったのは、“いぶし銀−smoked silver−”と“青緑−turquoise blue−“タイプ! 焼きものらしく深く豊かな青*蒼*碧!! 夏らしくってイイですねー(^^) グリーン上でひときわ華やかな存在感を発揮し、一つのファッションとしてワンステージ…