今週金曜から富山へ…「瓦復権へのシナリオ」と題して少しばかり講演させていただく。
復権のためにプロフェッショナル(作り手と葺き手)同士が共有しないといけないことがある。
一つは工業製品としての土俵からの脱却。

強度を含めた数値的性能は昔の未熟な瓦より当然アップデートできていないといけないが、金属やスレートなど新建材では表現できない“情緒““風情“”風合い”“古美る”という魅力まで失ってはその本質を見失う。


和辻哲郎による「古寺巡礼」にもあるが、「この優しく温かい屋根の古色によって抱かれる日本建築…その鈍いほのかな色の調子には、しめやかな情緒をさそう力がある。」
“銀古美”はまさしくそれを体現する。

北陸の黒瓦も現代の均一な黒ではこの境地には至れない。

富山の古民家で目にする黒に灰色に赤茶に緑…と光の当たり方によって玉虫色に見える古い瓦屋根を見るとハッとする美しさがある。


この琴線に触れる魅力を一緒に創っていければ、本当の意味での復権へと繋がるような気がする。


学術・技術だけではない芸術も含めた三術の共演…復権にはこれが必要だと思う(^^)
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