2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧
鳴門の海岸で出会った、風が描く自然の摂理としてなるべくしてなった美しいカタチ。 瓦のデザインもそう…山に受けた雨を谷へと流すという機能美が体現された、同じく自然の摂理に適ったそうあるべきカタチ。 この連続こそまさしく波に例えられる流麗なる瓦屋…
今日の古彩色瓦“銀古美”の窯出しから…本葺き瓦いろいろ! 唐草、平瓦、素丸、軒巴…と一枚一枚微妙にグラデーションのある綺麗な表情は、まさしく土もの、焼きもので表現する魅力の醍醐味だ!! 以前訪れた奈良 元興寺の屋根に葺かれた日本最古1,400年前の瓦…
手作りの瓦ボールが焼きあがりました! 青緑(せいろく)釉のグラデーションが描く景色が、海と空の“青・蒼・碧”の豊かさを油絵のように抽象表現します! エキゾチックな彩りですが、土を焼いただけのボールはなんだかあったかいです(^^) ーーーーーーーー siz…
家紋乾燥中…「七宝 丸に一つ引き」と「丸に三つ引き」 乾燥後は“銀古美”でビンテージに焼きあげ、熊本“阿蘇の家”の新築住宅で甍覆巴に取付け予定。 家紋はその“家”のルーツを示す誇り高きデザイン…瓦屋根にワンポイントのプライドが光ります(^^) ーーーーー…
デザインと素材感がシンクロする双子のような微笑ましい2棟の存在感。 「この街の顔になったね」って近隣住民によく声をかけられるそうです(^^) 紀州吉野産の杉材はじめ、時の経過を受け止める素材を用い、職人達の仕事が浮かび上がる設計とのこと…随所に手…
本日9:30頃の工場風景…ちょうど焼成の後、まさしく窯の中で燻している段階で立ちのぼる煙! いぶし銀の瓦は、土を焼いたあと字のごとく“燻す”ことでキレイな銀色になり、英語で言うと「smoked tile」…シンプルに“燻されたタイル”です^^ “銀古美”の場合は、“…
月曜日は和歌山から…伝統建築が居並ぶ風致地区の角地に建つ建築の改修。 道路幅の関係で少し曳家され、新しい基礎に無事建っていました。 屋根は元の本葺き瓦を下屋根中心に再施工し、残りは古建築の赴きを継承すべく“銀古美”で検討・準備中につき、既存古瓦…
ちょうど一年前の記事を加筆しシェア… それにしても、津々浦々日本の住宅建築は猫も杓子もガルバリウムを代表とする金属の屋根ばかりになってしまった! いま多く作られている住宅の技術や素材は、ここわずか数十年で開発されたものであり、100年、1,000年と…
明日2/20〜21にかけて第31回技能グランプリが愛知県国際展示場で無観客開催されます。 職種は30に及び、「かわらぶき」競技もライブ発信されます。 全国から選び抜かれた瓦葺きの匠達が、日々の鍛錬の成果を鬼気迫る迫力で競い魅せ合う! 通常は見ることが出…
門長屋に主屋に蔵に…すべて本瓦葺き意匠は淡路島らしい流儀! あるリノベーションに向けてあちこち改修中で、今回は樹木が折れ被さり野地が壊れた蔵屋根の部分改修。 軒巴の刻印にある「ナカダ(中田地区)の登 昇政」さん、あなたの作った瓦はまだまだ現役で…
漆黒に焼いた瓦の真ん中に孔開け加工。 薄鉄板に4分径の鉄棒を溶接し、刺し重ねていく…さて、用途はなんでしょう? なにか相談を受けると、既製品をカタログで選ぶという発想が昔から無いので、自分でカスタムデザインして創作する方が自由でイイ!! 正解の…
「造園屋さんが作業中にお寺の塀瓦を割ってしまいましたが、こんな家紋の巴ありますか?」 → 「あります!!」 *紋帖にも載っていない真言宗輪宝紋のアレンジデザインでした! “金型”とは永久保存版の宝物…数十年前のものでも1枚から製作出来る! もし金型…
今朝一番の仕事…瓦タイル“soil”の梱包! 【 type:晩景と、type:窯変 】 小ロットでも大ロットでも、邸別に真心梱包(^^) 土壁は難しくとも、土を焼いただけの“soil”が土壁をつくり、どこかの土地の、誰かの暮らしに、ほんの少しの豊かさが生まれる。 銀古美…
真ん中に書道アートのようなダイナミックな流線!! ただ、意図したデザインではありません…^^; 試作中の手作り大判敷き瓦…第二段階の改良では乾燥で大亀裂(泣) せめて、天気雨のおかげで虹の架橋を見れたのが救い(^^) try & error & error & error は続く… …
たった一つの瓦パーツを織り、編み、まるで柔らかいファブリックを表現する! 壁瓦-hekiga-で描く一枚の“布地”…ベンチに坐るとなんだか包まれる心地良さを感じるのも分かる気がする(^^) ーーーーーーー #壁瓦 #壁画 #タイル #デザインタイル #アートワーク #…
淡路島の土は粒子がとても細かく、他の瓦産地の土より鉄分含有量が非常に多い。 そのため単純に酸化焼成すると沖縄の赤瓦と同じく酸化鉄のキレイな赤褐色になり、逆にこの漆黒瓦のように耐火度の限界温度で還元焼成すると四酸化三鉄(Fe3O4)の鉄黒色になり、…
*おおかたの人は、この“沢瀉”って読めないですよね(笑) とても有名な割烹からのご依頼…通常10㎝径の瓦坐より、ひとまわり小さい9㎝径の仕上げ! 小振りながら家紋デザインが凛々しい。 「過去いろんなコースターを使ってきたけど、結露の吸着効果でグラスに…
「甃」←この文字を読める人いますか? 答えは最後に…(^^) 今朝のワンシーン…“銀古美”敷き瓦の選別と梱包、300㎜サイズ以下だと精度はほぼ問題なし! 土を敷く、地べたに横たわる…そんな“土間”という名に見合う、日本的寂び感のある景色が上品な“銀古美”の敷…
たった一つのパーツが表現する多様なデザイン…瓦のもつポテンシャルには驚かされる! 歴史ある瓦の形状は数百種類…世界のデザインにインスピレーションを得て、まだまだいろんな壁瓦-hekiga-が描けそうだ! ーーーーーーーー #壁瓦 #壁画 #タイル #デザイン…
試作が続く古彩色”銀古美“の大判敷き瓦! 瓦はどんな役物・形状でも300㎜サイズを超えると行儀精度をコントロールするのが極端に難しくなる。 フラットな敷き瓦なら尚更…300㎜角までなら製法によっては立てて焼くこともできるが、それ以上だとまず不可能! …
今朝の窯出しから…立ち入り禁止措置(笑)のおかげで、窯底に並べた面土瓦も無事に一枚も倒れずに焼成完了! 熱々のピースを拾い集めつつ、ふと窯の最奥部にある煙突へと通じる煙道にどこか恐怖の念に似たものを感じる。 1,000℃を超えた世界で“土を焼く”という…
やれやれ、一旦腰を落ち着けよう! カワラ・スツール、つくっています(^^) それにしても和瓦のシルエットはセクシーで、おまけに坐り心地抜群だ!! ーーーーーーーー #スツール #デザイン家具 #デザインスツール
今朝の窯場でのワンシーン…今まさに1,000℃を超えた世界で炎が土に働きかけ、“銀古美”独特の古彩色と堅牢な肌をつくっている瞬間! ”いぶし銀“の瓦製法が伝わったとされる室町〜安土桃山時代以前、遥か飛鳥の時代より1,000年続いた古代の瓦色…この原点の色彩…
銀古美の窯出し後、次の窯入れの前には“ドミノ倒し”の準備です(^^) 窯底に敷き詰めるのは、手作りの軒面土と棟面土…瓦屋根の細部を丁寧に仕舞うこれらパーツは小さいが大きな働きをする。 これから複数の大きなプロジェクトで採用予定しており、1,000、2000…
京都ホテルプロジェクト… 10階建て新築ホテルのエントランスを兼ねた伝統的京町家の”銀古美“による改修。 リアルにエイジングした古鬼瓦と、マットな古彩色“銀古美”の瓦は、質感・色味ともに違和感なく仕上がり、100年という時の流れがつくるこの建築の趣き…
先月に続き再び京都…社寺新築プロジェクトの打合せ! 通常より一回り大きい三寸五分径の軒唐草の剣柄(デザイン)検討。 つくづく瓦づくりと瓦葺きに携わる僕らは“美しきアナログ世界”の住人だと感じる。 ただ、“テレワーク”やら“オンライン”やら実体が曖昧な…
世界のデザインから… 瓦は葺くと屋根になるが、その千種類以上あるパーツの一つ一つが、”雨を受け流す“という機能を果たすべく成立した必然のカタチ。 用の美を纏うからこそ、カット断面のデザインは普遍的で美しい。 【 カワラノカタチ=カワラヌカタチ 】 …
レタス栽培のビニール畑が、あたかもそこに小さな海があるように温もりある光を湛え、霞によるノスタルジックな色合いも相まって、昔から変わらずある原風景と向き合っていることを容易に確信させてくれる。 自然と共にある人々の“営み”の結果として創りあげ…