未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

瓦の重みとは…

瀬戸内海を望むオリーブ畑に建つオリーブ研究所。 約290㎡ほどもある片流れ屋根の大きなキャンパスに、“銀古美”が豊かな景色を描き出した。 手作りの逆一文字も無事納まってよかったー! 雄大で軽快…このまるで浮遊するような瓦屋根って重いのか?軽いのか?…

木瓦の可能性…

珍しくトレーラーが入り、「木瓦」を積んで宮崎へ…社屋の新築だそうです! 楽しみですねー。 また、これ「木瓦」でやってみたいなぁ(^^) 木瓦は、その㎡単価もあってアッパーな計画での相談が多いが、それだけにせっかくならデザインに妥協なく美しい建築を…

− kawara wash bowl −

ホテルプロジェクトのラスト、3フロア目のボールが全て焼きあがり、これでオーダーを受けた155台がすべて完成! 真円ならぬ焼き歪みによる”ゆるい“シルエットも含め、手作りの痕跡としてモノとしてのステータスを”製品“ではなく”作品“へと昇華させる。 それ…

裏鬼瓦

今朝のひと手間… 「裏鬼瓦」の白地(乾燥素地)を馬毛の刷毛で擦り、表面の生地目を整える。 このひと手間で製作時の手跡や擦りきずなどが目立ちにくくなる。 焼くと浮かび上がってくる手跡なんか怖いよ〜(笑) 「裏鬼瓦」とは棟違いの落ち棟や隅棟の端部を塞ぎ…

系譜を繋ぐ…

岡山の築約300年 藤井高尚旧邸 改修計画。 銀古美の瓦葺きもいよいよ終盤、下屋根の棟積みを残すのみ。 鬼瓦も修復再焼成したものと新しく復元製作したものが各所にのぼり物語の続きを綴り出した! それにしても銀古美の描く景色がなんとも柔らかく上品だ(^^…

徳島「石井の家」

銀古美 本瓦葺きの九寸平が葺きあがった。 いぶし銀とは違って千枚千様のグラデーションが綺麗だ! 敷地内の主屋、納屋、離れ、蔵…とリアルビンテージ瓦の屋根に囲まれ、初々しくも軒先やケラバの役物を省き、素朴でシンプルに仕上げて潔さを示す。 この平瓦…

四つ又!!

“愛媛の家”は大きな方形屋根の計画。 *写真は淡路島で工事中の方形例。 隅勾配5.3寸で棟仕様は7寸素丸とのこと。 頂部に据える特注依頼の四つ又がカタチになった! 手作り一品もの…さて、これどうやって焼く!? ①粘土で受け台を作り、この伏せた状態で? ②…

家の作りやうは、夏をむねとすべし…

波の音と、音のない雷光。 この詩的なコントラストが美しい。 夏の終わりはいつもこんな感じ… 波詩-namiuta-が秋を連れてくる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今朝はなんなら肌寒くて目が覚めた! これが島の環境と伝統建築の素晴らしさだ。 石場建て、土壁…

風景への敬意…

瀬戸内海を望むオリーブ畑に建つオリーブ研究所。 本日いよいよ小豆島の現場で瓦上げ…火入れ式で願いを込めた瓦たちが大きな屋根にのぼった! 丁寧に合端(あいば)された鎌軒瓦と袖瓦にはじまり、葺き広がるにつれ銀古美が豊かな景色を描いていく。 それにし…

面影を繋ぐ…

13年前、古鬼瓦を修復再焼成し塀工事でお世話になった地元の景観形成重要建造物。 このたび蔵屋根を銀古美で改修することに。 同じく古鬼瓦を再利用できないか検討… 綺麗に影漆喰を落とせば再登板できそうだ(^^) “面影”を繋ぐ…瓦葺きや茅葺きなど伝統的で地…

kawara wash bowl

もういろんな計画相談でパンク寸前…頭がお花畑になりそうな今日この頃、工場が再びお花畑のように彩り華やかに(笑) ホテルプロジェクトの1フロア目に続き、2フロア目の手洗いボール達が焼きあがった! ブルーにターコイズにインディゴ。 揃うと綺麗なオリエ…

淡路島にある“新しき良き”風景…

昨年に続き、淡路島の滞在型農園施設計画で銀古美が風景を描き出した。 今回は6棟と倉庫1棟…前回計画と同じくすべて方形屋根の素朴で可愛らしいプロポーション。 点在することで集落となり、新しき良き風景を創る。 すぐ近くで昨年竣工した「dots n 滞在型市…

もっと屋根を主役に…

どうしても止まらない雨漏り… 増築を繰り返した古寺から相談を受け現調。 谷や壁際など大体は瓦ではなく板金部分が原因である場合が多いが、ここは銅板屋根から…水を流すと生き物のように横へ横へと走る。 銅板のハゼも含め重ね裏面に隙間がないと毛細管現象…

本瓦葺きの可能性…

滋賀 彦根の計画では円弧状の屋根を銀古美の本瓦葺きで仕上げるが、放射状に広がる面と狭まる面は平瓦のサイズを変えながら施工する。 今日はその棟の面土瓦の形状と寸法をモックアップで検討。 今回は通常の本瓦葺き用の丸みのあるタイプではなく、フラット…

火入れ式「感激」

今日は“徳島の家”の火入れ式。 家づくりに込める想いは「感激」。 追加で子供達もartworkで自由に表現!! その想い(書)を窯へと入れることでこれから焼く瓦に宿るが、“ハート”が良い仕事をしてくれそうです^^ 続いて記念瓦には日付と施主名を刻まれ、こちら…

過去最長の袖丸!!

日々窯出しの銀古美… 今日は5寸垂れの袖丸瓦が続々と! 今回は社寺の箕甲用などではなく、実に60m以上にわたる屋上テラスの片流れ棟用だ! 仮並べしながらの選別作業だが、実際には葺き師が一枚一枚合端(あいば:削り合わせ)して精度を上げる。 これだけ長い…

ロングライフデザインとは…

以前受けた取材記事が紹介されています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ フクダ・ロングライフデザイン(株)様 −web magazine− ロングライフデザインを訪ねて ▶︎ https://www.fukuda-lld.jp/interview/1000年以上続く理にかなったデザイン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

シャギーで魅せる!

今日の銀古美の窯出しからの選別作業… 熨斗瓦の次は“刻み平”。 ケラバをシャギーで魅せる伝統意匠の役物だ! 一枚一枚の行儀(ねじれ・反り・アール等)を見るのにウインクのし過ぎで、小さな目のくせにドライアイな一日…笑 淡路島で現在建築中のこども園。 本…

木匠塾×瓦

今日は夕方から現在淡路島で活動中の木匠塾の学生たち19名を迎えて瓦レクチャー。 全国各地から集まった建築学部生達が、淡路島での活動の仕上げに伝統構法の小屋を建てるという。 ただ、小屋の屋根は“ポリカの波板”だってんだから黙ってられない(笑) がっつ…

「淡路島 the KAWARA」

土日の京都鴨川建築塾“瓦ツアー”ロスな月曜日ですが…(笑)、余韻に浸る間もなく今日も灼熱の瓦づくり。 仕事を終えて一息ついて手にした、瓦ツアーに参加されていた阪口製材所の阪口さんにいただいた吉野材施工例集「吉野 the WOOD」。 全国の建築家が認めた…

京都鴨川建築塾「淡路島瓦ツアー」

土日と2日間にわたる瓦漬けのツアー(笑) 【 day−1 】 レクチャーに工場見学から、 「宝生寺」 「地を継ぐ離れ」 土の採掘場見学 終日“かわら”で綴り、「民宿いづみ丸」へ。 懇親会での酒の肴もやっぱり「かわら」です(^^) やけどするほど熱い建築(瓦)談義は…

マルマルモリモリ…♪

今朝の銀古美の窯出しから…丸瓦祭り! 径7寸、5寸、4.5寸…お次の窯には6寸と。 これから続くいろんな計画用のいろんな素丸。 建築のスケールに応じた適切な輪郭づくり。 または機能的必然性に、さらに意匠的な狙い。 歴史ある和瓦には、まださらに8寸、5.5寸…

ベテランvs 初陣!!

岡山の藤井高尚旧邸 改修計画 築約300年の黒く煤けた骨格と新しく継がれた白木とのコントラストがとても美しい。 野地が仕上がったので、各部確認と実測ついでに復元製作した鬼瓦達も連れてきた! 再登板の御大と初陣を飾る面々…皆引き締まったエエ顔してま…

地元産の新米ゲット!

親戚のおっちゃんちに貰いにきた。 確かに最強猛暑で粒は小さく透明度も低い。 ただそれは自然がつくった自然のカタチ。 猛暑に耐え抜いた“ど根性米”だ! ありがたい、ただただありがたい…。 炊くと綺麗な真っ白だ! ありがたく頂きます(^^) ・・・・・・・・・・・・・・・…

Love letter(order) from New York!!

“甃”(しきがわら)がニューヨークへ! ひとまず東京へ届けました。 本物は世界を駆ける…銀古美の焼成術特有の日本的“侘び寂び”の美しさをもって、空間において素敵な景色を描いてくれること期待しています(^^) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ #ニューヨーク #…

京都鴨川建築塾 第22期

今年度のカリキュラムにおいて予定されているフィールドワーク「淡路島 瓦レクチャー&瓦建築めぐり」がいよいよ今週末に迫り、パワポ資料の準備など仕事終わりの体にムチ打って準備しています(笑) お邪魔する先々でも、設計者の方々にお立ち会いいただく予定…