未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

住人十色~家の数だけある家族のカタチ~

先日8/29の放送で、2年半前に火入れ式でご縁をいただき“銀古美”が葺かれた熊本“阿蘇の家”が紹介されたので是非ご覧ください(^^) ーーーーーーーーーーーーー 「減築した平屋をハーフビルド! 阿蘇の絶景古民家」 ▶︎ https://tver.jp/series/srxbqmdpvs 限ら…

共通言語は笑顔(^^)

8月12日にアメリカの学生達に対する瓦レクチャーを予定しているので夜な夜な準備中…。 アカデミックなボキャブラリーとは真逆の、大和言葉の情感をニュアンスよく英訳するのは難しい(^^; 文法や言い回しが間違ってても気にしない気にしない…やっぱり世界の共…

慰安にならず…(笑)

今日は小学校の先生達34名が、淡路島への慰安旅行のはずが、もはや慰安にならないほど真剣に土と向き合う夏休みの課外授業でした(^^) 冒頭20分ほどの瓦レクチャーのあと土との格闘がスタート…ぎゅうぎゅう詰めのGalleryはもはや沸騰寸前(笑) “STARBUCKS”をも…

木瓦study…

今現在 見積り中のプロジェクト。 “屋根の木瓦”と“壁の木瓦”の取合い部検討… 壁の木瓦は、見えかかりを同ピッチに仕上げるには最上部2列をカットし、それぞれ穴あけ加工し留めつけるので、その留めつけ部を隠す必要がある。 木や瓦や石で葺かれた欧州の建築…

木瓦、カッチョエエ〜!!

今日は地元小学生に郷土の歴史とともに郷土芸能である“檀尻唄”をレクチャー。 檀尻唄が独自の団体芸能に昇華した背景には、500年の伝統を誇り文楽人形のルーツともなった淡路人形浄瑠璃の存在がある。 温故知新…そのキラキラ輝く瞳には“未来”だけではなく、…

“魅せる粋”が大事!!

富山の家、大きな屋根の葺き替えが完工。 新しいガイドラインに基づく性能を備え安心を担保しつつ、“銀古美”の新しくも懐かしい表情がこれまで続いた風景と物語を分断することなく優しく紡ぐ。 オーソドックスな仕上げながら、beforeの仕様からさり気なくブ…

最後は目利きが大事!!

今日も早朝から灼熱の瓦づくり… からの〜、夕方にかけて淡路島 宝生寺で滝汗の荷揚げをやっつけてからの〜、先輩葺き師の丁稚になって素丸の通りを一緒に微調整(汗) 大工さんがつくった美しい野地の線を崩さないよう、ボールチェーンが描く放物線をベースに…

スツールもデザインしています(^^)

で、いきなり間違い探し〜!! よく見るとなにかがおかしい!? 2時間や3時間坐りっぱなしでも全くお尻が痛くならないと、Gallery土坐でも超好評の瓦スツール…欠けてしまった坐面を直したのはいいが、慌てるとこうなる(笑) 気付きましたか? まあ、どちらで…

素材そのまんまがカッコいい!

いつも現場で思うが、この荒壁……隠すのがもったいないほど生命力に満ちあふれ、このまま現しの仕上げとして完成すれば美しいのに! 地球由来の素材感が乏しい、冷たい“装置”のような建築ばかり目にする今だからこそ、余計に渇望の念からそう感じる。 石場建…

描くのは風景と物語…

本堂方形の3面目の平瓦葺きが完了。 “銀古美”の肌は、真夏の陽射しも反射することなく柔らかく受け止め、よく見ると千枚千様の表情をもって周辺里山の草木の色彩とシンクロし、この土地の風景に徐々にとけ込む。 素材よく、仕事よく…気候風土に適い、必然の…

瓦窯元あるある…

”銀古美“一文字軒瓦の窯出しが続く! 古新聞等で梱包するのが窯元あるある。 「瓦」しか頭にないから、新聞とテレビをほとんど見ないので世間のニュースは瓦梱包時の新聞で振り返る(笑) [今日の振り返り…] 大谷君のおかげで日本が明るくなったな〜! 世界…

ここでクイズです!!

この猛暑で窯場はもはや灼熱地獄だ^^; そんな熱々の“銀古美”の窯出しで、宝生寺の唐破風に葺く“谷巴”がすべて焼きそろった! 神輿のように急激な勾配変化に合わせた原寸通りに、どれも無事仕上がったと思う。 ここでクイズ…垂れ部分裏の両サイドに設けた細工…

木瓦study

「木瓦」の出隅検討が続く… ヨーロッパの建築に学ぶとハードルが低くなる。 ケースバイケースでの自由な出隅役物づくりも一考で一興だが、板金だと自由度が高い。 木もいいと思う。 当たり前だがその昔は世界中どこもカタログのない建築づくり…改めて好奇心…

海の日に海を創る仕事…

宝生寺も客殿の地葺きが終わり、また本堂へ戻る。 下地の準備が出来たところで、まずは焼きあがったばかりの手作り谷平と谷巴から…野地勾配・谷勾配ともに大丈夫そうだ(汗) 海の日の今日は、淡路島では珍しく海の見えない土地で朝から滝汗の瓦揚げ…この地で…

200年の計…

昨夜は宝生寺住職のお心遣いによる慰労の席に呼んでいただき、大工衆と左官、瓦…総勢18名での淡路牛祭り(^^) 明治28年建立の本堂…127歳でこのたび建て替えとなるが、今後200年先に「立派なお寺を残してくれた」と後世の人が褒め讃えてくれる建築を、どうぞ皆…

“◯◯風”に毒され過ぎていないか…日本?

和洋折衷…それは洋“風”でもなく、和“風”でもなく、物語ある本物の洋と和の共演をいう。 下手な迎合やイミテーションではなく、純然たる和と洋のコラボレーションだからこの素敵な佇まいで魅せる! ほんの100年前までは、この模型のようにすべて瓦屋根の風景…

福山の家

福山の家…“銀古美”の瓦葺きが完工。 大きな瓦屋根には大きな包容力が宿り、やっぱり安心感でいっぱいだ! 棟違いや八谷の棟尻も、しっかりと“裏鬼瓦”で蓋をして、将来的に漆喰や棟土が流れ出すこともなくこちらにも安心感⤴︎⤴︎⤴︎ それにしても長閑な住宅地に…

山あり谷あり…

「木瓦はフラットか?」との質問… まもなく梅雨明けだが、雨の日には瓦の“働く姿”を見ることができる。 音もなく雨を受け流すその姿は風情がある。 「山」に降った雨が「谷」を流れる…風景にあって当たり前に描かれる、その自然の摂理にかなった姿を瓦はまさ…

一番のはたらきもの…

そろそろ紫陽花の季節も終わりかな? 雨をしっとり受け止め、暮らしに安らぎをもたらせてくれた瓦屋根も、これからは暑さから守ってくれる…たくましい瓦屋根は四季のあるこの日本では年中大忙しだ(^^) ーーーーーーーーーーー #吉田兼好 #徒然草 #家のつくり…

この国から瓦が消える!?

今日は県職員の方々に瓦レクチャー! ここ20年以上にわたる取組みと、作り手のピュアな想いを伝える機会をいただいた。 (*写真は200歳と0歳の瓦が共存する阿波 国分寺改修時のもの…これこそが本当の意味での持続可能な素材と構法) 要望や陳情は一切なく、瓦…

“魚へんに豊か”…

昨夜は幼稚園からの地元幼馴染達での恒例食事会。 同じく幼馴染の淳二の料理で日付が変わるまで続いた語らいの時間…今年50になる野郎達の生存確認は大切だ(笑) 貴重なひと時に華を添えるのは、始まりから仕舞いまで美しい“鱧”の料理…“魚へんに豊か”と書くだ…

満天⭐︎青空レストラン

島のランチは、田んぼが借景の青空ランチ(^^) 昨日は新築の打合せで淡路島北部へ…帰り、道すがら見つけた田んぼ脇のキッチンカーで石窯焼きのマルゲリータ。 この豊かさはプライスレスだ! 淡路島の空き地や空き家は海沿いだろうが里山だろうが、もはや早い…

丸亀城 延寿閣別館改修工事

復元製作のため立鼓(りゅうご)紋入りの古鬼瓦を預かった。 シンプルだがとても清廉として美しいデザインだ! 素朴で寂びのある“銀古美”で再生される屋根…ビンテージなこの鬼瓦達もなんならこのまま再登板してほしいぐらいだが、新しく復元後は資料館に展示さ…

大人の本気モノづくり!

久しぶりに瓦パター! もうかれこれ200本近く世に届けてきた世界初の仰天奇天烈なゴルフクラブ(笑) 世界に1本だけのプレミアムな逸品に見合う真紅のボックスでお届けします(^^) 見た目のインパクトはもちろん半端ないが、打感も半端ない…伊達や酔狂じゃなく…

小さな瓦から大きな瓦へ!

“銀古美”の窯出しから… 熱々の窯底にひときわ小さいシルエット! 多用途に人気のmonokawara「ミニ瓦」です。 規格判と比べるとスケール感がよく分かるその可愛いらしさ…いやいや、可愛いなんて言うと怒られるほどディテールも一丁前の本格派(笑) 手乗りする…

最先端テクノロジー!?

淡路島 宝生寺…神輿のように勾配が3次元で急変化する唐破風の谷瓦を無事に窯出し。 全長90cmのオバケ谷平も奇跡の仕上がり! 仮並べしても、ノサの具合も良さそうで安心した^^ さあ、あとはこれ葺けるのか!?(笑) 残すはこの唐破風用の谷巴を焼くだけ…よう…

瓦の未来創り…

今日は栃木県瓦工事業組合の葺き師たち13名が淡路島へ上陸…朝から瓦レクチャーに工場見学、そして原土採掘場から宝生寺や東林院などへ現場見学にもご案内し、終日“瓦というモノとコト“を共有し合えた! 瓦師と葺き師は運命共同体…どちらがいなくても美しい瓦…

monokawara 「はじめの一歩」

瓦師の朝活…瓦づくりの合間に小さな瓦づくり! 出産・誕生記念の手足型…今回のオーダーは、爺ちゃん婆ちゃんからお孫さんへの誕生祝として両手両足のフルコース! この子の手は、もはや教科書のように手相がしっかりしていますね〜(^^) 土の塊から徐々に小さ…

「珍しい」から「当たり前」へ…

長野 東御市でのワイナリー建築も“銀古美”の瓦葺きが完成! オリジナルデザインの太陽神を彫った巴が、この屋根だけに宿る唯一無二の物語を綴り始める。 深い軒と破風、竹小舞に土壁と…この国の気候風土に適った素材と構法から必然的に導き出される佇まいは…