京都大原 勝林院プロジェクト
“銀古美”の瓦葺きが完工…大雨と強風のおかげで紅葉が降り積もり、“出来立て感”を愛でる間もなく一気に千年の世界観に引き込まれたようだ。
山の紅葉が谷へ舞い落ち、風流に川を流れる様をまさしく体現する…山あり谷ありの瓦屋根とは、それ自体が自然の風景そのままを描くように美しい!
桟瓦のシンプルな葺き晒しと、小反り仕上げの手作り甍覆(いらかおおい)が描くシルエットは、二重垂木がつくる1,820㎜の軒出寸法が生む美しいプロポーションを損なうことなく、また銀古美の寂び感ある色彩が、永くその地にあるかのような素朴で懐かしい景色を創る。
設計者と多くを共感・共有し、仕上がった屋根はやはり美しい!
絵になり、詩になり、唄になる…そんな瓦屋根の建築をこれからも創っていきたい(^^)
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設計:平井純建築設計事務所
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