この時期FBのタイムラインでよく見る卒業設計の模型たち…ビルト・アンビルトかは置いといて、いくら目を凝らして探しても寂しいかな瓦屋根らしきものはまず見当たらない^^;
あゝ、これではこの先も統計通り瓦屋根の建築は増えないだろうと想像がつく!
なぜか?
瓦に興味がない?
瓦を知らない?
そもそも瓦を教えられていない?
瓦は無用の長物?
瓦屋根は格好良くない?
瓦屋根は設計・デザインしにくい?
瓦や漆喰など…確かに長く続いた素材、そして風雪に耐え抜いた構造やデザインを“本歌”としてなぜ継承しようとしない?
この国にはこんなにも逞しく美しい素材があるのに…勿体無いなぁと思う!
思えば毎年講師でお邪魔している前橋工科大学から、飛び込みで1週間工場へ瓦研修(修行)に来た女子学生の卒業製作は「瓦」だった。
彼女は次世代の若き建築人である。
その彼女が伝統的で“古き良き”家並みと思えるデザインを、環境的にも精神衛生的にも持続可能性的にも、さらに美的にも優位・優勢とし、近未来の“新しき良き”ものとして実現しようとする。
本質の価値に蓋をして過去のものと片付け意に介さない“大人”が多いなか、未来のものとして可能性を見出し新たな価値を創りだそうとする新世代の“大人”がいる。
僕はテクニックやテクノロジーだけでは、あらゆる意味での持続可能な社会は実現できないと思っている。
そこには環境やエコという大義名分のもとに、“全体”を意識したアプローチのようでいて実は“個”としての自己満足でしかないと思えるものが多い。
例えば“住宅建築の高性能化”も大事だが、“人間関係の高性能化”の方が、あらゆる面においてより持続可能性に富む。カラダの充足よりもココロの充足の方が圧倒的に大事だからだ!
この模型(ビジョン)のように、物語が宿りデザインと素材に秩序ある屋根と屋根が折り重なるような美しい風景をつくり、その屋並みのもとに同じく折り重なる今希薄になってしまった繋がりの深い豊かな人の関係性をつくりたい…この“人と人のつながり”が創る本当の意味での心身健全な“環境”こそが、あらゆるモノとコトを持続可能にできると思う。
そしてそこには、必然として瓦の屋根があればイイな〜(^^)
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