今日の銀古美の窯出しから…「靭(うつぼ)唐草」
徳島の社寺本堂計画と兵庫加古川の方形納骨堂計画の、ともに向拝箕甲の付け根に使用する手作りの「うつぼ唐草」。
この水返しの“外開き仕上げ”は、葺き師には分かってもらえると思う^^
靭(うつぼ)とは…?
昔から続く“うつぼ”という瓦名の由来は、靭(箙)という武具の箱形状に似ているから。
*靭(うつぼ)または箙(えびら):武士が腰や背に掛けて使用した、矢を入れる筒型の容器。
鎬(しのぎ)桟、錣(しころ)屋根、靭(うつぼ)唐草、袖(そで)丸…など、瓦には武具や着物など日本の伝統的なものを連想させる形状に由来する名が多く、裏返せばそれらと共に「瓦」と「瓦屋根」は遥か永く存在(持続)してきた証。
淘汰されず確かに長く続いてきたものは、デザインも素材も佇まいも、そしてネーミングまで美しい(^^)
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