未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

モノの高性能化より、ヒトの高性能化を…

先日紹介した前橋工科大学の女子学生による卒業製作…日々の瓦づくりとその未来創りの先に目指す理想の建築景観がつくられている。

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彼女は若き建築士の卵であり、また感度の高い現代感覚を有する次世代人である。

その彼女が、伝統的で“古き良き”家並みと思えるデザインを、環境的にも精神衛生的にも持続可能性的にも、さらに美的にも優位・優勢とし、近未来の“新しき良き”あるべきものとして実現しようとする。

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本質の価値も知らぬまま過去のものと片付け、意に介さず排除しようとする“大人”が多いなか、未来のものとして可能性を見出し新たに創りだそうとする新世代の“大人”がいる。

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僕はテクニックやテクノロジーだけでは、あらゆる意味での持続可能な社会は実現できないと思っている。

そこには環境やエコというキーワードのもとに、“全体”を意識したアプローチのようでいて実は“個”としての自己満足でしかないと思えるものが多い。

例えば住宅建築の高性能化も大事だが、人間関係の高性能化の方が、あらゆる面においてより持続可能性に富む。カラダの充足よりもココロの充足の方が圧倒的に大事だからだ!

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この模型(ビジョン)のように、物語が宿りデザインと素材の秩序ある屋根と屋根が折り重なるような美しい風景をつくり、その屋並みのもとにある同じく折り重なる人の関係と、今希薄になってしまった繋がりの深い豊かな地域コミュニティをつくりたい…この“人と人のつながり”をもってする本当の意味での心身健全な“環境”こそが、あらゆるモノとコトの持続可能を実現できると思う。

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二十歳そこそこの若者とこのビジョンをシェアできていることに希望を持てる!

共感する次世代人が一人でも多く現れてくれば…それが例えば彼女のような建築士の卵であれば、この模型のような世界に誇れる美しい日本風景が大なり小なり津々浦々に創られていくと思う。

そしてそこには、必然として例えば瓦の屋根があればイイな〜(^^)

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