未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

mock-up 【 銀古美 木瓦 −kigawara− 】

数百、数千と焼き続け、求めるイメージに色彩と質感を近づける仕事が続く! 近づいては遠ざかり…ただその“土の気まぐれ”と“一喜一憂”が織りまざれば、結果として木瓦の表情は豊かになる。 つまり計算は出来ず、逆に計算しないほうが面白く美しい! 日々お問…

持続してきたものこそ…

次はこちら…淡路島 蓮華寺 庫裡新築現場も来週から瓦葺き! 切落桟瓦×つづ入り万十軒、棟込みの蓮華紋も準備万端。ついでに本堂との取合い部両サイドの屋根形状を改修することになり、野地が出来たので実測…この部分だけは本葺き仕様です。 こうして50年、10…

世界最強の屋根材!!

淡路島 地蔵堂新築工事の本瓦葺きが完工! いぶし銀が真夏の陽射しに負けないぐらい爽快に煌めく。 鬼は“新山”の頭に八寸勾配用の若葉足を組んだ。 “硬く真っ直ぐ”な瓦で“柔らかい曲線”を描く。 日本建築における瓦屋根の流麗は、他のなにものとも比べようも…

細腕繁盛記…(^^)

今日の“銀古美”の窯出しから…再び神頼みの銀古美“400角甃(しきがわら)”! 前回同様クライアントからの要望により一枚一枚丁寧にオリーブオイルを塗布…乾けば寸法検査し一枚ごとに梱包! このために400㎜幅の段ボールも作った。 それにしても動画を撮り客観的…

火入れ式 − 家内安全 −

徳島「勝浦の家」新築工事…施主に大工に葺き師、家づくりに関わる三者が本日窯場に立ち会いました! 「字が小っちゃな子供みたいやないか〜!」 「もっと丁寧に書かんか〜(笑)」 「一緒に窯に入ってお灸をすえてもらえ〜!」 家づくりの現場における本当にチ…

淡路島移住計画!!

淡路島の家 “終の住処”… 銀古美の瓦葺き完工! 軒出寸法900㎜ × 桟瓦の葺きさらし仕様は、とてもシルエットが軽快に仕上がる。 棟は熨斗の2段目を逆チリにして外に出す“影積み”とし、影の効果でよりシンプルで魅せる。 木々の緑が濃淡多彩な色の集合で描かれ…

break time…

美しすぎる、瓦屋根ミニマリズム!! ーーーーーーーー #ミニマリズム #ミニマリスト #ミニマル #ミニマム #用の美 #足るを知る

結果にコミット…KAWARIZAP!!(笑)

淡路島 庫裡新築現場で、縋る部分の瓦割り打合せ…そして本堂との取合い両サイドの屋根を形状変更するので一部瓦撤去に来ました! ついでに、再焼成し大棟に再使用する200年前の蓮華紋 約500個も持ってきた(^^) それにしても“”夏“”!!!!! 空も海も山もキ…

淡路島「さくらの家」

屋根納まり確認と瓦タイル割り。 あっちこっちにある作り手・葺き手にとってチャレンジ精神をくすぐる屋根形状…とても大きい屋根だが伸びやかでスタイリッシュなシルエットで魅せるのは、設計者のさすがのデザイン力! 今回プランは“銀古美”で役物を出来るだ…

淡路島 villa「Lazy Inn.」

淡路島西海岸に可愛い切妻屋根が居並ぶ素敵なvillaが本日オープン! 併設するcafé「RIBBIT RIBBIT」の内装に、銀古美の焼成術によるビンテージな質感の瓦タイル「soil」がデザインされています。 縦張りの通しがとても現代的でクールな印象。 それでいて、し…

“瓦を愛する”ということ…

先月火入れ式をさせていただいたプロジェクトも、いよいよ銀古美の瓦葺きが始まり、丁寧に合端(あいば)された“鎌軒瓦”が、出寸法1,200㎜の深い軒を流麗に走る。 ノサ・カギの選別から、小口を削り合わせつつ2点の線を水糸で通す…この直線の緊張をもって軒を…

神頼み…(^^)

銀古美“400角甃(しきがわら)”の窯出し…手作りなので完全なるスクエアはやはりなかなか難しいが、目地で逃げれるほどの“引け”で納まっていて安心した(汗) 毎回窯出しの際には一喜一憂する! なんせ1,000℃を超えた世界で“土を焼く”という、およそ人のチカラの…

淡路島移住計画!!(^^)

「淡路島の家」新築工事… “銀古美”の瓦葺き。 軒は桟瓦のままでエッジの効いたシンプルなシルエットに仕上げ、軒の面土部分はカタチに合わせて手作りした面土瓦で綺麗にふさいでいきます。 棟換気部材は4ヶ所開口して設置…この屋根上において唯一の“機械チッ…

coming soon!!

【 銀古美 木瓦 −kigawara− 】 細長く薄い手割り板を葺き重ねた木羽のような瓦。 web site ▶︎ http://www.daieibrand.com/products/kigawara/ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 柿(こけら)葺き,木賊(とくさ)葺き,栩(とち)葺き…中世以降、社寺建築や書院,客殿…

天平の甍…

阿波国分寺 令和の大改修からもう一年だ! 一枚が上半身ほどもある特大の谷平・谷巴瓦の原寸採り〜実物大の型紙起こし〜仮合わせシミュレーション! もちろん金型などないのですべて手づくりで“mission impossible”に挑み、たぶん少し寿命が縮まった(笑) 現…

「瓦」のチカラ…

淡路島 蓮華寺様 庫裡がめでたく上棟!! その名の通り、棟込み瓦として元の屋根にあった200年前の蓮華紋を最焼成して再び甍を飾る…悠久の時代を越える物語継承の一端を担え、瓦葺きが楽しみでしかない(^^) 山門の足元にあった、住職が古瓦であしらった市松…

日本風景の必需品…

淡路島の地蔵堂新築現場で本瓦葺き開始! まずは「中付け刻み袖」から…“硬く真っ直ぐ”な瓦で“柔らかい曲線”を描く。 合端(あいば)という手間ひまかけた人の手による削り合わせの成果だ! それにしても美しい里山の見晴らし…建築を風景の一部として見るならば…

この地にしかない風景…讃岐装飾瓦文化!

一棟の屋根に28体もの鬼瓦が鎮座していた香川の家改修現場…team「瓦組」による独創的組棟が積みあがり、鷹に鶯、鶴に亀に鯉、松に扇と全ていぶし銀に最焼成した古瓦達も再び屋根で躍動! *ちなみに2階大棟で高さ2尺3寸×幅2尺寸!! 急勾配もあって完全に跨…

100歳の晴れ舞台…!!

香川の神社建て替え工事もようやく瓦葺き着工…再焼成し、100年越しにいぶし銀に甦った棟の“水板瓦”を持参して、葺き師と棟積み仕様&鬼瓦寸法の検討! それにしても幾時代も風雪に耐え草臥れていた水板瓦が、魔法のように綺麗ないぶし銀となり生命力がみなぎ…

transformer!!

年中サマータイムな工場(笑)…今日も5:45から機械始動で瓦づくりに精を出す! そんなワンシーン…焼きたて熱々につき、一人で汗だくの“窯の入れ替え”任務の相棒は、御歳40歳以上でも現役バリバリのフォークリフト! 焼成コンテナを窯奥まで出し入れするための…

break time… good idea 側溝!!

理に適う… 【意味】合理的・当を得た・無駄がない・卒がない・手抜かりのない・抜けがない・矛盾がない・筋が通る・理屈に合う・道理に合う・整合性がある・筋道の通った・論理の破綻がない・一貫性のある・つじつまが合う・説得力がある

銀古美 甃 −shikigawara−

HPのリニューアルとともに「甃(しきがわら)」のwebpageが出来ました! お時間あればご覧ください。 特に7つのレイアウトパターンは全て実現したいので、設計者の皆さま是非ご提案ください(^^) ▶︎ http://www.daieibrand.com/products/shikigawara/ ・・・・・・・・・…

“try” あるのみ!!

半年以上の試作にあたりtry & error & error…を繰り返してきた銀古美“400角甃(しきがわら)”…ようやくまとめて焼成する段階まできた! 銀古美特有の寂びれた景色は変わらず美しいが、なんせ瓦の大判製作は難しい⤵︎⤵︎ 300角と比較すると歴然の差…この10cmがと…

道の駅やSAでパクられないか心配でした(笑)

江戸の時代から続く物語の再生。 滋賀まで往復400km超…土砂降りのなか軽トラを走らせ古鬼瓦達を改修してきました(汗) 築約400年の近江八幡の旧家が、このたび鎌倉の地へと移築され物語が紡がれる。 これら鬼瓦は再使用すべく、いぶし銀ではなく、“銀古美”で…

京都大原 勝林院

本日、大雨の京都打合せは「大原 勝林院」 長和2年(1,013年)建立…悠に1,000年以上の歴史を刻み、蔵に眠る仏像や絵画、法具、古文書など1853点が調査され、浅井長政の安堵状をはじめ、藤原道長や足利義満、明智光秀、徳川家康らに関係する資料が発見されるな…

プロフェッショナルは瓦を選ぶ…

淡路島の家…夏空の色を映す“かわら美人”で絶賛瓦葺き中! 大工さんのご子息の家だけあって、下屋根の一間+800㎜の懐ろは深く大らかで、なにより涼しい(^^) 隣の本瓦葺き母屋は棟梁宅…「自分で建てる」ってよく考えると素晴らしいもんです! 料理人が食材を…

真夏のラッシュ(汗)

週明けは、工場を飛び出して現場打合せに淡路島内を東奔西走。 ・地蔵堂は鬼勾配の確認と本瓦葺き×中付け刻み袖の瓦割り…今日加工が終わる破風板が付いたら瓦葺き開始! ・玄関スガルの瓦割り打合せに来た屋根面積220㎡の庫裡新築現場は来週15日上棟…200年前…

一軒のためだけに瓦をつくる…

阿蘇 “古美の家”…瓦葺きが無事完工! 意図して反りで仕上げた三角冠は、すべて桟瓦に合わせて長さをカットしつつ、熨斗瓦とともに反り具合いを選別し、棟の端〜端までリズミカルで躍動感ある線が描かれる。 甍覆巴には家紋を接合し、背面に“銀古美の敷き瓦”…

「ないものは手作りすればいい!」

京都の某寺新築工事に向けた瓦づくりも一歩一歩…3寸5分径の巴付き軒唐草に合わせる箕甲が一部あり、左右の“面土付き掛け瓦”が必要だが、金型自体ないので軒瓦を大改造して製作! 右は切り込みを埋め、面土瓦を接合。 左は瓦頭と剣を切断し、反対側に再接合し…

ニッポンの匠…

高松市 伏石神社…無事竣工されました。 木と手と道具、そして感と美意識が生みだす建築は、生命力が漲り、背筋がのびるほど清々しく美しい! 伝統構法は、構造計算や耐震等級という数値では明確に表せないが、数値で測れる建築より遥かに逞しく、なにより“美…