やはり大学教育で「瓦」を教えてほしい。
いや、今こそ瓦を教えるべきだと思う!
先日、瓦レクチャーと工場&現場見学に来てくれた名城大学 木造建築研究会の学生たちからとても嬉しい感想が届いた!
とても嬉しいし、逆に励みになる。
宝物のような感想…大事にしたいと思う!
こういった機会は、これからの日本の大学教育においてもっともっと増えてほしいなぁ(^^)
*ぜひ最後まで読んでほしい。
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[Aくん:2回生]
先日はありがとうございました。
自分は数寄屋建築に興味があったり、自分の設計課題で瓦を使ったりして、瓦について興味がありました。だから瓦ツアーに参加しました。
瓦ツアーって言っても瓦の作り方を教えるだけだと思っていました。瓦の未来や日本人の美意識の欠如による日本の景色の変化について道上さんに教えていただき、正直になんてスケールのでかい話なんだと驚く一方、感動する気持ちもあり、衝撃を受けました。
本瓦はおよそ1400年前から、桟瓦はおよそ350年前から、瓦の形が変わってない不変的なデザインであり、でも壊れたら直すことができる変化の部分もあり、両方の面があるところに瓦は面白いなと感じました。
名古屋に戻る時に見える景色にはカラフルな屋根や四角いビル群が立ち並び、道上さんが言っていた日本特有の景色が失われていることがヒシヒシと伝わってきました。ある本で「日本建築は屋根である」と読んだことがあります。その意識は日本に古くから根付いており、その意識が消えているのだと悲しい気持ちになりました。
産業発展の裏に伝統産業の衰退が進んでいます。瓦以外にも様々な伝統産業が窮地にありますが、道上さんの新しいチャレンジが他の伝統産業にも影響を及ぼしていくと思います。
自分も微力ながら瓦を使った設計課題をしたり、瓦の魅力を友達に伝えたりします。
また色々な現場を見学させていただき、瓦について深く理解することができました。もう一度機会があれば道上さんのお話を聞きたいし、工房でのお仕事も見学してみたいです。
短い時間でしたが、濃密な時間になりました。ありがとうございました!
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[Bさん:4回生]
お忙しいところ2日間ありがとうございました!
色々なお話を伺った中で、いちばん印象深かったのは「物語を伝える」ということです。
道上さんにお話を伺い、とてもワクワクしました。瓦業界の低迷など確かに不安な点もあります。しかし、それ以上に瓦の可能性を感じられ、ぜひ設計に使ってみたいと思えました。
素材に成り立ち、性能や将来のビジョンという物語を知ることで、応援したい気持ちになれました。
また、道上さんがとてもイキイキと語っていたのも大きかったです。生産者が自信をもって楽しそうに製品について話しているのを見ると、瓦がより魅力的に感じました。
思い返してみると、今までの私の設計課題には、人をワクワクさせるような物語が足りていなかったです。どんな仕組みで将来どうしたいのか具体的に描けていませんでした。道上さんのお話を思い出しながら、物語のある建築を考えていきたいです。
同時に、語る自分の魅力も増やしていこうと思います。アウトプット練習のため、とりあえず熟成させていたnoteのアカウントを復活させました。何か発信し続けることから始めてみます!
実際に体感することで、授業以上の勉強ができました。2日間本当にありがとうございました!
瓦コースター製作をしてみたいので、またお伺いしますね!
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[Cさん:2回生]
昨日一昨日とお世話になりました。今回、建築系の先輩からのお誘いをいただいた際、土木系の学生である私には参加に対する不安もありましたが、貴重な経験をさせていただき大変嬉しく思っています。普段はマンションに住んでいるため瓦は身近な存在ではなく、その性能についてもほとんど知識がありませんでした。そのため瓦については「歴史ある日本の建物に使われている材」という漠然としたイメージしか持っていませんでした。しかし、この2日間で瓦の深い魅力と、それを支える職人さんたちの強い意志に心から感動しました。
鳴門のお寺を見学した際には、副住職さんから道上さんの銀古美に対する深い信頼と道上さんご本人に対してのリスペクトが伝わってきました。道上さんがおっしゃっていたように「この職人さんが作っているからこの瓦を買いたい」という気持ちを実感し、その言葉の意味を肌で感じることができました。
また、古い屋敷のリノベーションを見せていただいたことも印象に残っています。新たにこの場所にゲストハウスができるということは、普段都会で過ごしている私たちが田舎の建物やその雰囲気に安らぎを感じるという日本人の根源的な意識を反映していると思いました。
約1400年もの歴史を持つ瓦が現代の私たちにとっても美しく感じられるのと同じように、今後もこの伝統が受け継がれて、何十年後、何百年後、さらにその先も、その時代を生きる人と同じ気持ちになれることを心から願っています。
2日間、本当にありがとうございました。
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