5/8号「日本屋根経済新聞」で恐縮にも2面ものスペースを割いて掲載いただきました。
*全文はこちら(写真あり)▶︎ https://gajin.hatenablog.com/entry/2024/03/10/190645
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この国で1,400年も持続してきた逞しくも美しい素材が、どうしてこうも急激に失われなくてはならないのか。
教育?美意識?文化水準?民度?
どうして日本の建築は冷たく生命力のない素材だらけになってしまったのか?
僕はテクニックやテクノロジーだけでは、本当の意味での持続可能な建築や社会は実現できないと思う。
瓦をつくる者として本当に創りたいのは、折り重なる屋並みが描く美しい日本風景と、その屋並みのもとに同じく折り重なる豊かな人の関係性だ。
この理念のもと、これからも「瓦に命がけ」の人たちとの繋がりを大切にしていきたい。
そして「瓦に興味がでてきた」という設計者や建主たちともっともっと出会っていきたい!
竹かんむりに土、瓦、木と書いて“築”…これを建てると書いて“建築”。
これからも、この“築”を構成するに欠かせない素材を作っていることを自覚し、この築の字がいつまでも普遍の真理として続くよう精進したいと思う!