未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

日曜随想…

丸い瓦「円坐 -maruza- 」のdesign concept

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自宅から歩いてすぐの海岸に無数に散りばめられるグレーとオレンジの海瓦。

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400年の歴史あるここ瓦の町の海岸では、むかし舟積みで出荷する際に例えば海に落としたり、海沿いに多かった窯元の瓦が海に流され、遥か永い年月のあいだ波にもまれ、お互いにぶつかり合い、角がとれて丸くなった瓦のカケラが海岸にいっぱい散りばめられている。

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“円坐”のデザインにはそんな深い物語を込めた。

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モノのデザインには物語が宿り、必然のカタチが生まれ、普遍の真理として永く続く。

本葺きには1,400年の、和形には350年の。

瓦のカタチと屋根のカタチ、そして建築の素材は、日本の気候風土にてらし先人が導き出した一つの答え。

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今は“本物のデザイン”が宿らないものが多い。

日本にはそもそもデザインという概念が社会に根付いていない。

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もっと大自然の叡智に学ぼう。

長く続いてきモノの声に耳を傾け、教えを乞おう。

身の程をわきまえぬ急伸の時代を終え、多くの過ちを知り、ようやく過去と現在を見つめ直し、じっくりとあるべき未来を考える時代になったのだから。

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#随想 #雑感

#デザイン  #design