未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

燻す(いぶす)ということ…

今日の“かわら美人”の窯出しから…

f:id:daieibrand:20210518122447j:image

よく聞かれます…「瓦って焼いた後、どうやって銀色に塗ってるの?」

「いえいえ、瓦は焼いたあと窯の中で“燻す”ことで銀色に輝くんです。人工的な着色では決してないんですよ!」

f:id:daieibrand:20210518122505j:image

その証拠に焼成済みの“いぶし瓦”にはこうして煤が付着している。非常に細かい粒子の黒いパウダーだが、雪の結晶のように綺麗だ!

 

“いぶし銀”の根拠は炭素の被膜…淡路島の瓦は土質がきめ細かく表面がとても滑らかであるため、金属的なまでに綺麗な光沢感が生まれる。

f:id:daieibrand:20210518122531j:image

晴れの日には透き通るように青白く、曇りの日には灰色に、雨の日は艶黒く、そして夕焼け時には黄金色にも染まる。

「あの役者はいぶし銀の芝居をする」→なんともいえない味わいがあるの意。

言わずもがな、瓦の“いぶし銀”が語源です^^

【 反対から読むと…いぶし⇔しぶい(笑) 】

f:id:daieibrand:20210518122545j:image

出来れば“いぶし銀”に年を重ねていきたいものだ…手っ取り早いのは窯に入って焼かれて燻されればイイか(笑)

ーーーーーーーー

#スモーク #いぶし銀