世界の瓦屋根…
“瓦の起源”を史実に持つヨーロッパや中国には、数千年を経ても変わらず魅力的な瓦屋根建築が多い。
そしてどの国においても永く続く伝統建築デザインは素材共々生命力に満ち溢れ実に美しい!
以前、東京ステーションギャラリーで開催された、隈研吾氏による世界中のプロジェクトのモックアップ展示において、古彩色“銀古美”で製作させていただいた「中国美術学院民芸博物館」外皮の浮遊する平瓦は、すべて手作りした。
世界の瓦づくりを見ると、日本においても「瓦」は規格や精度で雁字搦めな工業製品のカテゴリーからの逸脱も認める方が、本来の生命力と魅力の本質を取り戻し、左官に負けない“表現力”を持てるような気がする。
それを許容する大らかな受け皿が必要だが、瓦というものが未来に続き、世界に負けない成熟した美しい風景や文化を創るには、“天然の土を焼いただけ”の瓦づくりに携わるものとして、その逸脱にこそ一つの活路があるように思う!
均一均質で高精度すぎるより、古美、歪み、不均一で、質感と個性が豊かなほうが、瓦の魅力の本質を纏いかえって美しい。
安心・安全を担保する工法との両立で、この地球由来の素材をもっと活かしたい(^^)
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#銀古美 #隈研吾