そこらへんの素材で、きちんと建てる…「淡路島の家プロジェクト」より。
『木、竹、土、石、瓦…家づくりに必要な素材にあふれる淡路島。
その土地に生え、根ざした家は、いつかその地へ還っていきます。
その地ならではの特性をいかし、その地の素材で、その地の人による家づくりを。』
とても共感できる建築家のコンセプト…その仕事にご縁をいただき、素敵な家づくりに今回参加することができました。
家づくりに込める想いは「平」…その深くピュアな想いとともに土を焼くべく窯へと。
また一枚の瓦として屋根に葺く記念瓦には、日付と家族の名前を刻み、二礼二拍手一礼のもと無事火入れとなりました。
土をいただき瓦が焼かれ、それが暮らしを守り、土地の風景をつくり、文化を繋ぐ…そのすべてに皆で感謝するという行為と姿勢が、家づくりにおける瓦づくりを一つの神事へと昇華させる。
改めて、日本人の精神性はとても美しく、また誇らしいと思います。
このことを施主と共有できることは作り手として幸せなことであり、その意味で火入れ式は瓦づくりにおけるこのうえない醍醐味である。