未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

火入れ式・・・『繋』

爽やかな海風に包まれて、厳粛ななかにも和気藹々とした火入れ式でした^^

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家づくりに込められた想いは「繋」…受け継ぐもの、受け継がれるもの、出会い、ご縁、感謝…これからめぐり合うモノとコトすべて繋ぎ、繋がれ、それをもっていい家、いい家庭、そしていい暮らしが創られていけばイイですね。

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記念瓦には日付とご家族の名前を刻まれ…勢い余って火入れ式の“式”に躍動感あふれる一本画数を付け足したのは、気合いのあらわれで微笑ましかったです(#^^#)

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そのまま無事に火入れへと…ただ!?一歳ちょっとのお子さんが、背中に“火消”の文字を背負ってたのにはみんな爆笑でした(+o+)

ほんとに和やかな空気感に包まれた火入れ式…これから描かれる素敵なご家族による素敵な物語が楽しみです^^

本日は遠いところお越しいただきありがとうございました!!

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いつでも、手を合わせる気持ちで瓦をつくっています(#^^#)

本日4時起きで、さすらいの軽トラ野郎です(笑)

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大きな社務所屋根にと以前からお世話になっている神社…今回は倉庫の増築かな?

どんなに小さくとも瓦屋根は瓦屋根…まさしく“朝めし前”でしたが真心降ろし完了~♪

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昨日のお寺に引き続き、またまた手を合わせる瓦師です(爆)

『日本の建築は神事である・・・』そんな精神性が自然とそうさせるんです^^

本来は作り手も葺き手も買い手もすべてこんな気持ちでありたいもんですね。

手を合わせるといえば、明日は銀古美瓦での初めての火入れ式…また瓦工場で素敵なシーンが描かれることでしょう!

立ち会う皆で手を合わせる…きっとその先ではイイ建築が出来るんでしょうね^^

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続 火入れ式…独り瓦降ろし式(笑)

さぁ~、月曜日一発目は火入れ式させていただいたお寺へ2車目の搬入~。

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屋根の準備もようやく万端…涼しくなって瓦を待ちかねた様子でした!

なんせ積んできたのは皆で祈りを込めた大事な大事な瓦たち…まずは“独り瓦降ろし式”で手を合わせて任務開始です(笑)

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1車目の瓦たちも、まだそのままどっさり土場を陣取ってるので、2車目の瓦たちは全部揚げてしまうことに!!

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このままプチ抱え込み任務は続き…途中、この3列目がちょうど荷台の真ん中に位置するので持ち上げるのがしんどいしんどい(汗)

でもそこは百戦錬磨のトラック野郎…無駄に長い手足(笑)を最大限活かしてなんとか任務完了♪

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風景を晴れやかにする“かわら美人”たちがどんどん天へと昇っていきましたとさ(#^^#)

あとは職人さん達、ビシッと仕上げてやってください~!!

美人に囲まれてウハウハ!?(+o+)

月曜日にトラック野郎するべく、朝の涼しいうちにせっせと仕事仕事♪

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これがまたハタから見ると羨ましいぐらい、(かわら)美人に囲まれながらのウハウハ任務(爆)

まぁ、腕と腰に刺すような痛みが走りながらの動作の連続なので、ウハウハかどうかは想像にお任せします(+o+)

その先で晴れやかな風景が創られるならば…って思いながら気合い入れます!

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体験のお客様も、土を彫って磨いて美人に仕上げていきます!!

今回も見事な桜と紅葉…細部まで丁寧だと陰影がキレイです^^

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まぁ、力仕事に細かい手仕事のお手伝い…なんやかんやでどっちも美人に囲まれてヘロヘロのはずがウハウハです(笑)

土と炎との闘い・・・

淡路土 古代いぶし瓦 『銀古美|大栄窯業株式会社 DAIEI CERAMIC INDUSTRY CO.,LTD.

月曜日に炊いた窯では、多くの瓦がいぶし銀の炭素膜を纏ってしまいました(^^;

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達磨窯で焼いたようなナチュラルなグラデーションになった個体も多々あり、これはこれで良さそうなものですが、目指す上品な古代いぶし色ではないためボツ⤵

万十も素丸も熨斗も…意地で再び古色に仕上がるよう焼き直します。

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窯詰めした内容物の種類や窯密度等…諸々の条件により炉内雰囲気が大きく変化します。

来週には銀古美で初めての火入れ式を予定しています。

今回のデータをもとに微調整…今日の窯焚き分はさてどうなるか?

土と炎との闘いは続きます^^

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時代に取り残されたところに次代のあるべき姿がある…

来年度以降改修予定の物件調査のため建築士チームに同行して、再び重伝建地区の島へと渡りました。

この島で特徴的な棟冠瓦の復元のため、見本として実物を回収するのが目的です。

県内唯一の亜熱帯気候地域…ハイビスカスが迎えてくれます。

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調査と実測で汗だく&土埃まみれの皆さんを見て、技術と伝統、財産と価値、物語と想いを、未来へと繋げるのは大変なことだと実感。

おかげで冠瓦も回収できました…七寸幅の角桟角丸瓦。

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もちろん現在は存在しない型であり、地域性の感じられる意匠です。

さて、どうやって復元するか…?金型まで作らずとも、口金だけで対応しようか?

帰りに防災タワーから家並みの見晴らしを撮りました。

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スレート屋根も多く混在するなか、一軒一軒 和瓦で秩序が整い、原風景を再生できればいいですね。

時代に取り残されたはずのなにもない島が、実はこの国再生の次代モデルとしてあるべきすべてのモノ・コトを取り戻そうとしています。

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さすらいのトラック野郎 『数寄』・・・風流・風雅に心を寄せること

贅沢な銅板腰葺きの数寄屋建築の葺き替えが始まりました!!

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門と塀と庭に囲まれて、屋根も幾棟に分かれているので、まずは一番奥の①番…二階屋根部分から仕上げます。

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タワー設置個所を職人さんと相談し、敷地最奥へと真心降ろし( `ー´)ノ

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次以降の降ろし場は、門をくぐって庭の中へ抱え込み?嫌な予感しかしないので、早く涼しくなってほしく思う今日この頃…(+o+)

それにしても数寄屋建築はシルエットも含め佇まいがカッチョエエですね~。

日本人は潜在的に建築に対してこんな美意識を感じるように、もっと粋で風流な心根をもってるはず…。

なのに今やどうしたの?って感じの建築風景しかないし…(^^;

まぁ、とにかく今は瓦師として出来ることを目一杯…その先では絵になる風景、取り戻したいですね~!!