未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

時代に取り残されたところに次代のあるべき姿がある…

来年度以降改修予定の物件調査のため建築士チームに同行して、再び重伝建地区の島へと渡りました。

この島で特徴的な棟冠瓦の復元のため、見本として実物を回収するのが目的です。

県内唯一の亜熱帯気候地域…ハイビスカスが迎えてくれます。

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調査と実測で汗だく&土埃まみれの皆さんを見て、技術と伝統、財産と価値、物語と想いを、未来へと繋げるのは大変なことだと実感。

おかげで冠瓦も回収できました…七寸幅の角桟角丸瓦。

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もちろん現在は存在しない型であり、地域性の感じられる意匠です。

さて、どうやって復元するか…?金型まで作らずとも、口金だけで対応しようか?

帰りに防災タワーから家並みの見晴らしを撮りました。

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スレート屋根も多く混在するなか、一軒一軒 和瓦で秩序が整い、原風景を再生できればいいですね。

時代に取り残されたはずのなにもない島が、実はこの国再生の次代モデルとしてあるべきすべてのモノ・コトを取り戻そうとしています。

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