神社本殿・拝殿新築工事…今朝は雨のおかげで、世界最強の屋根材“本葺き瓦”がシンプルに働く姿を垣間見る。
山に降った雨が谷へと流れ川となる…瓦は自然界の姿そのままのカタチ。
水は重力に従い流れるべきところへ流れる。
それはどんなに密着した隙間だろうが、毛細管現象として生き物のように容赦なく…。
その空気×水のメカニズムを理解した上で、瓦屋根には至るところに空間(隙間)が設けられている。
屋根材の最も大切な仕事は、風雪に耐え、“雨を受け流す”ということ…瓦を見ると素材の逞しさは言うまでもなく、こと雨の日には“音もなく雨を受け流す”詩的な美しさも相まって、心地よい安らぎさえ感じさせる。
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