今月も予定している講演資料をつくっていますが、Google Earthで世界をズームするとそこには綺麗な朱(あか)の風景が広がる。
それはほぼすべて朱色の瓦屋根が連なる世界!!
フィレンツェ、ベネチア…さらにズームすると朱瓦の建築群の集合体だとよく分かる。
もっと上空から広角で見ると、アンカラ、イスタンブール…広大な風景すべてが赤茶けた大地のようにも見えるが、ズームするとそれはやはり朱い瓦屋根のつくる世界。
期待を込めて日本を見渡せど、世界の国々のような“一色”の世界はなく、雑多で無秩序、物語も美意識も秩序も特徴も何もない街並みが多い!
藁にすがる想いで見つけた“日本瓦だけ”で埋め尽くされた風景…ズームして地に降り立つとそれは江戸の街並み。
さすがの世界的観光都市の京都はどうか?
切妻が居並ぶ美しい雪景色は東山魁夷画伯による絵画!
このほんの50年後の今…同じアングルから見た現風景の有り様に愕然としました。
ヨーロッパ諸国は1,000年経とうがその風景を維持し、日本はここ数十年でその全てを失った。
日本固有の歴史、伝統、民族性、精神性をベースにした本来具わるべき“美意識”の完全なる欠落としか思えない!
今、地に足つけて俯瞰できる広い視野が大切。
瓦づくりをしながらも、本当に創りたいのはやはり屋根と屋根が折り重なる秩序美しい風景であり、その屋並のもとに同じく折り重なる豊かな人の繋がり!
*瓦屋根が折り重なる淡路島の昔景
Google Earthで世界に誇れるような風景を見つけたら教えてください!
みんなでシェアしていきたいものです(^^)