約100年前の銅精錬所跡が近代化産業遺産としてマチュピチュのごとく面影を残す瀬戸内に浮かぶ犬島。
銀古美での設計物件について、デザインのヒントを見つけるべく設計士と一緒に訪れました。
質感のある銀古美瓦でシンプルな建築シルエットを描き、なおかつ素朴な空気感をもって風景にとけ込む懐かしさを纏わせるため、妹島和世さん設計の家プロジェクトを見学。
奥深い佇まいからその地に建つ意味と意義を読み取りながら、全景からディテールの仕上げ方まで一日かけてしっかり勉強してきました。
伝統的和瓦で、いかに現代建築のシンプルなシルエットを崩さずに屋根と物語を表現できるか…難しいquestionのようで、実は答えは案外簡単なのかもしれません。
すべて新しくてキレイ、そしてあらゆる数値的基準もクリアしないといけないことを前提に建てられる“新築”が当たり前のなか、その逆…“新しいのにすべて古美て懐かしい”を目指す“新築”もあってもいいと思います。
屋根も壁も…素材にこだわれば必然的にその答えに近づくような気がします。
物語と風景と記憶を繋ぐ家づくり…銀古美で創りたいのはそんな家です^^