未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

kawara putter project

またまたオーダー…今回はtypeいぶし銀!

f:id:daieibrand:20220721123514j:image

鬼瓦ヘッド裏面にはネームを彫り、ヘッドカバーはエナメル調のホワイトをセット。

真紅のボックスに入れてお届けします(^^)

f:id:daieibrand:20220721123526j:image
f:id:daieibrand:20220721123529j:image

かれこれ170本以上製作してきた瓦パター…もはやヘタなゴルフショップより売れてるんじゃないか?(笑)

f:id:daieibrand:20220721123545j:image
f:id:daieibrand:20220721123542j:image

伊達や酔狂じゃなく、瓦師×石工(研磨)×クラブ開発技術者…いろんなプロフェッショナルが本気で取組むモノづくり。

これも一つの瓦の未来創り…(^^)

ーーーーーーーーーーー

*プロも絶賛する打感フィーリング…女子プロ達のリアクションがリアル ▶︎https://youtu.be/AkfV9nn1dH4

ーーーーーーーーーーー

#プロフェッショナル #情熱大陸 #ガイアの夜明け #ソロモン流

#瓦パター #鬼瓦パター #ゴルフ #ゴルフ女子 #パター #golf    #putter

折り重なる屋並みと折り重なる人々の繋がり…

4月に火入れ式をさせていただいた尾道の神社改修プロジェクト…総代皆で名入れした記念瓦も正面真中あたりに葺かれ、無事に神楽殿が完成!

f:id:daieibrand:20220720175457j:image
f:id:daieibrand:20220720175451j:image
f:id:daieibrand:20220720175454j:image
f:id:daieibrand:20220720175501j:image

続いて社務所を瓦葺き中…それにしても高台絶壁にある現場のために設置された足場がもはや芸術だ(笑)

f:id:daieibrand:20220720175539j:image
f:id:daieibrand:20220720175542j:image
f:id:daieibrand:20220720175545j:image

見晴らす風景は瓦屋根が織りなしとても美しい!!

f:id:daieibrand:20220720175823j:image

この折り重なる屋並みの下ではおそらく人の関係も折り重なり、繋がりの深い豊かなコミュニティが息づいていることがうかがい知れる。

僕はこれをもう一度日本中に取り戻したいと本気で思っている(^^)

f:id:daieibrand:20220720175624j:image
f:id:daieibrand:20220720175629j:image
f:id:daieibrand:20220720175655j:image
f:id:daieibrand:20220720175632j:image
f:id:daieibrand:20220720175651j:image
f:id:daieibrand:20220720175640j:image
f:id:daieibrand:20220720175648j:image
f:id:daieibrand:20220720175644j:image
f:id:daieibrand:20220720175620j:image

神社は祭りも含めて地域の人々にとっての象徴的建築であり、かけがえのないココロの拠り所…このたび無事改修され、この地にしかない原風景と物語が継承されること期待します!

f:id:daieibrand:20220720175714j:image

#火入れ式 #尾道 #神事    #再生可能エネルギー #持続可能性 #サステナブル #低炭素 #脱炭素 #カーボンニュートラル #sdgs

時々、瓦再考…

今朝6時…“銀古美”の焼成温度が1,000℃を超える。

f:id:daieibrand:20220719173417j:image

通常、淡路瓦の平均焼成温度はパーツによるが約980〜1,000℃。

鉄分含有量の多い淡路土はこれが焼き締まる適温。硬い柔らかいではなく、その土なりに十分に焼かれ、調湿と断熱効果を生む多孔質な組成を形成し、太平洋側や瀬戸内沿岸の温暖湿潤な日本の気候風土においてそのポテンシャルを最大限に発揮する。

逆に他産地の土は鉄分が少ないため1,000℃では生焼けとなるため1,100℃、1,200℃、1,300℃という温度で焼かなければ焼き締まらず、それぞれがその土に対しての“適温”であり、例えば淡路土を1,100℃や1,200℃を超えて焼成すると溶けて水飴のようになる。


硬い柔らかいではなく、その土なりに正直に焼き締まっているかどうか。


「銀古美」はこの適温である1,000℃を超えて淡路土に負荷をかけることで、ビンテージな質感と共に堅牢な瓦となる。

それぞれの土の“適温”を超えるこのほんの10℃、20℃の差というのは、焼きものでは異次元の世界に突入するほど難易度が高い。

f:id:daieibrand:20220719173441j:image

鉄分含有量の差は素焼きすれば一目瞭然…沖縄の赤瓦のように朱色が濃いほど鉄分が多く、少ないほどオレンジ〜ベージュと白くなる。

欧州でも地中海沿岸など広く南欧を見渡すと赤い瓦が多く、北欧へ行くほど黄色や白っぽい瓦になり、さらに北上すると瓦ではなく石や木の屋根になる。

f:id:daieibrand:20220719173553j:image

「その土地の土を焼くと、その土地の風景の色をつくる」

瓦の色と形はその国その土地のセンサーであり、アイデンティティであり…気温、湿度、日射の強さ、冬の寒さ、風の強さ、雨の量などその場所を構成するパラメータの全てが瓦というもので可視化される。

f:id:daieibrand:20220719173617j:image

こうして世界の国々はその土地にしかない美しい風景を形成している。

はたして日本の建築は、その土地の土を焼いた瓦でその土地にしかない風景を描けているか?


瓦をつくるものとして、そんな視点をもって風景を見つめてほしいと思いつつ…今日も風景の見渡せない工場の中で瓦づくりに励んでいる(笑)

ーーーーーーーーーー

#再生可能エネルギー #持続可能性 #サステナブル #低炭素 #脱炭素 #カーボンニュートラル #sdgs

not 経年劣化 but 経年美化!

今日の“銀古美”の窯出しから…本葺き瓦いろいろ!

f:id:daieibrand:20220718170918j:image

唐草、平瓦、素丸、軒巴…と、いぶし銀とは違い、一枚一枚にグラデーションのある綺麗な表情は、まさしく焼きものである瓦本来の魅力の本質だと思う。

f:id:daieibrand:20220718170933j:image
f:id:daieibrand:20220718170936j:image

以前訪れた奈良 元興寺の屋根に葺かれた日本最古1,400年前の瓦が醸しだす風格にはさすがに敵わないが、”銀古美“の名の通りこれから風雪に耐え忍ぶ永い時間の積層がつくる、決して古汚くなるのではない、“古美る“エイジングに期待したい!

f:id:daieibrand:20220718171042j:image
f:id:daieibrand:20220718171048j:image
f:id:daieibrand:20220718171045j:image

そしてそれが叶うのは、まさしく地球由来の素材のチカラだ^^

ーーーーーーーー

#銀古美 #古美る #元興寺 #飛鳥時代

#再生可能エネルギー #持続可能性 #サステナブル #低炭素 #脱炭素 #カーボンニュートラル #sdgs

「みえ木造塾」のご案内

恐縮にもお声がけいただき、このたび“瓦というモノとコト”をお話しさせていただきます。

f:id:daieibrand:20220717091137j:image

【第3回】8月6日(土)13:30~
「ふるさとは近くにありて想うもの」
~瓦の未来創り・モノづくりからコトづくりへ~
講師:道上 大輔 /大栄窯業㈱

 

時代遅れの無用の長物のように思われがちな瓦だが、地元の土を少しの水で練って焼くだけの瓦というものを作っている本人にとっては、実は近未来の地球が必要とする最先端素材としか思えない。


なぜこの国で1,400年も持続してきたのか?

世界ではさらに3,000年以上も続く理由とは?


学術的なアプローチとしてはおそらく用意する講義内容では物足りないかもしれないが、とくに設計者の皆さまには是非この機会に、性能と価格だけではない、一枚一枚の瓦づくりに込める“作り手の想い”というものに触れていただければ幸いです。

f:id:daieibrand:20220717091157j:image

オンライン開催につき、スポットチケットの申込みも可能です。

詳細はこちらからどうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓↓

https://miemoku.localinfo.jp

申込みはこちらから!

↓↓↓↓↓↓↓↓↓

https://miemoku.peatix.com/?fs=e&s=cl

『Awaji Kids Garden 』

英語を学びながら淡路瓦で遊ぼう!

f:id:daieibrand:20220716105348j:image

瓦の土に触れ、伝統に触れ、文化に触れ…今回もキッズ達によるのびのびとした手の跡が完成しました!!

f:id:daieibrand:20220716105407j:image
f:id:daieibrand:20220716105414j:image
f:id:daieibrand:20220716105410j:image

そのほか“葉っぱ”が超たくさん(笑)

モチーフは手もと足もとにあるもの…大自然のなかで遊んだのが目に浮かびます(^^)

f:id:daieibrand:20220716105424j:image

体験の“記憶”を生涯消えない“記録”として残すため、しっかりと焼きあげたいと思います!

f:id:daieibrand:20220716105434j:image

「自分と他者を心豊かにできる人」を育む“インターナショナル森のようちえん”…そんな素敵なコンセプトを実現出来る淡路島は、改めて豊かさで溢れています(^^)

https://www.awajikidsgarden.com/

ーーーーーーーーーーー

#淡路キッズガーデン #再生可能エネルギー #持続可能性 #サステナブル #低炭素 #脱炭素 #カーボンニュートラル #sdgs

#親子体験 #淡路島体験

新しくも懐かしい…

f:id:daieibrand:20220715121744j:image

豊島プロジェクトは店舗屋根に続き主屋の瓦葺きも佳境…緩やかな“島じかん”に敬意を込め、“風景”と“物語”と“じかん”を分断することのない素朴で慎ましい仕上げを目指す。

f:id:daieibrand:20220715121814j:image
f:id:daieibrand:20220715121817j:image
f:id:daieibrand:20220715121811j:image
f:id:daieibrand:20220715121819j:image
f:id:daieibrand:20220715121808j:image

そんな時はこのビンテージで寂び感ある“銀古美”がイイ仕事をしてくれる!

一枚一枚葺かれていくたび、新しくも素っ気なく、どこか懐かしさを纏う屋根と風景が描かれていく。

f:id:daieibrand:20220715121844j:image

設計:植原雄一建築設計事務所

http://ueh.jp

@ueharayuichi_

ーーーーーーーーーー

#瀬戸内国際芸術祭 #銀古美 #古民家再生    #再生可能エネルギー #持続可能性 #サステナブル #低炭素 #脱炭素 #カーボンニュートラル #sdgs