未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

かわらいろいろ…

今日の「銀古美」の窯出しから…

f:id:daieibrand:20181214180223j:image

f:id:daieibrand:20181214180231j:image

淡路瓦では見慣れないパーツは、手作りの“駒型雪止め”です!

今まで淡路瓦を届けることがなかった地域には、その地域で生まれ育ち、またその地域にしかない瓦など、まだまだ知らないものがたくさんあります。

それがつくる建築(屋根)、それらが連なる風景…それこそがローカルに宿る価値なんだと思います。

さすがに今さら一つ一つすべて金型に起こしての製品化までは無理ですが、こうして葺き師と施工要領を打合せし、手作りでパーツをつくることが出来るのも伝統産業である瓦づくりの良さ!

f:id:daieibrand:20181214180246j:image

見慣れた輪っかの雪止めよりも、シンプルで目立ちにくくてイイですね(^^)

かわらいろいろ…

年内もう窯を炊く回数が限られてきてるので、駆け込みの別注製作ものをいろいろ窯入れです。

f:id:daieibrand:20181213183700j:image

f:id:daieibrand:20181213183715j:image

関東の物件から…通常約3cmある厚みがこの古瓦は2cm。薄い角桟雁振(伏間)の復元です。

京都からは、以前 製品化してた壁の水切り熨斗の鼻隠しを…!

f:id:daieibrand:20181213183729j:image

f:id:daieibrand:20181213183737j:image

どれも手作り…どうか無事 反らず歪まず焼きあがりますように🙏

かわらいろいろ…どんなものでも一枚から製作対応出来るのが、工業製品であって手工業製品である伝統的和瓦づくりの醍醐味です^^

大事なのは暮らしを連想させること…

f:id:daieibrand:20181212195656j:imagef:id:daieibrand:20181212195653j:image
f:id:daieibrand:20181212195649j:image

例えば特定の土地、地形、立地…つまり家を建てたいと希望する具体的な場所に、そのイメージに叶うデザインの住宅が実際に佇むシーンを見たくないですか?

f:id:daieibrand:20181212195731j:image
f:id:daieibrand:20181212195741j:image
f:id:daieibrand:20181212195734j:image
f:id:daieibrand:20181212195752j:image
f:id:daieibrand:20181212195748j:image
f:id:daieibrand:20181212195745j:image
f:id:daieibrand:20181212195738j:image

Google Earthから等高線など必要なデータをもとに地形をグラフィック化し、ピンポイントで例えば和瓦屋根でシンプルなデザインの住宅を置くことで一つの暮らしのシーンを連想することができる。さらにその土地の歴史や物語を背景とした意匠的に秩序ある住宅を点在させる、あるいは希望に応じた軒数を置き集落を完成させることで、風景で魅せることができる。

f:id:daieibrand:20181212195852j:image
f:id:daieibrand:20181212195849j:image
f:id:daieibrand:20181212195841j:image
f:id:daieibrand:20181212195836j:image
f:id:daieibrand:20181212195844j:image

海を見晴らす淡路島の住宅地が、例えばヨーロッパの赤瓦のようにすべて和瓦屋根で秩序が整う美しい集落を完成させた時、観光的観点からも、きっと土地と島の価値は向上する。

たとえ観光地でなくとも、住む人のアイデンティティの確立、郷土愛と帰属意識の高まり、そしてそれをベースにした繋がりの深い豊かな地域コミュニティの醸成、なにより文化的にも美しい住環境は子供達の情操教育と豊かな感性の発達にも貢献する。

この土地でこんな家に住んでみたいな、という希望があればご相談ください。

また自治体も、景観形成に対するグランドデザインをもとにした“おらがまちづくり”のイメージを、百聞は一見に如かずのグラフィックでつくりませんか?

雑多で無国籍な住宅デザインが乱立するこの国で、日本固有の歴史や伝統、精神性、民族性をもとにした本来具わるべき美意識にもとづく、あるべき魅力的な建築風景が増えていくことを願います。

本性丸出し⁉️

今日は瓦葺きの親方さんがコースター作りにチャレンジ!!

f:id:daieibrand:20181211214120j:image

f:id:daieibrand:20181211214129j:image
お約束のごとく普段は焼けた瓦を扱わせたら天下一品の葺き師さんですが、やっぱり焼ける前の瓦(粘土)には悪戦苦闘〜だったのかな?😆

f:id:daieibrand:20181211214147j:image

デザインはさすが阿吽の鬼面一対にチャレンジ…鬼瓦の顔は、作り手の内面や本性が表情にあらわれるっていうから…さて親方は怖い人かな?優しい人かな?
さて、どっちだろー(≧∀≦)

−kawara silver accessory− handmade!

f:id:daieibrand:20181208184903j:image

いぶし銀の瓦アクセサリーが人気で、ボールづくりが間に合わないので、長女の繊細な手だけでなく、ゴツゴツした男手も助っ人です^^;

f:id:daieibrand:20181208184908j:image

f:id:daieibrand:20181208184924j:image

f:id:daieibrand:20181208184932j:image

一つ一つがハンドメイド!!

すべてカタチと表情が違うからこそ、ピアスやイヤリングにした時、どことなくナチュラルな空気感を纏います。

後は娘がセンス良くアレンジ…こんな男手からでもキュートなアクセが生まれてるんです😉

f:id:daieibrand:20181208184948j:image

f:id:daieibrand:20181208184957j:image

温故知新…伝統構法に学ぶ

打合せと現場確認で徳島へ…一見アートのように点在するのは石端建ての基礎石!!

f:id:daieibrand:20181207124931j:image

f:id:daieibrand:20181207124924j:image

プレカット全盛の時代に、潔いまでの伝統構法で喧嘩を仕掛けます!

竹小舞に荒壁塗りはもちろん、屋根は銀古美で覆われ、素材の圧倒的な質感溢れる建築が生まれます。

f:id:daieibrand:20181207124945j:image

軒は一文字で樋無し、袖は中付け…葺き師の技量と器量が試される仕様です。

人工建材のハリボテのような家が多いなか、五感で確かに感じる質感の豊かさと佇まいの美しさを…進捗が楽しみです!!

~インバウンド 淡路島創生 プロジェクト~

f:id:daieibrand:20181206155006j:image

体と心で日本を感じる訪日観光客向けweb site「訪日体験.com」で、香港・台湾向け繁体字ページを準備して運用開始です😃

f:id:daieibrand:20181206155037j:image

Gallery土坐→https://www.xn--tqq036c3uztkn.com/c-tsuchiza.html

もちろん喋れませんが💦ハートと笑顔できっとなんとかなります(笑)

「体験しよう…おもてなしの心」

遠慮なく“ガチンコ体験”してもらって、日本文化の良さに触れていただければ!

といっても「島」をまるごと多言語化していかないと、成功なんてまだまだはるか先のことですが、行政や観光業界、地域住民も含めてみんなでウエルカムな島になっていきたいな~☺️