建主から直接葺き替え相談があり実測に来た!
徳島ではこのスレート屋根材が特に多く、竣工時から本来であれば必要とされる定期的な塗装を繰り返す教科書通りの例もさすがに少なく、このように劣化が激しくもう塗装しようもない状態の屋根が多い。
このお宅でもそこを付け狙うリフォーム営業が絶えないという。
焼きものの瓦で改修したい意向があるにも関わらず…
・塗装しないとダメですよ
・各所をコーキングしませんか
・安易に再びスレート(薄型)を勧める
・なんなら瓦工事店が金属屋根を勧める…囧
それにしても新建材はエイジングが美しくなく、決して“古美る”とは言えない。
屋根も壁も…新建材の多くは学術と技術をもとに生み出され近代に登場したが、学術・技術・芸術の三術を伴わないものはやはり100年は続かないんだと思う。
この“芸術”ってなにかを考えてほしい。
気候風土に根差した構法やデザインもそうだが、時を経るほど美しくなるのはシンプルに地球由来である素材のチカラだと思う!
竹かんむりに土、瓦、木と書いて「築」、それを建てると書いて「建築」。
風景をつくり、文化をつくり、この国で確かに長く続いてきたもので改修を提案しよう。
つまりは瓦一択だ!!(^^)
#持続可能性
#sdgs
#古民家再生