保存活動が始まってから約6年を迎えた、南あわじ市賀集立川瀬に残る旧加藤邸。
現存する淡路島内の随一の大きさをもつこのプロジェクトでは、これまで様々な協議を重ねてやっと母屋の保存再利用計画の工事に着手となりました。
まずは解体からとなりますが、このプロジェクトそのもののテーマには、今後このような価値ある建物の修繕などの工事が滅多とない為、皆様に少しでも触れて頂きたいという願いもありますので、解体に関しまして様々なイベントを組むことになりました。
今日はその第一段イベントのご案内
「紅壁の保存再利用計画の技の紹介」
この旧加藤邸には、所謂「紅壁」ベンガラ入り“あかかべ”が施工されていて、私もですし専門左官職人の森さんが見られても、派手すぎず大人しすぎないこの色を持つこの紅聚楽壁は、そのまま保存取置きして、再度練り直して寝かし、再度新たに色を混ぜて再生利用する計画です。
この度のイベントは、この左官の工程そのもの、土そのものを、左官職人の森さんと一緒に見て触ってもらいながら、森さんからレクチャーを頂きつつ、皆様には直に作業をして頂こうというものです。
左官の仕事から見えてくる多岐にわたる話も聞けると思います。
参加費無料で、誰でも参加できるこの企画は、この現場でしか出来ませんので、生の仕事に触れてみて下さい。
このような機会は滅多にないと考えています。◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
『紅壁の保存再利用計画の技の紹介』
講師:森 政和(森 左官 主宰)
・日時:2022年8月5日(金)10:00~12:00
この作業後、森さんと話せる時間とし、
設計者が邸内を案内させて頂きます。
・開催形式:現場にて参加
https://goo.gl/maps/QFGhU5i1cukMgF6r8
・参加費:無料
・対象:すべての方
参加方法:以下のメールアドレスから参加登録ください。
r.koyama@ryujikoyama-architects.co.jp
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左官職人の森さんに、左官仕事を通じて学ぶことは、単に赤い壁の造り方ではなくて、その工法に込められた日本の気候風土に関する知恵やその微妙な造り方の差による仕上がりの風合いから、人の暮らしへの知恵など知ることができるでしょう。
この体験を共有できたらと思っています。
ご興味のある方はどうぞお誘い合わせて来て下さい…お待ちしております。
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