未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

一枚の手作り大判400角“甃”(しきがわら)が出来るまで…

土が変わるとまったく癖が変わる。

土が変わるとまったく寸法が変わる。

土が変わるとまったく作り方を変える。

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今夏から土の粘度(粘り具合)が変わったので、土練機から出てくる粘土板が裂けて、切れて、暴れてどうしようもない⤵︎⤵︎⤵︎

急ピッチで製造中の銀古美“甃”特注400角だが、盆を跨いで土と湿度と温度が変わると全てゼロから要調整。

 

現場からは397〜398㎜角を求められているが、夏までは土が粘いため収縮が大きくなり、ずっと395㎜角の焼きあがりが続いていたので、口金の幅と切断寸法をそれぞれ2㎜大きくした。

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たかが2㎜の変化で、この土の暴れよう(苦笑)

450㎜に合わせた口金から出てくる土の板…いつまた暴れだすかなんだか恐怖を覚えるが、自然の素材をいただいて為す“ものづくり”とは、この抗うことのできない“大いなるもの”に振りまわされる一喜一憂にこそ醍醐味がある。

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この暴れん坊が、成型・乾燥ののち、よくほぼスクエア×フラットに焼きあがってくれていることを思うと、改めて“まぐれ”か“ミラクル”だと思う(^^)

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