未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

“フィクション以上ノンフィクション未満”

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淡路島の小さな小さな神社…100年を超えて地元の民に親しまれ大切にされてきたが、さすがに限界を迎え、このたび解体し再建される。

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古事記“国生み神話”において伊奘諾尊と伊奘冉尊によって日本列島で最初に創造された島とされる淡路島には、偶然か必然か神秘的なことに一年の日数と同じく伊奘諾神宮はじめ365の神社が鎮座する。

分布図を見ると、長い歴史において地震津波、風水害、土砂崩れ等の災害を乗り越えつつ淘汰され、残っているそれぞれの立地(祭神の空間的配置)こそ真に安全なのかもしれない。

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そう考えると、こんな小さな神社でも無下に消滅させず、100年の歴史に敬意を込めて系譜を丁寧に紡ぎたい!

さて、鬼瓦と菊紋の巴は最焼成し、再び屋根に上がっていただこうかな…?

いろいろ物語の続きを勝手に綴りつつ、執筆活動のように見積りに取組む…それは限りなくノンフィクションに近いフィクション(妄想)です(笑)

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【データ引用:土木学会論文集B3(海洋開発)】

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「美味しさの素(もと)」…瓦の島にある土景

鉄分×還元・酸化が生みだす青灰、緑灰、褐色、黄褐色…キレイな土色のグラデーションは淡路島の大地の恵み“瓦の素“!!

粒子が細かく粘度が高いほど酸素に触れにくく還元化し青くなり、逆だと褐色に変化する…無機質が創る絵の具は多彩だ!

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美味しいモノって美しく、美しいモノは美味しい!

この“瓦の素”に少しの水だけ混ぜて焼くだけ…だから瓦は美しく美味しい!!

 

土の色は風景をつくり、瓦の色は土地の記憶と文化をつくる…そんなことを改めて知ってほしい(^^)

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〜郷に入っては郷にしたがう〜

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正月明けからGW過ぎまで、ほぼ休みなくフル稼働で製造し続けた瓦達の晴れ姿を先週ようやく見にこれました…尾道ホテルプロジェクト。

ひなびた島に、“銀古美”のまるで海原のような景が広がっていました!!

(もういっそこの甍の波に飛び込んで泳ぎたい 笑)

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現場に赴くと、こんな一介の“瓦人”でも気付けば無意識にその周辺を歩いています。

その土地に流れ、染みつく空気感を確かめながら、この瓦屋根が、この建築が、快く受け入れられ、末永く続くものかどうかを五感で感じたくて^^

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ここは時が止まったようなノスタルジックで素敵な土地。

この雰囲気を壊さぬよう…でもしっかりと建築のチカラでアップデート出来ることを期待したいと思います!

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ドンッ!カッ!カッ!ドーンッ!!

今日の銀古美の窯出しから…

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◯◯◯◯◯◯◯◯!!丸がいっぱいです(^^)

石持(こくもち)という、平べったい五寸径の巴瓦。

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いま、この昔ながらのペッタン感がシンプルかつレトロな趣きで人気です!

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あれ!?疲れで太鼓の達人のメロディが聴こえてきたり…(笑)

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銀古美-antique smoked silver-「敷き瓦」

今日の古色焼き“銀古美”の窯出しから…

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土を敷く、地べたに横たわる…そんな「土間」という名に見合う、土モノの質感豊かで、マットな色合いが上品な“銀古美”敷き瓦。
(*銀古美敷き瓦は、HPにもパンフレットにも掲載がない、知る人ぞ知る受注製作の希少製品 ^^)
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“銀古美”は特殊な焼成法によるため、削ってもキズが消えたように目立たず、摩耗に強い堅牢な瓦…やがて大地に還るまで、その前段階として永年「地べた」として足元で人の暮らしを受け止め支える。

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なんせ土を焼いただけ…時を経て滲み出るエイジングもきっと美しい!
▶︎size(㎜):295×295×20


それにしてもイマソラ18:50…この美しい夕景には敵わないな〜(^^)
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文化的価値とは…

尾道 ホテルプロジェクト…木造改修棟の本葺き瓦施工。

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瓦一枚一枚の鉄分含有量の差と、炎の気まぐれが生む、土を焼いただけの素朴で豊かな表情が描かれ出しました!

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計算ではつくれない古彩色のグラデーションは焼きものらしくとても綺麗です。

一昨年前、300年ぶりに再建された国宝 興福寺中金堂の瓦と同じような景色に焼きあがったことが内心嬉しいです(^^)

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文化的価値とは…

「計算ではつくれない」この本質的な価値を理解してもらうには理屈ではなく“感覚”が必要。

以前、四国88カ所の一番札所「霊山寺」本堂がチタン屋根材で改修されましたが、全体意匠はもとより細部の仕様にいたるまで、その成型・再現技術は見事であり、これはあまり必要性に疑問を感じるが、エイジングで古びた風情まで表面塗装で表現されています。

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僕たち“瓦人”が見ると、素材感や感覚的に感じる雰囲気含めて、どこか薄っぺらくハリボテの映画セットのように感じ、一目瞭然で“土を焼いた瓦”ではないと判断できますが、残念ながら一般の人々では素直に「新しい瓦」で改修されたと思うでしょう。

《個人的には、和瓦のカタチを真似たりせず、チタンならチタンらしく建築ごと近未来的な新しいデザイン提案をする方がいいと思う》

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浅草寺はじめ、軽いという絶対的優位性で全国においてチタン屋根材が施工される例が増えていますが、そのために浅草寺宝蔵門のように近い将来の文化財登録の資格を失ったものもあります。

多くの外国人観光客が、これら新建材の屋根を見て「Beautiful!Wonderful!」と言われるのには正直違和感がある。

“本物”と“偽物”とは誰がどの物差しで判断するかにより変わるが、例えば木と土と石と草と瓦、そして歴史の積層と技術の伝承の先にある建築こそが文化的価値を有する“本物”だと、個人的にはごく自然に腑に落ちる。

最新技術で創り出されたチタン屋根材は、確かに圧倒的軽量化を実現し、意匠においても瓦の真似事を完璧にこなし、ある意味で消費者にとっての一つの“価値”を提供できていますが、透湿性0%で熱伝導率ほぼ100%の金属屋根材が、1,000年余の歴史と物語を繋ぐに見合う建材たるかといえば疑問が残る。

そこが文化的価値を失うということの一つの裏付けですが、価値観がこれだけ多様化する現代だからこそ、各地の伝統建築やシンボリックな建築こそ、せめてアイデンティティや、本来具わるべき美意識、そして言葉で表現するまでもない大切な価値を失わないでほしいと思います。

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古建築再生−土佐の家−

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古代いぶし瓦“銀古美”での瓦葺きが佳境です。

長らく時間が止まっていた空間にはガラス瓦が光を届け、また新しい時と物語が流れ出そうとしています!

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シンプルな仕様の中にも、細部に葺き師の丁寧な仕事が垣間見えて、一所懸命につくった瓦が、建築が、喜んでいるのを感じます(^^)

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これから外壁も木で包まれ、寂び感のある古彩色の瓦屋根と相まって、この田園風景にとけ込み、暮らしとともに一緒に歳を重ね、美しくエイジングしていく様を想像する。

贅沢な家とは、そういう家をいう…。

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