未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

狼煙をあげる…

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10:00の風景…ちょうど焼成の後まさしく窯の中で燻してる段階で、煙が立ちのぼります!
いぶし銀の瓦は字のごとく“燻す”ことでキレイな銀色になり、英語で言うと「smoked tile」…燻されたタイルです^^
この煙が一つ一つ消えていく…。
昔はこの瓦の町もあちこちで黒煙がたなびき、小学校歌でも謳われるほど、かけがえのないシンボリックな原風景でした!

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工場がひしめき合った瓦銀座…再び黒煙を!とは極端ですが、ただこの煙に例えられる狼煙(のろし)がどんどん立ちのぼるような活気ある町並みと元気を取り戻したいものです^^

ご挨拶…

この度 遅ればせながら代表取締役に就任いたしました。
全く先の見えない厳しい情勢が続くこの業界ですが、限りなく未来思考で、明るく、前向きに、いつまでも好奇心旺盛であり続け、創造止むことなく、笑顔を絶やさず、健康であり、ささやかなれど社会に貢献できるような会社としてあり続けることができるよう、家族のような社員一同これからも「瓦」というモノづくりとコト創りに邁進する所存でございますので、何卒ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
雨の季節に、より地固まることを祈念して…

平成三十年 六月吉日
大栄窯業株式会社
代表取締役社長 道上大輔

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さすらいのトラック野郎 ~ビンボー暇なし~

日曜日なんでチームのみんなは休ませてあげ、喜んで(ウソ!?笑)4時起きで現場へGO💨
向かったのは、ツユノハレマなので しのごの言わず葺き替え着工の大阪 泉州下町…これがまたエエ感じのニッポン景なんですが、なんせ超狭小路地!!

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ここは流石の“百戦錬磨”でも、入れないものは入れない!!😵
なのでちょっと離れた広い住宅地で一人寂しく親方の軽トラに積み替えながらのピストン輸送^^;

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まあ、一輪車や手提げの抱え込みよりマシか〜(笑)
おかげで今日もここに一軒、瓦の景色が完成します!
さ〜て、帰って軽く“日曜”しようか〜!
やれやれビンボー暇なし…カネも甲斐性もないけど、夢と浪漫だけは誰にも負けないほど持ってたいですね〜😁

Discover Japan 2018.7

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伝統あるものづくりやデザイン、衣食住や景観など、ニッポンの文化を紹介し、その魅力がひと目で伝わる美しい写真と明快な解説で、優れた「モノ」「コト」「ヒト」を通して本物かつ上質な日本を発信する雑誌。

田舎でのスローライフと都市での文化的暮らしを日常欲張りにも両方享受出来る、いわゆる“デュアルライフ”の特集ページトップに、以前撮った島の棚田の夕景写真を使っていただいてます^^

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*小っさく名前載せてもらってすみません(笑)
どうぞ全国書店で見かけたら手にしてみてください!

現場の声をカタチに…

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試作…軒先メンドをもっとカジュアルに!
孔の位置はもっと分厚い(高い)部分へ移動しないと打ち損じたら折れそう^^;
あとは現場で葺き師と相談しながらイロイロ微調整していこう!

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そうだ!今度の新築、プラスチックメンドの代わりに使ってみよう^^
プラスチックよりは、さすがに遥かに耐久性あるでしょ👍

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“現場”の声は神の声、“葺き師”の要望は仏の声!
製工は運命共同体…どっちがなくなっても成り立たない。イイ屋根づくりに繋がるならば、出来るだけいろんな部品をつくってあげたいと思います😊

淡路土 古代いぶし瓦「銀古美」〜雪止め瓦〜

−雪止め瓦 yukidome kawara−

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屋根に積もった雪が落ちないようにするため輪っかの付いた瓦。

そのほか“雪割り”、“木の葉”、“蛇ノ目”、”松皮“、“雨切り”…日本語のネーミングはどこか粋で風流、またその瓦の姿も必然の用の美を体現しアートです^^

洋瓦もカタカナのネーミングばっかりじゃなくて、粋な和名で“侘び寂び”の世界観を表現してほしいね~😉

今回、雪止めは古代いぶし色の「銀古美」で焼きあげ、加賀百万石の風景を創る予定…どうかキレイに仕上がりますように…🙇

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施工写真は関東の親方達が葺いた屋根…やっぱ日本の屋根意匠は“粋”だよね~^^

淡路島 中川原の家 −円坐のある庭−

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ラフデザインの提案から始まり、何度も打合せを重ねてようやく方向性が決まりました!

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現状手つかずのスペースを整地し三和土(たたき)土間風に仕上げ、円坐−maruza−を敷きつめたパティオからこぼれるように、土塀にまでランダムに散りばめるのは、ここ瓦島の海岸に打ち上がる海瓦…これは施主様ご家族みんなで海岸から拾ってきてもらいます^^

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さらにストーリーを持たせて埋めるのは“sea glass”…偶然見つけた、子供たちにとっては小さくとも宝物のような存在。

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価値なきものに価値を見出し、砂浜を夢中になって探しては大切に集めていた、誰しもに残る幼少の頃の記憶。
いぶし銀×テラコッタのバリエーションの円坐のなかに、シーグラスのように煌めくブルーの円坐を、そんな奥底の記憶を呼び覚ませればと微笑ましく点在させます。

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イメージが完成したので工場でレイアウト シミュレーション…密度感や色彩バランスでいろんな表情で魅せます!
カタログで選んだように形式的でなく、自由で有機的で洋の東西を問わずとも どこか懐かしく、物語がいっぱい詰まった土と瓦の土間づくり・・・進捗をお楽しみに^^