未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

その土地に流れる風…中山道 深谷宿

f:id:daieibrand:20171213193024j:image

f:id:daieibrand:20171213193036j:image

f:id:daieibrand:20171213193051j:image

現場めぐり…西日本とはテイストの違う蔵屋根文化に、この土地にしかない空気感とともに歴史と対話してきました。
見慣れない瓦ガラは、職人達の譲れない美意識がなせる足詰めの名残り…。

f:id:daieibrand:20171213193108j:image
以前施工した石蔵の佇まいは、ただただ美しく…本物でしか醸し出せない雰囲気をもって周辺環境を包み込み支配していました!

f:id:daieibrand:20171213193128j:image

f:id:daieibrand:20171213193147j:image
屋根の上でその土地に流れる風を感じ、古き良き時代に想いを馳せ、秩序ある美しい建築風景を取り戻したいと自然と感じる葺き師・瓦師であり続けないといけないと思います。

f:id:daieibrand:20171213193905j:image

f:id:daieibrand:20171213193948j:image
そんな100年残る瓦屋根建築を生み出し続ける親方たちとの語らいは、これまた胸のすくほどピュアな瓦愛に満ち溢れ…そんな「瓦バカ」達の宴は尽きぬ話でまた日を跨ぐのでした^^

f:id:daieibrand:20171213194012j:image

f:id:daieibrand:20171213194027j:image

monokawara -sign- “white & smoked silver”

雪の季節に似合う、白釉が表現する上品で洗練された表情…シンプルな瓦表札が出来ました。

f:id:daieibrand:20171212123403j:plain

f:id:daieibrand:20171212123420j:plain

同じ仕様でいぶし銀タイプもあり、二つのコントラストが面白いです。

表玄関と勝手口…どちらにどのタイプが掲げられるのか楽しみですね ^^

size:W250×H70×D15

f:id:daieibrand:20171212123437j:plain

f:id:daieibrand:20171212123454j:plain

f:id:daieibrand:20171212123508j:plain

銀古美-antique smoked silver-「地べた瓦」

土を敷く、地べたに横たわる…そんな「土間」という名に見合う、土の質感たっぷりな銀古美の敷き瓦が焼けました!

f:id:daieibrand:20171211133201j:image

同じ土を焼いても、いぶし銀の一枚と比べるとテイストの違いが面白い!

f:id:daieibrand:20171211133215j:image

もちろん摩耗にも強い堅牢な瓦…やがて大地に還るまで、その前段階として永年「地べた」として足もとで暮らしを受け止め支えます。

f:id:daieibrand:20171211133235j:image

f:id:daieibrand:20171211133249j:image

なにより時を経て滲み出るエイジングも楽しみですね^^

家の外はもちろん、リビングとか家の中でも「地べた」を感じる暮らしもイイですね(*^^*)

f:id:daieibrand:20171211133302j:image

「ふるさとは 近くにありて 想うもの」

「兵庫探訪」でお越しの兵庫県建築士北播磨支部の皆さんに瓦講義^^

f:id:daieibrand:20171209165714j:image
丹下健三氏 設計の「若人の広場」を見学後、午後から瓦工場で「日本風景の必需品」の勉強です!
風景を構成し、長く残る「建築」というものを生み出していかれる皆さんと、多くを共有できれば幸いです😊

f:id:daieibrand:20171209170532j:plain

表さん、吉川さん、いつも有意義な時間をくださりありがとうございます🙇
今日も完全燃焼…それにしてもよく喋る瓦師です(笑)

重伝建地区プロジェクト…「修景」

早朝の連絡船で、特注の復元棟冠瓦を届けてきました。

f:id:daieibrand:20171208170227j:plain

島では年末に向けあちこちで改修工事も佳境…限界集落のはずが、そこかしこで職人たちの息づかいに触れると、どこか活気さえ感じさせるのが面白い。

f:id:daieibrand:20171208170311j:plain

f:id:daieibrand:20171208170335j:plain

f:id:daieibrand:20171208170355j:plain

f:id:daieibrand:20171208170411j:plain

f:id:daieibrand:20171208170457j:plain

f:id:daieibrand:20171208170517j:plain

f:id:daieibrand:20171208170550j:plain

f:id:daieibrand:20171208170613j:plain

f:id:daieibrand:20171208170631j:plain

f:id:daieibrand:20171208170652j:plain

f:id:daieibrand:20171208170714j:plain

f:id:daieibrand:20171208170734j:plain

完工した銀古美の屋根は、違和感なく100年景にとけ込み…衒(てら)わず、驕らず、主張せず、その地にしかない物語を謙虚に紡いでいるようでした。

瓦づくり・屋根づくりとは一つの修景事業である。

家づくりとは引き渡しがゴールではなく、その先の物語と風景と文化の継承、さらにその屋並みのもとに広がる豊かな人々の繋がりまでを創るというビジョンがあるべきである。

この島はきっと近い将来、そんな素敵な島になりそうです^^

f:id:daieibrand:20171208170804j:plain

f:id:daieibrand:20171208170824j:plain

円坐 -maruza-で描く物語…

f:id:daieibrand:20171202121549j:plain

オリジナルオーダーで、青緑釉によるキレイなturquoise blueの円坐が焼けました。

ある公共建築の土間へと、その場所が持つ歴史と物語へのリスペクトを込めたデザインでレイアウトされます。

f:id:daieibrand:20171202121607j:plain

一つ一つが豊かな表情と景色を持つブルーの円坐…設計者の込めた深いコンセプトと共に、末永くその場に宿る物語を紡いでいくことでしょう。

f:id:daieibrand:20171202121631j:plain

f:id:daieibrand:20171202121648j:plain

f:id:daieibrand:20171202121711j:plain

f:id:daieibrand:20171202121729j:plain

どんな土間になるのかな?楽しみです^^

なにか大事なモノとコトの欠落?

今日の設計相談案件からの考察…

f:id:daieibrand:20171130165655j:plain

よく考えると、住宅建築に際し「和風にする?洋風にする?」って議論が起きること自体、文化的に成熟した先進国では日本だけのような気がします。

ヨーロッパに代表されるように、その土地でとれる素材を用い、その土地で培われた技術を活かし、物語があり、土着的で魅力ある建築の佇まいは、理屈抜きにただただ“雰囲気”がよく、そこでは「〇風にする?」という選択肢はなく、あるべきデザインとしてあり、その雰囲気の良い佇まいの連続が町並みと風景をつくっています。

f:id:daieibrand:20171130165729j:plain

f:id:daieibrand:20171130165746j:plain

f:id:daieibrand:20171130165808j:plain

日本でも、木や漆喰、土、瓦…のように、素材をどうする?の議論がまずあるべきであり、そんな組合せの建築は、自然と“雰囲気”も良いはずであり、またデザインは素材自体が創ってくれます。

f:id:daieibrand:20171130165828j:plain

そう考えると、ここ日本は固有の歴史・伝統・民族性・精神性…etc.をベースにした本来具わるべき、また醸成されるべき美意識のようなものが、根本的に欠落してしまっているように思います。

f:id:daieibrand:20171130165857j:plain

ただ身近にあるオーガニックな素材をさり気なく用い、素っ気ないほど素朴で、ナチュラルで、飾らず、飽きも来ず、地域に馴染み、風景にとけ込み、やがてはすべて自然に還る…そんな建築が好きです。

今日打合せした物件…そんな家になればイイな~(#^^#)

以下は極端な“土着”の例です…が、世界遺産になる価値を有する景です。

f:id:daieibrand:20171130165915j:plain

f:id:daieibrand:20171130165931j:plain

f:id:daieibrand:20171130165946j:plain

f:id:daieibrand:20171130170001j:plain