未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

淡路島の家…鬼のつっかえ棒

昨年葺き替えの実測に来たとき、施主が「鬼瓦が前に倒れて落ちかけたから、つっかえ棒で支えてます」って言ってた現場もようやく着工! 今度はコケないようガッチリと仕上げますね(^^) “かわら美人”の真心搬入完了…こちらは透き通るようないぶし銀で晴れやか…

再焼成 −土の生命力−

今日の窯出しから…先日洗った古鬼瓦も続々と最焼成されています! 古色焼きの銀古美なので、もともとが古鬼瓦といえど、なんともいえない古美た質感に! それにしても昔の瓦は、土着文化や宗教観を反映した民俗的で大らかなデザインであり、現代のいろんな意…

古代いぶし「銀古美」−本葺き瓦−

今日の窯出しから…蔵屋根に使用される本葺き瓦です。 設計相談により、蔵建築の風情と風格を損なわないようマットな古色を希望され、無事にビンテージな質感に焼き上がりました!古色瓦「銀古美」の焼成で常に目指すのは、国宝建築の瓦の色味と質感ですが、…

土と炎との対話…

銀古美-antique smoked silver- 焼成中! 炎が土に働きかけ、一枚一枚の個性ある表情を今まさに窯内で引き出している真っ最中。 天然の土を焼いただけの瓦にあって、戦後均一・均質に工業製品化し過ぎた代償として本来持つ魅力を失っていたように思う! 「木…

kawara pierce & earring *rose*

ささやかな手仕事「hitotema」ブランドの小さな瓦の薔薇ピアス&イヤリングが好評です(^^) いぶし銀に焼きあがった薔薇に、まだまだ細かい手作業が続きます! “ひと手間”とは、一手間と人手間…人の手による想いを込めた細工あってこそ、一つの伝統美としての…

twins♪

大好評の誕生記念 手足型瓦「はじめの一歩」…こちらはなんと双子ちゃん(^^) 掌のぷにぷに感が可愛いですね〜^^それぞれ手と足…しっかりいぶし銀に焼きあげて、お届けしたいと思います。一生に一度の記念を永遠のカタチに!! 「はじめの一歩 ~birthday memor…

正解のない答え探し…

旧家リノベーションプロジェクト…改修中の裏口木戸が1m以上の高さにあるのは、馬車を横付けして降りるための名残り! この歴史と物語が詰まった建築の再利用プロジェクトで毎月の定例ミーティング。 建築家、料理家、写真家、庭師、陶芸家、家具職人、タイル…

美意識の共有…

今朝は和歌山は御坊へ…100年の家の屋根改修現場から。 民家で本葺きから本葺きへの葺き替えは全国的にもはや超レアです! 今でも民家の本葺き屋根施工が多いのは、淡路島とここ御坊…かけがえのない独特の風景が印象的です。 こちらは平家でも棟の熨斗(のし)…

kawaraの可能性…

空間すべてを土と瓦で包む“土 toilet project“…今日でほぼ完成です(^^) 内外壁はヴィンテージに焼いた瓦タイル「soil」で包み、土間はblue*blueに焼いた瓦タイル“円坐−maruza−” を大小ランダムにレイアウト…土と炎が創る濃淡グラデーションは、淡路島の空と…

kawara putter project

今回オーダーでの組立ては 「type 古代鬼面-いぶし銀−」と「type 本鬼面-銀古美−」! いぶし銀タイプはグリップを人気の“super stroke”にカスタム! かたやビンテージな古色に焼き上げた銀古美タイプの質感は今回も最高にクールです。 世界初…プレミアムな瓦…

re-firing*reborn −土の生命力−

100年と風雪に耐えた鬼瓦たち…ある建築プロジェクトで古色焼き「銀古美」で再焼成するため、凍るような寒さのなか土や漆喰を洗浄中(寒) 先人鬼師の刻印はプライドの証し…独特のデザインは地域の建築景観を形成してきた、そこにしかない意匠と価値。 炎のチカ…

DONATION FOR BUSHFIRE IN AUSTRALIA

オーストラリアで起きている森林火災へ募金活動をしています。2019年9月から大規模な森林火災が相次いでおり、1/10時点で犠牲者26名、2000件以上の建物、北海道を超える1000‪万ヘクタールが焼失、‬推定5億もの動物、鳥などが犠牲になっています。数万匹のコ…

100年の計…

平屋で屋根面積170坪もある神社社務所の屋根改修工事がまもなく着工。 朝から実測確認にくると軒瓦で片面111枚! 妻側で55枚…改めて大きな屋根です。 大棟の経ノ巻は二尺寸で決定! すべての鬼に取り付ける家紋も正式に確認すると「隅切角に離れ剣片喰」。 …

続 火入れ式…「theニッポンの家」

厳粛×和やかな火入れ式シーン → http://gajin.hatenablog.com/entry/2019/04/13/125657 こちらは晴れやかな”いぶし銀“の窯出しから…別注の紋(“水”の角字)入り五寸巴。 昨年火入れ式をさせていただいた切妻二階建て屋根の風切丸(赤線部)の軒巴すべてと、拝み…

−vintage−

今朝は今年最初の窯出し…古色焼き“銀古美”で焼成を終えた炉内も同じくビンテージな表情に! これが中にいると芯まであったまります(熱) 別注製作依頼を受けていた雲型鬼瓦やシンプルな新山鬼も無事ビンテージな色味と質感に…これが一番ホッとする瞬間です(汗…

カステラ!!(^^)

この連休は長崎大学の学生からインタビューを受けています(^^)環境科学の観点から、「瓦」の歴史にはじまり伝統産業の現状分析と経営戦略、未来ビジョン、社会や地場(地域)との関係性の在り方など…濃密に議論。 ただどのアプローチによる未来創りにおいても…

甍覆−いらかおおい−

web pageへの追加掲載のため、古色焼き“銀古美”オリジナル棟瓦「甍覆(いらかおおい)」の撮影! 神社における“神明造り”にインスピレーションを得たデザインですが、シンプルであって、禅とミニマリズムの世界感を表現。 衣食住すべてにおいてミニマムな志向…

カナダからの刺客!!

冷たい淡路島ですが、今日も土の空間はホットでした^^ カナダから一時帰国されて淡路島で食と文化を堪能中な女子達は、土と向き合う姿勢・佇まいがとても美しく…綺麗な紫陽花と南天が仕上がってました(^^) ご自宅の家紋にチャレンジされた方は見事な四方木瓜…

filament*nostalgia

空間すべてを土と瓦で包む“土トイレ”project!! 今日はアンティークランプとスクエアなミラーを設置。 煉瓦造りのノスタルジックな路地を燈す外灯をイメージ…瓦タイルのヴィンテージな質感のおかげで光の滲みかたが綺麗です! あとはトイレとクリアなガラス…

いぶし土 −smoked soil−!!

空間すべてを土と瓦で包む“土トイレ”project…今日は扉両面と天井と土間の左官仕上げ! 瓦の原土を粘土状の固体にせず、土のまま1,000℃で焼いて、燻し、グレーの土を意図的に作りました。 これに淡路島の壁土と藁スサを混ぜて塗りあげます! 乾けば内外壁を包…

プライスレス…

仕事始めは終日出荷の段取り…古色瓦「銀古美」をひたすら手詰め&手巻き! こちらは遠方の九州まで届けるので、もちろん側面にも底面にも真心段ボール…愛情込めてつくった瓦は、愛情込めて葺いてもらうために、愛情込めて梱包して送り届けないと(^^) 作り手と…

−謹賀新年−

今年も1,400年の歴史ある瓦づくりを通し、屋根と屋根が折り重なる秩序ある美しい風景づくりに努め、さらにその屋並みのもとに同じく折り重なるように広がる豊かな人の繋がりを創っていきたいと思います! 関係をいただく皆様、引き続きどうぞよろしくお願い…