未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

ないものは手作りでカタチにする…

けっこう大きなワンピースは、向拝切隅や箕甲切隅用の役物瓦…これで左右2辺の長さが尺2寸、隅先までの対角線長さで50cm以上になる。

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改めて、先人瓦師たちは凄いな〜!

大工や葺き師の要望に応え、試行錯誤を繰り返しながら求められる瓦をカタチにしてきた。

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この一体隅もそうだが、他所にはあって淡路島の瓦産地にはない役物も多い。

逆に三大産地になくて、各地の小さな産地にしかない役物もある。

どれも歴史あり、物語あり、その地の気候風土に適い、なにより機能的であり、かつ美的であり…長く在り続ける必然の理由がある。

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さてこの役物…まずは鎌倉のプロジェクトで試し、それからより良い正解を目指しアップデートしていこう!

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#ものづくり

#社寺建築

#伝統構法

#再生可能エネルギー #持続可能性 #サステナブル #低炭素 #脱炭素 #カーボンニュートラル #sdgs

瓦*木*コンクリート

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けっきょく素材そのままが美しい。

そして佇まいも風景も美しい!

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“ストレート軒”の施工例について問合せあり。

[香川の家]

かわら美人56判(面取)

軒:ストレート軒瓦

*合端(削り合せ)不要のシンプル軒瓦

 

木の家、土の家、自然素材の家…とのキャッチコピーは多いが、屋根が自然素材の家は皆無^^;

忖度なしに絶対に瓦屋根の方が美しいと思う!

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#カーボンニュートラル

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ひと手間…

淡路島 宝生寺…今日は雨で現場は養生しておき、工場で敷き平、軒唐草、軒巴の選別。

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“銀古美”は鉄分の多い淡路土に対して焼成温度が高いので、行儀も暴れ気味(笑)

一枚一枚のねじれ、一本一本のノサ・カギ角度を選別して番号付けし、軒反りに合わせて配置を決める。

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当たり前だが、このひと手間で屋根の仕上がりが違ってくる。

宮大工衆の仕事に見合う仕上がりを目指して、まだまだ選別・選別です(^^)

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#淡路工舎 #宝生寺 #伝統構法 #伝統建築

#社寺建築   #宮大工 #淡路島の家   #銀古美

#手刻み #石場建て   #露盤 #古代鬼面

#再生可能エネルギー #持続可能性 #サステナブル #低炭素 #脱炭素 #カーボンニュートラル #sdgs

[持続可能な素材と仕事]

社寺の改修現場から降ろされた経ノ巻…再焼成し、無事に綺麗ないぶし銀に蘇った!

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幾星霜を経て風雪に耐えた瓦が、炎のチカラで命を吹き込まれ、また100年活躍する。

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焼成による再生…改めて絶対普遍の土(瓦)とは魅力的な素材であり、また瓦づくりは面白く浪漫溢れる仕事だ^^

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だから千年続くんだよ!

淡路島の家…古民家再生計画のため現調・実測!

100歳の御老体は重傷のようです^^;

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昔は平瓦と丸瓦があればオールマイティに瓦づくりが出来ていた。

熨斗も平瓦、棟冠は平瓦と丸瓦を接合…言いだすと軒平も軒巴も、掛け唐草もニノ平も敷き平も…すべて平瓦と丸瓦から生まれる。

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1,400年続く「本瓦」ってどんな役物にも応用することができ、さらに用の美を体現し、デザイン的にも本当に理に適ってると思う。

「だから千年続くんだよ!」

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宝珠をさらっと彫った鬼板も粋…ビンテージな“銀古美”で、この懐かしい風情を壊さないよう手術(葺き替え)出来ればいいな〜(^^)

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“手の届く”関係性

建築家 堀部さんから鎌倉の家の写真が届いた!

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25坪程の小さな住宅とのこと…ただこうして瓦屋根で迎えてくれる家は、住まい手にとっても訪れる人にとってもささやかな贅沢と安らぎを味わえる。

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“銀古美”特有の新しくも懐かしい表情が新緑の植栽とともに小さな風景をつくる。

こうして目の届く高さに瓦屋根があるのがいい!

「瓦」とは本来もっと敷居が低く、古くから人々の暮らしにとってごく身近な存在であったはず。

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小さな家の小さな瓦屋根が、その“手の届く”関係性を再び取り戻すきっかけになれば幸いです(^^)

 

設計:堀部安嗣建築設計事務所

施工:株式会社デライトフル

瓦仕様:銀古美/一文字軒

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#堀部安嗣

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#銀古美

#鎌倉