未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

− mock-up −

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淡路島の家…土塀改修工事の瓦デザイン考。

淡路島中を駆けまわって物語の断片を追跡し、紡ぎ、繋ぐ仕事。

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古彩色瓦“銀古美”でモックアップをつくり、建築家の洗練されたセンサーで、より美しくブラッシュアップしていただく。

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画像合成してシミュレーション…伝統的和瓦で、“用の美”を纏う粋で風流なデザインが完成しそうです(^^)

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icon 的建築×kawara

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古彩色瓦の“銀古美”で瓦葺きが進む尾道のホテルプロジェクト…複数の大きな新築棟に囲まれるように、シンボリックな木造改修棟の本葺き瓦工事が佳境!

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改修前の建築意匠が継承され、やはり100年以上続いた風格そのままに、アイコン的存在感を発揮します。

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その土地土地にあるこうしたアイコン的建築物には魅力的な歴史と物語が詰まっており、それに見合う説得力のある造りであることが求められる…その意味でも元の通り「瓦」で紡がれることが大切。

なによりも時代を跨いで永く残る建物ですから、悠々と時代を跨ぐ素材であるべき!

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その通り幾時代を跨いできて、このたび最焼成したレトロなデザインの鬼瓦達ももうすぐ出番(再登板)…楽しみですー(^^)

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ネズミ!?

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なんのシルエットかと思えば、子年だけに窯場に超デカいネズミ達が三密状態!!(笑)

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窯の余熱でしっかり乾燥できたようですが…さて、両眼と両耳の穴をくり抜いたこれは一体なんでしょうー!?

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手と比べてもけっこうデカい!

もはやカピバラ級(笑)

でもなんとなく愛嬌あって可愛いですね(^^)

ただいま古彩色の銀古美で焼成中…焼きあがりをお楽しみにー!

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家を、町を、風景をもっと美人に…!!

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本日のラストミッション…淡路島の家 屋根改修現場へトラック二台で“かわら美人”達の搬入!

“美人”だけに、優しく丁寧に真心降ろし完了です(^^)

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淡路島では、さすが「瓦」が地場産業だけあって、住宅(店舗併用)の新築や改修に対し淡路瓦採用助成金が支給されます!

詳細(南あわじ市)▶︎ https://www.city.minamiawaji.hyogo.jp/soshiki/shoukou/awajikawarayanekouji.html

全国を見渡すと和・洋どころか、どこの国かも分からないような住宅ばかり…文化的に成熟しているはずのこの日本において、欧州はじめ世界に比して景観的に残念で仕方ありません。

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都市部は難しいが、どこの自治体でも“まちおこし”のためには、もっと景観に投資すべきだと思う。でないとトータルなブランディングが成し得ない!

ということで、淡路島のようにぜひ“景観継承・景観形成助成金”を!!

その先ではきっとどの町も“美人”になるはず^^

 

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譲れない差…

今日の古彩色瓦“銀古美”の窯出しから…64判という一坪3.3㎡に64枚必要な小さい瓦で、文化財建築の改修に使用します。

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JIS規格である一坪3.3㎡に56枚または53枚必要なサイズが一般的ですが、門や塀、祠や社など特に小さい面積には小さい瓦の方がバランスがいい。

 

猫も杓子も規格・規格ばかりでは、日本人と日本建築の繊細な美意識に反する…。

そんな“工場製品”の土俵に乗ってしまったことが和瓦文化衰退の一つの要因でもあると思う!

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瓦の色味や質感もそう…特に文化財や古民家において綺麗すぎる瓦での改修は賛否あり、銀古美の“経年美化”ともいえる自然なエイジングを期待できる上品な古代いぶし色は、歴史ある建築の趣きとステイタスを見事に未来へと継承します。

 

49判、53判、56判、58判、60判、64判、80判、100判…ほんの数cm・数mmずつの差だが、適材適所の多様な瓦が津々浦々の多様な建築・屋根意匠の継承を担う。

物語と歴史と意味と意義のある瓦屋根…これがその地にしかない魅力的な風景を創ってるんです(^^)

 

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壁瓦 −hekiga−

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ある大手百貨店 最上階レストランの店舗内外装デザインのご相談を受けています。
Gallery土坐(▶︎ http://www.daieibrand.com/tsuchiza/ )を知り、オーナー様からの直接のご依頼でした。

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「土と瓦」での表現…どこにでもあるタイルワークではなく、普遍的デザインである伝統のカタチやシルエットを活かしつつ、ただ“いにしえ”を連想させるのではなく、オーナーとコンセプトを共有し、“土と瓦と左官のチカラ”をもって、素材の生き生きとした躍動感とともに洗練と清廉な印象も表現したい。

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正解がないだけに、難しいけど楽しい(^^)
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されど塀…

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淡路島の家…石積み土塀改修の打合せ。

これでよく50年以上、風雪と数多の地震に耐え抜いたものだ!

理論ではなく経験、計算ではなく感。

長く続く事象やモノゴト、そしてそれを成しえた先人の英知は素晴らしい!

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周辺環境やコミュニティと隔絶するような冷たいコンクリートではなく、この建築にまつわる物語と風情、そしてなにより美意識が活きる改修に期待したいです。

瓦でお役に立てるよう知恵を絞りたいと思います(^^)

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