未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

譲れない差…

今日の古彩色瓦“銀古美”の窯出しから…64判という一坪3.3㎡に64枚必要な小さい瓦で、文化財建築の改修に使用します。

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JIS規格である一坪3.3㎡に56枚または53枚必要なサイズが一般的ですが、門や塀、祠や社など特に小さい面積には小さい瓦の方がバランスがいい。

 

猫も杓子も規格・規格ばかりでは、日本人と日本建築の繊細な美意識に反する…。

そんな“工場製品”の土俵に乗ってしまったことが和瓦文化衰退の一つの要因でもあると思う!

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瓦の色味や質感もそう…特に文化財や古民家において綺麗すぎる瓦での改修は賛否あり、銀古美の“経年美化”ともいえる自然なエイジングを期待できる上品な古代いぶし色は、歴史ある建築の趣きとステイタスを見事に未来へと継承します。

 

49判、53判、56判、58判、60判、64判、80判、100判…ほんの数cm・数mmずつの差だが、適材適所の多様な瓦が津々浦々の多様な建築・屋根意匠の継承を担う。

物語と歴史と意味と意義のある瓦屋根…これがその地にしかない魅力的な風景を創ってるんです(^^)

 

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