未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

島のみらいカフェ…

世間の3連休は、おかげさまで瓦の未来創り時間です^^

土と向き合い、歴史に触れ、文化を理解し、改めて瓦の良さを思い出す…地道な啓蒙活動は今日も続きます!

それにしても皆さん真摯に取り組んでいただいて…そんな職人モード全開な空気感から今日も素敵な瓦コースターが生まれています。

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手元に届いて、作った時の思い出話として咲く花とともに、食卓が華やかに彩られるのが楽しみですね♪

先日、神戸新聞さんに取材いただいた、この町の未来創り会議の記事でもあるように、いろんなジャンルの担い手たちが将来を見据えて島で頑張っています。

実行委員長として、みんなと切磋琢磨しながら頑張らないと^^

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soil -黄昏色-

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soil seriesの黄昏色は、柔らかい夕色で包まれる風景そのもの…。

それは誰れの記憶にも残る美しく懐かしい日本情景の一つ。

通常、鉄分含有量の多い淡路土を素焼きするとキレイなオレンジ色になります。

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soilで目指したのはヨーロッパ、とくにイタリアンタイルのような淡いピンクオレンジ。

日本ではストレートに土器(かわらけ)色…まさしく土そのものの色彩です。

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風景を纏う、詩的なまでの美しい情景を纏うというコンセプト通り、住む人それぞれの記憶を映していただければ…暮らしもほんの少し豊かになるはずです。

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お問合せ:㈱カスコ様 http://www.kasco-jp.com/

     Facebook page https://www.facebook.com/muku.flooring.kasco/?fref=ts

     〒770-0847 徳島県徳島市幸町3丁目45

     ☎0120-246-440
     TEL:088-625-2151
     FAX:088-625-2337
    【営業時間】9:00~17:30
    【定休日】土曜、日曜、祝日

 

soil・・・風景を纏う

土(瓦)を纏い、風景を纏う…暮らしに豊かなエッセンスを添える瓦タイルを、㈱カスコ様との共同開発にて新発売です。

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飽きのこない親しみやすさ、懐かしさ、カジュアルさ、さらに簡易施工性を追求し、デザインをシンプルなプレート状とし、また表面は汚れやキズ等を目立ちにくくするため、あえて土の風貌を残す粗削り仕上げとすることで、よりオーガニックな質感を表現。

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住宅外壁は無機質で素材感に乏しい新建材が主流のなか、瓦タイルには土もの特有の風合いとあたたかみがあり、また伝統的土壁の断熱・調湿効果等と同じく、日本の気候風土にマッチした素材特性を有します。

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concept:色彩はジャパンヘリテージをコンセプトに、自然なグラデーションのある古美たいぶし色に焼き上げることで、日本人が潜在的に持つ瓦屋根がとけ込む原風景と無意識のうちにリンクし、また住宅デザインの洋の東西を問わず、ファサードを有機的な素材で包むことで、暮らしに豊かさと心地よさを添えてくれます。

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size:12/12/15/18×65×275

color:晩景(ばんけい)、黄昏(たそがれ)

お問合せ:㈱カスコ様 http://www.kasco-jp.com/

     Facebook page https://www.facebook.com/muku.flooring.kasco/?fref=ts

     〒770-0847 徳島県徳島市幸町3丁目45

     ☎0120-246-440
     TEL:088-625-2151
     FAX:088-625-2337
    【営業時間】9:00~17:30
    【定休日】土曜、日曜、祝日

世紀バトン・・・

重伝建地区プロジェクトから建築家チームが工房へ…棟冠瓦の名入れです!!

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100年先の日本人と風景へのメッセージ…それは世紀を超えるバトン。

きっと22世紀の誰かが、意志をその先へとまた継承してくれることでしょう。

ついでに『淡路島 大栄窯業株式会社』と彫らせていただきました。

家づくり、瓦づくりとは、本来これほどまでに浪漫のある仕事…素敵な機会をありがとうございます^^

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復元-the restoration of an old tile-

重伝建地区の屋根改修にともなう棟冠瓦の復元です。

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伝統意匠として島の集落ほぼすべての屋根に乗る七寸角桟冠…実物をもとに採寸、収縮率の計算をもとに“コの字型”に近いアールで押し出す口金を作りました。

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サイズが大きいため、押し出してすぐ潰れないよう粘土の硬さにも配慮しつつ一枚ずつ切断。

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それを石膏型にのせて叩き、輪郭を癖づけます。

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角桟部分は、櫛で引き目をつける“かき破りと”いう伝統技法で胴体と癒着接合させます。

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粗磨きして型からはずし、乾燥収縮の過程で土の動きを見定めながら行儀を仕上げ、ある程度土が締まってから本磨き…そのまま完全乾燥させてようやく完成です。

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大きい冠瓦なので、焼成において焼きねじれや収縮率の個体差等、まだまだ高いハードルが残ります。

100年続く物語と景を、また100年続かしめるには、こうした手間のかかる手仕事が支えています。

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kawara putter project -手削り-

original order のカスタム瓦パター製作が続きます…。

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すべて手作りなのでもちろん個体差があり、粗成型したあと土がある程度締まってから、目分量でバランスとロフト角、重さを見ながら手削り…毎回、経験値と勘が大切です。

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本鬼面タイプも、底面とフェイス面のすべてを削ります。

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まさしく世界に一つ…まだまだ課題は多いですが、モノづくりの醍醐味でもあります^^

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こちらは本家パワーリフト・・・伸びます(笑)

銀古美瓦のオーダー品も乾燥し、多様で難儀な窯詰め作業…。

昨日の僕の嘘くさいハンドリフトは置いといて(^^;、こちらは本家リフト…伸びるんです!!

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焼成コンテナを奥の4列目まで入れるため、こいつの腕はびょょょょ~んと、それはもうトランスフォーマー的に伸びちゃうんです^^

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窯底にクシメンドを敷き詰めてるので、窯入れもヒヤヒヤ…振動でこければドミノ倒し!?(+o+)

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まぁ、なんとか無事に完了…さきほど火入れとなりました。

今回もキレイにエイジングの効いた古色に焼き上がりますようにm(_ _)m

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