未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

男同士の瓦談義・・・^^

昨夜は深夜1時前まで語って呑んで・・・尽きない瓦談義で時間を忘れたな~^^

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遠く鹿児島から、瓦工場と原土採掘場見学、そして淡路島の建築景観を肌で感じに来られました。

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日本も広し・・・ところ変われば文化も違う。

でも、そのもっと先に広がっていた原風景は同じだったはず。

そして根底に流れる精神性はもちろん同じ!!

それぞれの故郷で、あるべきモノとコトのカタチを取り戻そうぜ!!って話は、結局尽きることなく今日も続いてます^^

魔王・・・大事にいただきますm(__)m

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monokawara-cutlery rest-

 

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深みあるグラデーションのブルーから連想するのは海山の豊かな幸。

レストランからのご依頼で焼きあがったカトラリーレストです。

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size:W100×H15×D25

“置く”という意味よりも、どちらかといえば“休む”と解するほうが好き。

“rest”・・・フィット感も良く、まさしくその通りカトラリーも心地よさそうです^^

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瓦×文化交流

韓国から文化財団関係の皆さん25名が研修旅行で瓦工場へ来られました。

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約1時間の話・・・日本書紀に曰く『崇俊天皇元年(588年)、百済国より瓦工四人渡来す。

瓦窯作工、生瓦作工、瓦焼き作工、瓦葺き工四名の瓦博士である。』から始まり、皆さんの先人達のおかげもあり、日本の今の瓦文化があることにリスペクトと感謝の気持ちを伝え、ともに気付き、伝え、未来へと繋ぎ、新たに創るべき、その地にしかないモノとコトの価値を互いに考え合える貴重な時間でした。

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その一つの価値である瓦をつくる者として、“あるべき”カタチとそれが織り成す風景、そしてその折り重なる屋並みのもとに広がる人の繋がりを取り戻すべく、日々一枚一枚の瓦をつくっていることを伝えました。

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文化交流による成熟した繋がりと関係性をクリエイトするのに、歴史ある瓦が橋渡しになれば幸いです。

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まさしく現代版遣隋使・・この瓦の町の港が、往年の繁栄を彷彿とさせるかのように、機帆船で埋め尽くされているシーンを想像しました^^

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kawara putter project -trouble-

今回も無事にいぶし銀に焼き上がりました。

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しかし、フェイス研磨工程で部分破損してしまいました。

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瓦は天然の土を焼いただけ・・・取り除ききれなかった微細な砂石粒や木屑等の不純物があり、研磨の際にたまたまそれらが表層に存在すると引き金となり、堅く焼き締めてあるだけに余計にピンポイントで弾け飛んでしまいます。

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せっかくつくったヘッドも、もちろん没。

すべて世界に一本だけのパターを仕上げてるんです・・・この苦労も含めてモノづくりの醍醐味です^^

さすらいのトラック野郎 台風との競争(+o+)

先日葺き替えで届けた平板の現場・・・引き続いて隣の建物も平板での葺き替えとなりました。

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平屋の入母屋なので和型でいってほしかったのはヤマヤマですが、大人の事情がいっぱいあるんでしょう(笑)・・・まぁ、瓦であるだけヨシですね^^

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積み合わせの和型はチョットだけ・・・別現場の修繕用に使うそうです^^

現場は和歌山の山あい・・・そうです!台風3号のナンマドルさんが紀州に向けてまっしぐらに向かってきてるんで、雨が降り出す前に、それどころか帰りの明石海峡大橋が通行止めになる前に、淡路島に辿り着かなくては大変なことになります(+o+)

んで、そんな時に限って抱え込みかよ~!?(泣)

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でもそこは百戦錬磨のトラック野郎・・・親方の喜ぶ顔が見たくて汗だく任務開始でした!!

まぁ、このあと無事帰れたかどうかはご想像にお任せします・・・(+o+)

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復元-the restoration of an old ornament tile-

群馬県文化財建築にのる装飾瓦の復元製作が進行中です。

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昔の手仕事は、今ほど窮屈な環境ではなく、職人たちものびのびと粋に立ち回れたことが想像できる見事な瓦が多いです。

それに少しでも追いつけるよう、頑張らないとですね^^

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kawara putter project-焼成-

一つ一つ丁寧に削り、磨き、乾燥させ・・・今日も火入れです。

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このあと炉内で燻して、キレイないぶし銀に仕上がります。

土を焼いて燻す・・・瓦とまったく同じ製法で仕上がるヘッドは、どれも世界に一つだけの輝きを放ちます^^

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