未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

暑けりゃ黙って瓦にしときなさい!笑

昨年と同じことを言おう…

日本の夏は暑過ぎる!!

もはや仕事どころか生活にも支障がある。

でも築50年以上…土壁&瓦葺きの自宅では、今でも就寝中にエアコンは必要ない。

都市部と田舎の違いはもちろんあるが、網戸にもせず、強がりでも痩せ我慢でもなく、本当に寝苦しくもなく普通〜に朝まで眠れているのが逆に自分でも不思議なほどだ(笑)

*ウソだ〜!って人は以下を読んでくれ。

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兵庫県工業技術センターによる「屋根材の違いによる屋根表面および屋根裏温度への影響の検討」

和瓦、平板瓦、ガルバリウム、コロニアルの4種類の屋根材を試験架台に施工し、屋根材直上と野地裏直上に温度計を設置して夏場の実験棟屋上にて4日間 昼夜継続して測定。

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サーモグラフィーの通り、表面直上温度はもちろんどの屋根材でも高温となるが、野地裏直上温度は金属やスレートと比べて、土を焼いただけの“瓦”は10℃近くも低くなる。

断熱材も何もない単なる素材のポテンシャルだけで、建築にかかる負荷に夏と冬ほどの差が出る。

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これは“土もの”としての素材優位性もあるが、形状特性として野地との間に設けられる通気層の存在効果が大きい。

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この通気層の存在は結露対策にも効果的で、下葺き材や野地等の劣化も他の屋根材より抑えられることが、つくば建築試験研究センターによる「木造住宅の耐久性向上に関わる建築外皮の構造・仕様とその評価に関する研究」で検証されている。

ようは屋根材別 長期曝露試験による野地等の経年変化比較試験ですが、曝露期間は38年で、結果和瓦以外は明らかに下葺き材と野地の腐朽が見られる。

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以下、研究論文より引用…

軒先付近の劣化は金属系屋根材で顕著。

特に瓦棒葺きは軒先付近の芯木直下の下地が劣化している。芯木自体も軒先部が著しく劣化し、一部消失しているものがあることや、芯木下部に下葺き材が無いことから、桟鼻付近から毛細管現象等で雨水が浸入して劣化に至ったものと考えられる。

またケラバ部からの漏水と屋根材同士の取合い部からの雨水侵入による影響も大きい!

現在、金属やスレート系屋根材の普及が多いが、結局は同様の構造なので経年で野地板が腐朽するリスクを抱えています。

 

建築建材として“絶対”というものはないが、先人の叡智とその積み重ねが紡ぐ1,000年余に及ぶ瓦の歴史とは改めて素晴らしいものだと思う。

その歴史の系譜の一端を担うものとして、この素晴らしい建材を未来にも繋げるべくますます精進したい!

また瓦屋根が織り成す美しい日本風景を、守るだけではなく津々浦々に新しく創っていきたいと思う(^^)

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#SDGs   #持続可能性

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#瓦   #免暑 #制暑