大阪のとても立派な旧家の大改修。
銀古美の新しくも懐かしい景色を描く屋根に、虫籠窓の黒×赤がとても粋な左官仕事も全て終え、この建築が60年以上かけて熟成させ纏っていた風格を損なわずに継承できた。
日本の伝統建築は美しい。
現代住宅のように“小綺麗”ではなく“美しい”。
時が経つほど“育つ素材“で作っているから。
“直せる素材”“長持ちする素材”で作っているから。
今は多くが“廃れる素材”で建築を作る。
“直せない素材”“長持ちしない素材”で作る。
こうして半世紀以上先に、直すことでさらに美しくアップデート出来るような建築が、こんなにも大きくなくても、たとえごく小さくても、津々浦々でもっと増えればいいなぁ(^^)
そして、本物を見て“美しい”と感じる目利きを養成し増やすことで“感性の社会的再生産“に取組むことが、僕ら瓦師もそうだが建築に携わるすべての職方(プロフェッショナル)にとってこれから改めて必要だと思う!
瓦葺き/(有)モリタ瓦建工
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