火入れ式に始まる「香川の農家住宅」prj.
story ▶︎ https://gajin.hatenablog.com/entry/2021/06/12/135007
熨斗2段を“素朴な1段”に見せる“影積み”の棟に、端部を“追いかけ巴”仕様で納め、ご夫婦ともに建築家の建主が描いた屋根のデザインが完成。
周囲の山や草木、田畑の彩りにシンクロするように、薄墨、銀鼠、灰青、緑青…と、一枚一枚豊かな表情で魅せる“銀古美”の屋根は、もはや“風景”をつくっているようだ。
均質化された工業製品とは違い、将来的に突飛な変色や決して綺麗とは言えない褪色もなく、ナチュラルにエイジングしていく土を焼いただけのこの“銀古美”の素朴な質感こそ、焼きものである瓦の本来的な魅力だと思う。
軒出寸法1,200㎜がつくるシルエットと佇まいは本当に美しく…ただ、この達観を感じさせるほどの“シンプル”を創るためには、難易度の高い鎌軒瓦や袖瓦の合端加工など葺き師による妥協のない手仕事と、なにより一屋根に込める瓦愛のたまもの!
足場が取れる頃、焼杉外壁との相性をまた見にきたいと思います(^^)
【銀古美 仕様】
軒:鎌軒瓦 ケラバ:普通袖瓦
棟:櫛面土瓦+熨斗2段(影積み)+素丸瓦
(*2段目を1段目より一寸出してより深い陰影で魅せるため、1段目の熨斗を割ったあと全てカットして幅詰めしている)
拝み部:石持(こくもち)巴に、棟端部の同じく石持巴を被せた“追いかけ巴”仕様
ーーーーーーーー
設計施工:株式会社菅組
ーーーーーーーー
#銀古美 #火入れ式 #神事 #菅組 #香川の家 #建築家の自邸 #農家住宅