瓦仕様を素朴でシンプルに仕上げ、ただ安っぽくなく品があり、シルエットで魅せる…もう10年近く設計者からの相談はほぼこうだ!
緩勾配屋根や箱のような新建築が多いなか、屋根面を見せることで、四季折々、時々刻々で瓦が織りなす陰影が美しい。
屋根が主役の家が少なくなったが、構造的にも屋根はもっと主役であるべきで、その連続が日本らしい風景を創る。
屋根自体に素材感や表情があり、意匠に地域性が表現され、陰影美しく、やがて味わい深く古美る屋根の建築が今少ない。
なにより勾配がないから屋根は見えない。
“傘”は勾配があるから傘であり、平らだと傘にならず、またかぶりが大きいほど体は濡れない。
陸屋根と軒出寸法のない屋根が雨仕舞いが悪いのと同じだ。
素朴な仕上げをもってまず瓦屋根へのハードルを下げ、その先で本質を見失わない土俵において多様な個性が発揮される世界を目指すべきだと思う。
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