明治初期1876年に建てられた建築が受け継がれ誕生した尾道のホテル。
この歴史ある木造棟改修に、宿泊棟、温泉棟など複数の新築棟を、総枚数70,000枚もの“銀古美”が包み、鄙びた島の風景にとけ込む。
ちょうどコロナが騒がれ出した一昨年の正月明けから、緊急事態などどこ吹く風で、日曜日もなく5月までフル稼働で瓦づくりに励んだ成果とようやく向き合うことが出来た!
光沢を抑えたマットな“銀古美”が上品で風格あるテイストを添え、木や漆喰の素材感と調和しつつ新しくも懐かしい景色を描く。
“銀古美”で最焼成したすべての鬼瓦も、まさしく“古美た”ままの姿で、また堂々とこの地の原風景の面影を伝える。
ちょうどすぐ近くの高台に建つ向上寺に、室町時代1432年建立の国宝 三重塔があり、境内から見晴らす瀬戸田の町にこの建築が“屋並み”として受け入れられた姿が微笑ましい(^^)
Azumi Setoda:http://azumi.co/setoda
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設計:株式会社六角屋
施工:大和建設株式会社
瓦葺き:藤井製瓦工業株式会社