未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

時とともに美しく…

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土壁に杉の焼き板、瓦屋根…木と土の建築はミニマムでもとても佇まいが美しい。

淡路島 津井の家…ちょうど10年が経過した姿です。

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錆びる?日焼けで色褪せる?塗装が落ちる?汚れが染みる?…いわゆるマイナスイメージの症状とは無縁であり、逆に時の経過とともに風合いが増し、侘び寂びの世界観の体現ゆえか、10年前より美しくも感じる。

皮肉にも現代建築にまとわりつく“10年保証”…一生ものの買い物に甚だ失礼な法令。

住む人も建てる人も、生涯責任をシェアし合う覚悟があると超法規的に良い家づくりに繋がると思う。

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先日も書きましたが、衣食住すべてにおいてミニマムな志向が主流となり、家族構成や暮らし方、人生観をベースにした将来展望も含め、シンプルでナチュラルかつ質素、しかしセンシティブで物語とコンセプトに溢れ、時宜を得た“自分”を表現できる一つの洗練されたファッションとしての住宅(暮らし方)の在り方が求められるなか、令和の時代、小さくとも凛とした佇まいで魅せ、エイジングが美しく、環境負荷も小さいこんなミニマムな家が増えればいいと思う。

日本の家も人も、本来もっと美しいはず。

 

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