未来考房/瓦人 ~gajin~

和瓦とその未来を創る淡路島の瓦師ブログ

古代いぶし瓦「銀古美」−本葺き−

今年最後の焼成〜窯出しは、銀古美の九寸平と軒唐草です。

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まだ着工は先ですが、年明けからの寄進瓦用に順次焼いていきます。

通常いぶしでの仕上がりで九寸の平が縦横二分縮み、焼きねじれも思った以上に大きく…まだまだハードルが高そうです。

質感は「銀古美」らしく、ちょうど先日300年ぶりに再建された国宝 興福寺中金堂の瓦とシンクロします。

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屋根面積で約200坪ある社寺の新築工事は、露盤もあり、隅と稚児、跨ぎに降りに唐破風と、鬼瓦はすべて古代鬼面の予定…無事に焼けるか今から心配です^^;

とにかく、いぶしとは一味違う風格漂う社寺屋根の完成が待ち遠しいです!